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<働き方改革Q&A>Q 福祉・介護職員処遇改善加算新制度で、加算率が下がる!?


<働き方改革Q&A>
Q 福祉・介護職員処遇改善加算新制度で、加算率が下がる!?


A 働き方改革のゆりりんです。

特定社会保険労務士・特定行政書士の西垣裕里(ゆりりん)です。

処遇改善加算新加算制度の事業者向けリーフレットはこちらです。


新加算の算定要件は、以下の3つです。

  1. キャリアパス要件

  2. 月額賃金改善要件

  3. 職場環境等要件


何が変わるの?


これまでの
1.処遇改善加算Ⅰ、
2.特定処遇改善加算Ⅰ、
3.ベースアップ等支援加算
が一本化します。

特定処遇改善加算が出たときに、
手続きや分配の分からないと不評で、申請事業者が6~7割程度であったという課題があったからです。
それを解消する目的です。

ただし、この一本化によって加算率が減る場合があります。

R6年度は、上記3要件を満たしていなくても

「R6年度内の対応を誓約」すれば、


「新加算Ⅴ」が適用されます。

これが若干現在よりも加算率が上がるのです。

そして誓約どおり実行することができないと、

令和7年度に新加算Ⅰ~Ⅳの適用になるのですが、
その際に令和6年度の新加算Ⅴの加算率よりも下がることがあるということです。

大丈夫です。実行すればいいんです。


そして、折角ですから「新加算Ⅰ」をとりましょう。

難しくはないですが、具体性に欠けるキャリアパス要件などが散見されます。

キャリアパスにおいて大事なことは、

「自分は、この会社で昇給するためにはどうすればいいのか。」


が明確に示されていることです。

これが不明確であったり、定義があいまいなケースが多いです。

具体的なTODOに落とし込んでおらず、分かりにくいです。

例えば、

「部下のモチベーションを引き出す」というものがありますが、

そのために、何をするのかが欠けています。

「ポジティブフィードバックをする。」わけですが、

もっと具体的に表記します。

「1日1回、ポジティブフィードバックし記録(公表)する。」

それで部下のモチベーションが上がらないのであれば、それは部下の課題です。

また「コミュニケーションおよび連携」も散見しますが、

定義があいまいです。

もっと具体的に表記します。

「名前を呼んで挨拶する。」(対利用者、対同僚、対部下)

「名前読んで挨拶+ひと言」など。

たかが挨拶、されど挨拶です。

たかが名前、されど名前。

当たり前が分からない従業員や福祉を勉強していないひともいるので、

「名前(苗字+さん)」とすることもひとつの選択肢です。

そこまでしなければならないのかとしばしば私もうんざりしますが、

言えばするひともいるため、(言わないからしていないだけ)侮れません。

そして、具体的なTODOであれば、できているのかどうか評価しやすいです。

あと忘れてならないのが、世代間や個人間で大事に思うことが異なります。

法人理念の提示を含めて、うちの会社では何を大事にしていて、従業員(職員)には、どのような行動を期待しているかを明確にすることです。

また、「連携」するといっても、同じ福祉職であっても職種によって視点が異なります。

大事にしているものが共有されていることで無駄な対立を減らせます。


「ことば化」できないという課題であれば、ヒアリングして言語化するお手伝いをいたしますので、ご相談ください。


(まとめ)


令和6年度中に新加算の3要件
1.キャリアパス要件
2.月額賃金改善要件
3.職場環境等要件
を整える場合、中身のあるものにしませんか?
型から入るのもありですが、大事なのは実態です。



「人手不足を嘆く前に、職場環境を整えませんか?」
ゆりりん社会保険労務士事務所
ゆりりん行政書士事務所
年中 月火木土8~18時
西垣裕里(ゆりりん)
特定社会保険労務士
特定行政書士
精神保健福祉士
年金アドバイザー
認定ラフターヨガコーチングコーチ


(お知らせ1)処遇改善加算


ぜひ、新加算Ⅰを目指しましょう。
ご相談ください。


(お知らせ2)就業規則


決めた約束は守ること。
できない約束はしないこと。
これが実態に合わせるということです。


(お知らせ3)普段の労務管理


日頃の 労務管理 ができていると、
万一の 労災請求 や傷病手当金、
また助成金申請の際に
対応がスムーズです。
労務管理力は、危機対応力です。
特別な福利厚生よりも大切です。


(お知らせ4)ご相談・問題提起


ご相談・問題提起
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