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AKB48柏木由紀はなぜ29歳の今も抜群の人気を誇るのか?

▼柏木由紀さんご本人からも「スキ」をいただきました▼

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この記事は、ただのアイドルオタク歴20年以上の筆者が、アイドルへの愛を大放出して、「アイドル」の切り口から「ファンづくり」について分析するシリーズです(※すべて筆者の個人的見解に基づくものです)。


本日とりあげるのは、AKB48現役メンバー 柏木由紀さん(以下、敬称略)。

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渡辺麻友さんと同期の3期生として2007年にAKB48に加入。ブレイク前のAKB48から激動の全盛期、そして神7去りしあとのAKB48第2章を牽引しつづけること、14年。

29歳になった今も最前線で輝き続け、抜群の安定感でファンを魅了し続けています。今日は、彼女の本当の魅力について「ファンづくり」の視点から分析していきます。

※いつもだいぶ長くなりすぎるのでシリーズ第3弾の本作からは少しライトにまとまるように頑張ります(・・・といっても長くなる気しかしませんか)


「柏木由紀 なぜ人気」・・・?

あなたは柏木由紀について、どんなイメージをもつだろうか。実際に「柏木由紀 なぜ人気」と検索をしていくと浮かび上がってくる人気の理由は大きくわけて5つある。

①ソロパフォーマンスがすごい
②グラビアがすごい
③握手対応がすごい
④リアクションがすごい
⑤性格がいい

そのとおり、とにかく何をとっても「すごい」のだ。

AKB48グループ史上初のソロコンサートを成し遂げたのも、人気絶頂の前田敦子でも大島優子でもなく柏木由紀だ。

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スタイル・表現力も抜群で、移り変わりの激しいグラビアの世界で、今でも雑誌の特集を組まれるほどの人気を保ち続けている。

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対応の良さから“握手会の女王”の異名をもち、あらゆる伝説を残しながら、



外仕事のバラエティ番組にもひっぱりだこ。

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とにかく、オールマイティになにごとも高いレベルでこなせる、まさに「アイドル」だ。何をやってもヒットが打てる

これが、彼女が厳しい芸能の世界で生き続けられている大きな理由であることは間違いないが、歌もダンスもバラエティもこなせるアイドルは世の中にはたくさんいるのも事実。



なぜ、柏木由紀はファンに選ばれ続けるのか?

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わたしが考えるその理由は、ステージ上での「アイドル柏木由紀」としての見せ方と、ひとたびステージを降りたあとの「柏木由紀」としての見せ方の使い分けがうまいということ。


実は、「アイドル柏木由紀」にはもうひとつの顔がある。それは、「ズボラ」で「ダサい」、ごく普通の女の子としての一面だ。

柏木由紀はトップクラスのアイドルであると同時に、トップクラスに「普通すぎる」のだ。


柏木由紀について、少し調べるだけでも、

「お風呂に入らない」「メールを返さない」「約束をドタキャンする」「カーテンみたいな服をきている」「ボロボロの靴を履いている」「すっぴんが全然違う」「ステージ5分前まで寝ている」

などあらゆるエピソードが出てくるのだけど、


その普通すぎる一面を知ることができるのは「アイドル柏木由紀」を入り口に、検索をしたり、より一歩濃いコンテンツに踏み込んだりした人だけだ。歌番組やグラビア雑誌を見ているだけではそれを知ることはない。


ステージ上では完璧すぎるほどの「アイドル」。

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でも、内輪の番組や、もう少し濃いコンテンツ、握手会や劇場公演などの現場に踏み込めば、とにかくいじられ、得意のリアクション芸をさらに炸裂させる柏木由紀がいる。

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つまり、「アイドル柏木由紀」をきっかけに、「もっと見たい」「もっと知りたい」と思って、自発的に接触をしてくれた人にだけ、違う顔を見せるのだ。


そのギャップを知って、がっかりするファンもいるかも知れないけれど、残ったファンはより一層熱狂する。これは、恋愛や結婚と似ていると思う。

あなたにももしかしたら、表向きには、いつもおしゃれで武装をしていたり、仕事をバリバリしていたりする人に、実はもうひとつの表情があることを知ったとき、自分だけしか知らない本当の素顔を見つけたような気持ちになった経験があるかもしれない。それは、弱い部分やダメな部分であることの方がより威力を発揮する


ファンは自分の好きな人の、ダメなところを「仕方ないな」と許したいし、自分だけが知っているその顔を守りたいと思う。

実は、本当に好きなのは、みんなの知らない一面を「知っている」自分だったり、そんなダメな一面すらも「許せる」自分だったりもする。


柏木由紀の強みをひと言でいうなら圧倒的オレの嫁感。「アイドル柏木由紀」に魅せられた人たちは次第にのめりこみ、いつしか「アイドル柏木由紀」としての役割を遂行する「柏木由紀」を愛し、許すのだ。

自分の恋人や配偶者に対して、「30歳になったから別れる」とか「他に可愛い(かっこいい)人を見つけたから別れる」なんて選択をしないのと同じ。


アイドルがセカンドキャリアを築いていくときに苦戦するのは、このグラデーションがないのもひとつの理由だと考える。ある日突然、「アイドル」を降りたとき、ファンが興ざめをすることもある。「アイドルである○○ちゃん」が好きだから。「アイドル」には代わりがいるから、推し変をされてしまう。


柏木由紀はアイドル在籍中からこのコントロールがうまく、アイドルとしてトップクラスの人気を誇りながらも、実は「アイドル軸」で戦ってはこなかった

だから、「アイドル」では、1番にはなれない。よく言う「神7」は、本当の意味では、前田敦子・大島優子・板野友美・篠田麻里子・小嶋陽菜・髙橋みなみ・渡辺麻友の伝説の7人のことを指していて、柏木由紀はこの「神7」には入っていない。

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でも、誰よりも根強いファンがいる。

彼女がどうあろうとも、「柏木由紀だけ」を応援し続けるファンがたくさんいる。アイドルとしては1番にはなれなくても、誰かにとっての1番だ。

29歳の今でもAKB48の選抜メンバーとして立ち続け、しかもお情けではなくグループを牽引する中心メンバーとしてファンに求められ認められてつづけていることが、その証明だ。

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柏木由紀とファンとの関係はまさに運命共同体。「柏木由紀」というひとりの少女が大人の女性になるまでの人生を一緒に歩んでいる。

アイドル(偶像)としての柏木由紀に、時間をかけて、ひとりの人間としての柏木由紀を重ねてこられたことが彼女が長く愛され続けている理由だと思う。


柏木由紀のファンの気持ちはこうに違いない。

テレビやグラビアより輝いた君が好きだ。
(♪AKB48 teamB「シアターの女神」より)


◆おわりに

柏木由紀は泣かない。選挙で何位をとろうとも、どんなサプライズがあろうとも、決してステージの上では涙を流さない人だ。

そんな彼女が1度だけ泣いた。

2015年、彼女のアイドル人生にとっては致命的とも言えるスキャンダルが報じられたときだ。スキャンダル後、初の劇場公演。その公演の1曲目、ステージに立つ彼女は泣いていた。

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なぜなら、客席になじみのファンがたくさんいたから。

AKB48の全盛期の劇場公演の倍率は100倍とも言われていたほど、約300人のキャパシティの劇場には入りたくても入れない。

そんな中、全国の柏木由紀ファンが、「いつか」の特別なときのために大事に大事にもっていた貴重な特別入場権利を使って、劇場に集合。勇気を出してステージに立つであろう彼女を迎え、彼女の不安をはね飛ばすように、大きなコールを送った。

”どんなときも離れない、どんなときでも駆けつける”

これが、柏木由紀ファンの総意だ。


\ 柏木由紀さんも素敵なnoteをはじめました /


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▼筆者:ゆりにこ

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ライター。アイドルオタク歴20年以上。AKB48から学んだ独自の「アイドル戦略」を武器にSNSを使い、ごく普通の地方会社員でありながら、Twitterフォロワー1万人超を達成。独立後4ヶ月目には、元HKT48菅本裕子氏をゲストにトークイベントを主催、300人を動員。正体の夢は、「一家に一台ゆりにこ」になること。好きな食べ物は、お寿司。

アイドルの切り口から「ファン化」「ファンづくり」についても発信しています。ぜひ、ツイッターのフォローもお願いします!


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