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「『どの立場の意見も分かる。』を活かして」 今日のゆりりん2020.12.27

「『どの立場の意見も分かる。』を活かして」
今日のゆりりん2020.12.27

コロナはチャンス!
楽しく仕事していますか?
特定社会保険労務士
西垣裕里(ゆりりん)です。

今日は、
1、 上野千鶴子・樋口恵子著「介護保険が危ない!」岩波ブックレットNO.1024 2020
2、 井戸美枝著「2021年度図解介護保険の改正早わかりガイド」日本実業出版社 2020
<引用/気になったキーワードなど> 
・社会保障費を抑制したいという「不純な動機」から(中略)「制度の持続可能性」が錦の御旗になっている
<読んで考えたゆりりんコメント>
介護職員や福祉職員の
人手不足問題を突き詰めると、
制度の不備にあるのかもしれない。

SDGs(持続可能な開発目標)を
発信している私は、
この「錦の御旗」にドキリとした。
それでも、
「制度より風土、風土より上司」(佐々木常夫)
を信じたい。
何をもって持続可能と呼ぶか。
SDGsは、
「誰一人取り残さない」ことも
合言葉にしている。
誰一人の「誰」とは、
「私」のことに他ならない。
「私を取り残さないで。」
そう誰もが当事者だ。
介護でいうと、
まず自分の親を介護する立場。
すぐ先の未来の話。
家族としては、
世話してくれるひとの存在は大事。
仕事をするためには、
施設に預けたいとも思う。
でも、
自分が介護される立場なら、
在宅がいいというジレンマもある。
また、私は、
社会保険労務士なので、
冒頭にも述べた通り、
介護職員や福祉職員の
人手不足問題を解決したい。
処遇改善のみならず、
働く環境を改革したい。
男性利用者からの
性的言動による被害も解決したい。
職員による虐待もあるが、
利用者からの暴力・暴力もある。
施設経営者、
当事者(利用者)、
家族、
職員、
社会保険労務士と
皆それぞれ視点が違うために
ぶつかることも当然あるが、
「どの立場の意見も分かる。」方が、
それぞれ立場の違いを超えて
共感できるということで
葛藤は多いが、
結果的にサービス向上に
つながるのではないか。
職員の質の向上としての
資格取得が進まないという問題もある。
人手不足問題は、
ただ足りないところに補充すればいい
という単純なものではない。
でも、
今日困っている施設に、
何か月も腰を据えて取り組む
働き方改革は苦しいことも
よくわかる。
介護離職問題もある。
介護休業取得率3.2%
(H28厚生労働省 改正育休・介護休業法 参考資料集)
と低い中、
「Aさん、介護休業中なのに、名古屋駅で買い物していた。」
と休業者への批判もある。
介護休業は、
この先長く続く介護の今後を
マネジメントする期間です。
24時間付きっ切りで介護する必要はない。
育児休業は、
子どもの健全な発達という意味で、
特に父親が子どもと関わることが大事。
介護休業とは、性質が異なる。
「介護の社会化」促進のための介護保険。
男性が介護離職するようになって、
ようやっと企業が慌てだした。
介護休業を介護のマネジメント期間ととらえ、
仕事と介護の両立も図りたい。

私は、
社会保険労務士として
「労務で職場と家庭のジェンダー平等を実現」
目指しています。
その目的は、
今現在、ジェンダー不平等において
(賃金格差、仕事内容・責任度合い、労働時間長短による差別など)
不満を抱き働いているひとたちの満足度を上げるため、
全体の生産性向上のため、
優秀な人材を確保するため、
それによって事業を発展させるためです、
特に頑張っている女性たちの満足度を上げることで、
次に続くひとたちをひとりでも増やしたいからです。

そして、
「職場のジェンダー平等の実現こそ働きがいの証」
です。
女性も男性も仕事も家事も。
性差ではなく個人差。
出来る人は女性でも評価をし、
出来ない人は男性でも評価しない。
当たり前のことを当たり前に。
職場は仕事をする場であって、
いるだけで評価される場ではありません。
いるだけで評価される場は、家庭です。
家庭の機能不全が起きている問題もありますが。
社会保険労務士も
AIが進むと仕事がなくなると言われていますが、
現在、書類作成業務に追われて
職場のジェンダー平等を実現することにまで
踏み込めていないのが実情です。
職場のジェンダー平等を実現は、
基本的なことができていてはじめてできることです。
ですから、
AIが進むことは私も賛成です。
喫緊の課題は、
労働力人口が減少するなかで、
如何に優秀な人材を確保するかです。
今まで通りの方法ではなく、
公正に人事評価をすることが
求められています。
残業はせず、
年次有給休暇は完全消化し、
なおかつ仕事の成果を挙げる。
こういう人が評価されるべきでは
ないでしょうか。
定時に退社できて、
パートタイマーでも
責任ある仕事を任せてもらえて、
(責任の押し付けではなく)
同一労働同一賃金で
ジェンダー平等であったら、
どんなに働きがいがあるでしょうか。

コロナをチャンスに、
働く意欲のある潜在ワーカーの活躍のために、
所定労働時間に仕事が終わる働き方の改革を
同一労働同一賃金、
人事評価制度、賃金規程とともに
見直しませんか?
雇用調整助成金の申請の際も
勤怠記録とか給与明細書が
きちんとしていると
申請がスムーズです。
コロナを機に
日頃の労務管理の見直しを
お勧めします。
お気軽にお問い合わせください。
このコロナ第3派を
何とか乗り切りたいものです。
雇用調整助成金を活用して
雇用維持努力をしても、
優秀なひとは他者へ再就職するという
ジレンマもありますが、
これまで
雇用調整助成金を活用するまでもなかった事業者も
この第3派も大丈夫とは限りません。
コロナは災害。
企業は人なり。
活用できるものはしっかりと活用して
踏ん張りたいところです。
特例措置も来年2月末まで
延長になりました。
最後に、
小学校休業等対応助成金の
事業主の申請期間の延長を
希望します。
また、
労働者個人申請できるよう政府へ求めます。
学校さえ休校にならなければ、
仕事を休むこともなかったのに、
賃金減が自己責任で終わることには
反対します。

ゆりりん社会保険労務士事務所
SDGs 目標5
「職場のジェンダー平等を実現」
特定社会保険労務士 西垣裕里


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