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東日本車旅 茨城~山形~岩手~青森 2

藤原の郷を堪能した後は、東北自動車道を五所川原市まで北上する。


7月8日

青森県五所川原市:立佞武多

五所川原市。今回の様なことがなければ、多分一度も行かないで終わる街。
青森といえばねぶた(ねぷた)とりんご。
ここのねぶたは、青森や弘前のそれとは違う「立佞武多」。
展示施設があるのだけれど、残念ながら展示中の佞武多が古くなったので解体中で見学不可だった。ちょうど私たちが帰る頃に新しいのが展示されるらしい。

五所川原市役所前

夕食に入った居酒屋さんで、地酒をいただく。飲みやすくて、するするいってしまった。ごちそうさまでした。

7月9日

青森県つがる市:高山稲荷神社

五所川原市のホテルを出て水田地帯を進む。
「津軽平野」だけあって、見渡す限り緑の水田。その中を貫く道路を走っていくと、途中から「熊に注意」の看板が出てきた。
水田地帯を抜けて、どうやら山の中を行くらしい。頭の中に、軽快なステップ踏んで軽トラを襲った熊の映像が流れた。

いやいやいやいや、あれは羆だし。そもそもこっちの熊はツキノワグマだから、あそこまではないだろうと嫌な想像を打ち消す。どっちにしても森の中で熊さんに会うのはごめんだ。
山に向かう舗装道路を進むと目の前に朱の鳥居。それをくぐって目的地の高山稲荷神社へ到着。

いざ参拝、と勇んで参道を歩むと現れた石段。
行くのやめようかなと思ったけれど、これを登らないと千本鳥居にたどり着けないらしく、ひーひー言いながらなんとか登り切った。

大臀筋がプルプルした

拝殿の手水は紫陽花の花手水だった。涼しげな色でほんの少しだけ癒された。

紫陽花の花手水

参拝を済ませ、千本鳥居へ。
鳥居のところにもお社があるので再び参拝。

見よ!この鳥居

鳥居をくぐりながら緩やかな坂道を上っていくと、神明社というお社が。まずは参拝して、そのあとに千本鳥居の全体を見渡す。まるで赤い龍のようだ。

鳥居が龍のよう

これで天気が良かったら、とんでもなく絶景だっただろうなぁー。
千本鳥居くぐったから、人多すぎの伏見稲荷に行かなくてもいいや。
高山稲荷は、まだ外国人に見つかっていないので、今ならゆっくり登れてじっくり見られるからオススメだ。(ただし行くのに車は必要)

青森県外ヶ浜町:竜飛崎

ここにどうしても来たかったらしい。
「あんなとこ行ったって石川さゆりの『津軽海峡冬景色』の歌碑ぐらいしかないと思うけど?」
と異議を唱えたが却下された。

高山稲荷から十三湖の海側を通って国道339号線を走る。
途中「竜泊ライン」と呼ばれるドライブルートの北側(山側)を進む。ガードレールの上に野生のサルいる!とかテンション高かったのに、だんだん登っていくに従って霧が深くなってきて、気がついたら10m先も視認できないほど白くなっていた。

まるで牛乳のなか

ビビりながらなんとか山を下り、少し早いけれど途中の道の駅で昼食。
なんだかやってるんだかやっていないんだかわからない、というかやる気あんのかここ?という佇まい。
中に入ると結構いい感じで、養殖しているまつかわの稚魚に餌をやるコーナーががある。ここでも優しいワタシは100円で餌を買い、まつかわとひとしきり戯れてやった。
鯉と違って餌とるの下手だったなー、まつかわ。
レストランで推してたメバルの刺身は、推すだけあってぷりぷりして美味しかった。

昼食後は海岸線を走る。途中酔いそうなカーブの連続を抜けて竜飛崎に到着した時はいい青空が広がっていた。

左は灯台(海保) 右は海自の施設

国道339号線は「階段国道」とも言われている区間があるが、300段以上もある階段を上ろうという気概などさらさら持っていない夫婦は、
「あっそう、ふーん。」
で終わった。

竜飛崎を下った少し先に石川さゆりの「津軽海峡冬景色」の歌碑が。
赤いボタンを押すと歌の2番が流れた。
そういえば、真狩村にある細川たかしのアレはちゃんと直っているのかな…

津軽海峡ふーゆげーぇしきぃぃ


青森県青森市:三内丸山遺跡

青森にきたなら、世界遺産も見ておかないと。
しかし正直言って、縄文時代にはなーんの興味もないのでどんなもんかなと思っていた。北海道の遺跡群も、行ったことはおろかどこにあるのかすら知らない。

ようこそされました

ボランティアガイドさんの後にくっついてぞろぞろと案内される。
墓群、建物(多分民家)、などの説明を聞きながら見学。
狩猟採集のみではなく、栗などは栽培していたらしい。栽培するという方法を最初に考えた人は英雄に匹敵するな。

謎の塔と集会所であったと思われる建物
高床式倉庫?

縄文時代には、支配と被支配の関係性ってあったんだろうか。
これだけの集落で、建物群を作るということは誰かが指導しなくてはならない。どこで、誰がその知識を得てきたのだろうか。それこそ宇宙人でも降臨したのか。なんだか興味が湧いてきたな(湧いただけで探求はしない)。

屋外の遺跡の他に屋内展示もあって、割と長い時間見学していた。
ちなみに十勝石の鏃とかは全然珍しいと思わなかった。うちのちっさい博物館にも展示してあるし、ため池の水抜いて底土掘ったら出てくるよきっと(クマが怖くていけないくらいの山奥)。

7月10日

青森県青森市:青森空港

私はここで一足先に帰ることに。なお、エスティマを連れて帰る相方はフェリーに乗ってそのまま函館から帰ることに(途中遊んでくるってさ)。
乗る飛行機はなんとかわいらしい…

かーわいいー

ちょうど羽のところの窓側で、車輪が出たり入ったりするのを観察できた。
明るいうちの着陸だったので、苫小牧の街とかウトナイ湖とかを上空から見られた。
着陸時、車輪が着地する瞬間ちょっとドキドキしちゃった。
あとは車で北上するだけ。
下道で帰ろうと思ったけれど、なんだかかったるくなってしまい、結局砂川から高速で帰った。
ちなみに函館から上陸した相方は、寿都で車中泊をして次の日帰ってきた。
もっとゆっくり積丹を堪能してきたら良かったのに。


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