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キナリ杯に参加したって話


私の周りにはセンスのいい人がたくさんいる。

遊びであれなんであれ、選ぶことや作り出されるものがなんとなくスタイルを持ち、しっくりまとまるタイプの人たちだ。

「センス」実体こそ分からないのだが、自分にそれがないことだけははっきりと分かっていた。

挑戦したいことがあったときに、その分野において自分よりもっと得意そうな人を何人も挙げることができた。

「やっぱりすごいね」「さすが、上手いね」

ずっとそんな調子でやってきた。

自分より上手く出来る人がいたらやらなくなるのは私の悪い癖になっていると思った。


最近は少しこのやる気のない他力本願な気持ちが変わってきた。

やりたいんだろ?やりたいようにやらせてやれよって心に寄り添って考えられるようになった。一人でいる時間が長すぎたのか、自分という友達ができたような感覚になってきた。


そして、視点も変えた。


自分よりセンスが良い人がいるのは事実だが、その分野に挑戦するかどうかはまた別の話だと。

きっとみんなそれぞれが選んだことで忙しい。

私はこれを選ぶ、というだけ。


才能やセンスなんてあるかどうか知らない。

ただ、私という人間の中で得意なものはこれなので、文章は書いていきたいし、たくさんの人に読んでもらいたいとも思う。


noteをはじめるきっかけになったのは岸田奈美さん主催の「キナリ杯」。おもしろい文章が読みたいと、コロナの給付金10万円を賞金にし、企画をどんどんと大きくし発信し続けてくれたことで、情報が何度も目に飛び込んできて、その度に考えてみて、完全に重い腰が上がりきった。

岸田さんはすごい。

人が何かを始めるとき、できないことやその姿勢を笑うのではなく素直に応援をできるようにしようと思った。もちろん自分自身へもそうしてあげようと思った。