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カメラといっしょなら、どこまでも

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写真関連について私が書いたnoteをまとめています。
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#カメラマン

「光と色」を自分でコントロールする。フォトコーディネートセミナーのイベントメモ 〜後編〜

前編はこちらから。 ・・・ では、続きです。 ・フロー⑥ ポージング前半と後半で、指示の内容を変えた。 ・前半:同じ空間にいるにも関わらず、まるでお互いがいないかのように ・後半:じゃっかんお互いの存在を感じられるくらいに 基本的にはモデルさんに自由にポージングしてもらうけど、あまり自由すぎるとモデルさんも困ってしまうため、「こういう世界観にしたい」という旨は伝えている。 こういう写真はストップモーション(止めてポーズを決めている)と思われるかもしれないけれど、じ

「光と色」を自分でコントロールする。フォトコーディネートセミナーのイベントメモ 〜前編〜

今日は、フォトコーディネートのセミナーに参加してきました。 ・フォトコーディネートとは「イメージした世界観を表現したい、写真を構築する要素を意図的にコントロールしたい。プロデュースしたい」という思いからこのスタンスに至った。 写真はいろんな要素が相まってできている。そのあらゆる要素を自分でコントロールするのがフォトコーディネート。「センス・感覚」からの脱却を目指す。「センス」もロジカルな説明が可能なのでは?という発想。 「フォトコーディネート」というと難しい言葉に聞こえ

【第2部】ヒーコ トークイベントレポート

読みにくかったので、一部リライトしました!記憶をたよりに書いてるので、私の誤解等あれば教えてくださいませ~~! ★登壇者のみなさん ・保井崇志さん ・濱田英明さん ・黒田明臣さん (1) 商業撮影とSNS黒田さん:自分はSNSで育てられた人間。SNS以外の仕事は切り分けて実験的にやっている。 保井さん:自分の収入のうち長期契約、スポット契約の割合を算出してみた。それぞれの仕事が、どれくらいのパーセンテージを占めているかを見てみたところ、長期契約、年契約の割合

「フォトウォークって何が楽しいの?」というお話

本日は、けんぴさん主催のフォトウォークイベント「 #透明な青を探しに 」にゲスト講師として参加させていただきました。 ▽主催者 デザイナーのけんぴさん ▽ロゴ作成&モデル さくらちゃん 今までいくつもフォトウォークは参加してきたけれど、主催者側にまわるのも、ましてや講師として撮り方をお伝えするのも初めての経験でした。 「ちゃんと人集まるかな?」 「楽しく撮れるかな?」 「トラブル起きたらどうしよう・・」 などなど、直前まで心配は尽きなかったのですが、参加者のみなさん

「はじめまして」でも笑顔を引き出す、カップル撮影の魔法のことば

ここ数か月ほど、週末カメラマンとしてカップルや家族を撮影しています。 ありがたいことに、私の撮った写真を見て「いい笑顔を撮ってる」という感想をいただくことが増えてきました。 笑顔を引き出す・・・というと、どんなことを想像しますか? 私はずっと、陽気で人好きでおしゃべり上手な人のことを想像していました。 noteにはちょくちょく書いてますが、私は話すのが得意なタイプではありません。気の利いた冗談なんて言えないし、自分自身があんまりずかずか踏み込まれたくない性格なだけに、

"透明感" に恋をした日

小学3年生くらいのころ、夏休みのスケッチ教室に参加した。 近所の公園で、ゆるく楽しく絵を描くイベント。 * 絵を描き終わったころ、誰かが講師の先生に向かって質問した。もしかすると私自身が訊いたのかもしれないけれど、ちょっと記憶が定かじゃない。 「空のうすい水色って、どうしたらいいの?」 「うーん、水をたっぷり含ませることかな」というアドバイスのあと、先生はこう続けた。 「みなさんが使ってるのは不透明水彩と呼ばれる絵の具なの」 そう、当時私たちが使っていたのは、小

「あなたの写真、つまらなくなった」と言われた話

なにかを作る人なら、経験があるかもしれない。 何も考えず、無邪気に楽しんでいた最初のころのほうが、いいものを作っていたのでは・・・?という不安にかられること。 まさにその状態に陥ったのが、1ヶ月前のことだった。 写真について、尊敬するカメラマンにアドバイスをもらうタイミングがあった。そこで言われたのが、「ぽんずちゃんの写真、つまらなくなったね」という言葉。 ずーーん、と鈍く胃のあたりが痛むような気持ちだった。 「つまらない」よりも「つまらなくなった」のほうが、ショッ

日本を旅する人の姿を、写真に撮りたい

先日、こんなツイートをしました。 長いあいだ、なんとなく心の中では思っていたのだけど、最近この気持ちが強くなってきました。 理由の1つ目は、「ニーズをひしひしと感じるから」。 カップル撮影の修行として、浅草などでナンパ撮影を行なっているのですが、声をかけた相手の半分くらいは、海外から来た旅行客のかたたちなんですね。日本に来て、浴衣を来て、浅草を散歩する。そんな時間を写真に撮らせてもらうと、ものすごく喜んでもらえるんです。自撮り棒には限界があるし、一生に一度と言っても過言