はじめての歌集、つくりました
短歌を詠みはじめたのは、去年の秋のこと。
なにか大きなきっかけがあったわけではなくて、ただ、長年ぼんやりと短歌への憧れがあった。俳句はあまりにも短くて、形にするだけでも難しそう。詩だと終わり方がわからなくて永遠に悩んでしまいそう。でも三十一文字の短歌なら、ひとまず「ぽい」ものを作ることができるかもしれない。
「短歌はじめようかな」というXのポストに古性のちさんも反応してくださって、「ひとまず百日続けてみよう!」ということになり、気づけばその百日も越えていた。
百日越えたらどうしようね、という流れの中で「歌集、出してみる?」という話になり、こうして生まれたのがこの一冊です。
ちなみに冒頭で、短歌なら「ぽいもの」がつくれるかもと書いたけど、実際に詠みはじめると自分のあまりの下手くそさに絶望を超えて笑ってしまった。全然思いつかないまま一日がすぎて、夜になって慌てて電車の中で考えて、投稿したあとで見返したらやっぱりしっくりこなくて翌朝には消したくなって……みたいなこともたくさんあった。
それでもたくさん詠んでいくうちに、愛着がもてる歌も生まれてきた。
気づけば旅の歌ばかり詠んでいて、「やっぱり私は旅のことを考えていたいのか」と我ながらちょっと驚いたりもした。
今回の歌集は、旅と日常が交差するような一冊にしたいという気持ちでつくりました。日常の中に旅があり、旅をすることで日常が愛おしくなる。そんな実感を誰かに追体験してもらえたらうれしいです。
古性のちさんの歌集「甘い細波とアンダンテ」との2冊セットも。
2冊ばらばらで買うよりちょっとお買い得&特典のポストカードがついてくるので、両方読んでみようかな〜という方はこちらがおすすめ。
サポートいただけたら、旅に出たときのごはん代にさせていただきます。旅のあいだの栄養状態が、ちょっと良くなります。