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松野官房長官の「記録なし」発言

松野官房長官が関東大震災朝鮮人虐殺に言及した8月30日の記者会見で「記録がない」と発言をした。


これは何を意味するか?


本日8月31日、文京シビックホールにて「関東大震災朝鮮人・中国人虐殺100年犠牲者追悼大会」が行なわれた。


先に述べておくが私はこの大会の賛同者である。

この百年の日を迎えるまで、在日を含む朝鮮韓国人、そして中国人はその日に胸を痛め、またそれ以外でも日常でも差別の言葉や態度を取られてきた。

人を人として扱わなかった100年前。

あれから日本は人権について進歩したと言えるだろうか?


昨日は都庁前で人権部で展示された作品が撤去されたアーティストによる抗議デモが行われた。

「松野は歴史修正をやめろ」のプラカード

当時の司法省の発表では230名ほどと言われていた。

しかし吉野作造らの調査では2000人ほど、そして1919年独立宣言から創刊された独立新聞では6000人と言われている。

日本の被災した地域の公文書にも当時の朝鮮人の被害の数、被害の様子が残されている。

何処で何名という記録は沢山残っている。

これを松野官房長官は「なかった」とは素人以下ではないか?

朝鮮人虐殺100年の集会で、当事者である在日の方が言われた言葉は次のとおりである。

「まだ殺されていないだけ」
「何故在日に生まれたのか、自分も家族も憎んだ」

この言葉をいつまで在日コリアンに言わせ続けるのか?

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