最初で最後のラブレター。 

日付が変わって、千秋楽当日が来てしまった。
そして、昨日は劇場での観劇が最後だったので、心の中で沢山の「ありがとう」を舞台上の5人にこれでもか、というくらいに送ってきた。
初日の頃は桜の季節だったけど、すっかり桜も散って新緑の季節。

タイトルがすごく重く感じるかもだけど、どうしても書きたくなったのでこのnoteに書くことにする。
手紙、というにはちょっと重たく感じるかもなので、私の個人的な思い出を書き残したい、そういう心づもりで書く。
今回の退団者でどうしても書きたい人がいる。

それは誰かって?


瀬戸花まりさん。

初めて宙組さんを観たのは2020年2月の「El Japon/アクアヴィーテ‼︎」
当時の私は宙組さんに今では「ウソやろ…」と思うくらいにチケットに縁がなく、やっと観られたのがこの時。この公演直後にコロナ禍による自粛期間に入ってしまってたので、客席降りも運良く観られ、自分のスケジュールも上手く噛み合って奇跡が重なり合ったと今でも思っている。

 この公演の前までは割と他組でもそこそこ満遍なく観られたらいいや、ぐらいに思っていたのだが、(率的に星組が多かったので自然と星担になってた気はする)ご贔屓様に出逢って今に至ってるのでこの公演はある種のターニングポイントだと思っている。
それは何れ機会があれば話すとする。

 ハポンの中で別に路線のスターではないけれど、気になる人がいた。
それが留依蒔世くん演じる道化チームだった。その中にいた女官の瀬戸花さんに引き込まれた。それが第一印象だった。
その後の別箱はチケットが取れず、且つ別箱やってる頃に引越しをした関係でバタバタして配信も観れず、で次の再会がアナスタシア。

 ハポンを観た際にアナスタシアを宙組でやるということは既に発表されてたし、東宝で大々的に告知のパネルを観て、直感で「これはムラで観なければ」と思ってスケジュールを作って行った。
まさか、観た直後にまどかちゃんの専科異動が発表になるとは夢にも思わなかったけど。
花音さん、綾瀬さんとの3人娘。3人とも強いんだけど、ドーニャさん大好きで。
ディミトリに「帰れ、帰れ大根役者」と追い返される場面で3人がプンスカ怒ってユスポフ邸を後にするのが三者三様で大好きだった。
アナスタシア自体、役が多い作品ではないし、今もだけどあの時は今以上にまだまだ宙組勉強中の身だった。(とは言え以前よりはちゃんと生徒さんの顔と名前は一致している)

そして、星風まどかちゃんから潤花ちゃんにトップ娘役が代わって、迎えたシャーロック・ホームズ。

瀬戸花さんのヴィクトリア女王はすごく出番が多いわけではないけど、気高くて凛としたそんな女王。(腹心たちを通じてマイクロフトに「シャーロックのファンなんだ」とバラされる温度感が好きだった)

そして、退団プレになった「プロミセス、プロミセス」
同期でもある、和希そらさんの宙組最後の作品になった。
シェルドレイクはTHE クズ男だけど、オルスンのサバサバ具合、初見時に原作のストーリーは頭に入れてたけど、オルスンの第一印象が「めっちゃやり手そう」
そんな印象だった。
オルスン視点での話をするならば、ラストに退職金の同意書をシェルドレイクに突きつけるけど、その根回しも流石だな、と。
そして、奥さんにフランとの不貞の関係をバラして離婚に追い込む。
もう、清々しいくらいの逆襲だな、と実際に観劇した時に感じていた。
 でも、これ2人が同期でお互いの性格や役への向き合い方とかを熟知してるからこその絶妙な塩梅でもあったな、と今では思ってる。

そして、「NEVER SAY GOODBYE」
決して出番はそこまで多くないけど、アニータとしての添え方が素晴らしくて。
奇しくも退団公演にはなってしまったけど、退団しなくてもアニータだったんだろうな、と思っている。

凛とした立ち振る舞いや「瀬戸花まり、ここに在り」っていうような雰囲気が本当に大好きだった。

やはり、瀬戸花さんと言えばで外せないのが開演前のアナウンス。
パリッとした感じのお声で注意事項を読み上げる。
宙組に来たぞ、って感じるし、いよいよ公演が始まるという高揚感や緊張感を感じさせてくれてた。

宙組娘役・瀬戸花まり を観られてた期間はそんなに長くないけど、宙組娘役のせっちゃんに出逢えて本当に良かった。
長い間、宙組を支えてくださり、ありがとうございました。
宝塚ご卒業、おめでとうございます。

明日からの第2章も幸多き事を祈っております。


(5/28更新)
5/25にTwitter、Instagram、YouTube、TikTokとSNS一気に解禁で正直まだ心が追いつかないです。
でも、SNSを始める=退団したんだなぁ、ということを感じてます。
そして、次の大劇場公演のポスター画像が発表になって、こういうことの繰り返しで次に進みながら誕生から四半世紀歩んできたんだな、と思ったり。

せっちゃんのパリッとしたお声が好きなのでどこかであのパワフルな歌声にまた出逢えたら、という再会を祈る昨今。


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