会社でアフィリエイトをすることの実態
一般的にアフィリエイトは、個人で行っている人が多いと思います。
自信のブログを使ったり、サイトを作ってそこに記事を投稿しているパターンがスタンダートかと思います。
しかし、中には会社の一事業でアフィリエイトをしているところも少なからずあります。
私の勤めていた会社もアフィリエイト事業をしている会社でした。社内でサイトを量産し、それを社員やアルバイトとして働いている人が管理をしながら日々のアフィリ報酬を確認して、手を加えていく、といったことがいつもの仕事になります。
一人で作業をしなくてもいい分、作業を分散できるので100サイトとか200サイトとかであってもそれなりに管理を行き届かせることが最大のメリットですね。
ただアフィリエイトの弱点は「Googleのアップデートに左右される」ということです。
これだけは宿命といて仕方がないので、毎日一喜一憂することになります。「昨日までよかったサイトが今日になったら圏外に吹っ飛んでいた」なんて日常茶飯事です。
さて、そんなアフィリエイトですが、会社の一事業として行っているとどういうことが起こるのか、実態などを包み隠さず書いていこうと思います。
よろしければ最後までお付き合いください。
アフィリエイト特有のキーワードのオンパレード
アフィリエイトは、どうしても狙っているキーワードで上位に行かないと稼げません。当たり前ですね。
個人で行っている場合、自分で全てを決定して作業を進めていくので、ある程度は自然な文章で記事を量産することができるでしょう。中にはゴリゴリなものもありますが(笑)
では、会社の事業して行っているとどうなるのか。
キーワードが所狭しと書き込まれた読みにくくて気持ち悪い文章が出来上がります。
タイトルにキーワードが含まれるのは当たり前に使われる手段で、大事な部分なので仕方がないでしょう。
しかし、見出しにもこれでもかってくらいキーワードが含まれてきます。
例えば、何かしらの商品を紹介するとしましょう。
わかりやすく「iPhone11Pro」とかにしますか(こんなキーワード絶対的なレッドオーシャンで選ばないと思いますけど)。
そしたら見出しはこんな感じです。
iPhone11Proをお勧めする人はどんな人?
iPhone11Proの機能は?昔のiPhoneとの違いはなに?
iPhone11Proサイズはどれくらい?
iPhone11Proのカメラ性能はどうなの?
iPhone11Proの口コミ・評判
iPhone11Proの価格は?
まとめ
みたいな感じですかね。
ちょっとわかりにくいかもしれませんが、要するに見出し全部に商品名とか推したいキーワードが気持ち悪く入ってくるイメージだと思ってくれればいいです。
こういうサイトを見つけたら、まず間違いなくアフィリ記事です。
文章にもキーワードオンパレード
普通に読んでいれば、何のことを言っているのかわかるような部分にもしつこくキーワードを入れてくるのがアフィリ記事です。
「iPhone11Proは、~」「iPhone11Proには、~」みたいに文章が始まる時にはなぜか必ず商品名を入れてきて、商品を推した感がありありとしています。
普通にブログを書いていて、自然に商品を紹介している人からしたらくどくて読みにくい文章であることが多いです。そこまでキーワードを入れ込む必要はないってくらい入れないと会社ではダメ出しを受けます。最悪、すべて修正されて気持ちわるい文章が出来上がってきます。
入れられる部分にはすべてキーワードを入れないと許されないのが会社でアフィリエイト事業をする、ということです。
とにかく美容ばかりを推す
商品は無数に存在します。
人によって色んなキーワードで検索して、それに適したサイトを見ますよね。
それに悩みも様々なので、美容ばかりが悩みとは限りません。
しかし、会社でやっていると、古い考え方の人が多いのか、美容ばかりを書かされます。
一サイトの中にアイクリームの記事が複数、しかも記事によって言っていることがちぐはぐで、まとまりがありません。
脱毛サロンを推したと思ったら別記事では家庭用脱毛器をお勧めする、といったことも起こります。
複数のコンテンツが入ったサイトでも一記事で勝負しているような感覚ですね。アフィリとしてはある意味では正解ですが、それが露骨なのが事業でアフィリをやっているということです。
サイトに思い入れはない
ここはアフィリを専業としている人であれば、当たり前に感じていることではあると思います。
一サイトに愛情がないのがアフィリエイターなのか、事業としてしているからかわかりませんが、稼げないとすぐに切ります。
しっかり改善させ、手を加えれば復活しそうなサイトであっても、簡単にドメインの更新を切ってなくしてしまいます。
昔のアフィリエイトは、複数のサイトを運営して、どれかが当たればいいっていうくらいの感覚だったと思います。
ただ、これが会社でやっていると、えぐいくらいの数になります。
被リンクブログ連打のホワイトSEOという名のブラックSEO
被リンクを使ってブログやサイトにパワーを与える手法は、当たり前に行われているSEO対策です。
が、今は少ない被リンクを使って、記事を増やしていくことでドメインパワーを上げていく方法が一般的かと思います。
しかし会社でやっていると、それが違った方向になりがちです。
たくさんの中古ドメインを使って、ホワイトSEOという名の「ブラックSEO」をしています。
表向きはホワイトSEOと言っていることが多いと思いますが。
ホワイトSEOは、そもそも被リンクをほぼ付けないまたは全く付けないで、記事の質で勝負していく方法です。
対してブラックSEOは、記事はペラサイト等の1記事のみで、被リンクのドメインパワーで上位に持ち上げる方法です。
今やブラックSEOを使ってもサイトを上位に持っていくことはできません。それほどGoogleも頭悪いわけではないです。
ですが、いまだに会社で行っているアフィリは被リンクを10も20もぶら下げています。
考え方が全体的に古いのが長くアフィリで成功してきた会社のアフィリエイトです。
まとめ
まとめると、全体的に古くて、通用しないようなやり方を延々続けているのがアフィリエイト会社でしている実態です。
アフィリ記事は、個人的にはすごく嫌いで、気持ち悪いとさえ思ってしまいます。文章がおかしかったり、文法上おかしかったりして読みにくいのです。
また、選ぶキーワードも一辺倒で、ほぼ「美容」ばかりなので、頭が固いんですよね。
美容だけが悩みのもとみたいに感じているんでしょね。それだけじゃないんですけどね。
アフィリエイトを事業としている会社はかなりレアだと思いますが、そういう会社には入らない方が得策ですね。
頭の固い、古いネットビジネスの知識しか身につきませんよ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?