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『この恋を星には願わない』【第14話①】 感想

『この恋を星には願わない』第14話①、2024年6月14日に公開されました!

13話がとても気になる終わり方だったので、1ヶ月を待たずしての更新、ありがたいです。

はーー、今回も妃咲さんがかっこよかった。妃咲さんの横顔ファン(?)なので、サムネからしてもうハッピーすぎました。いやどの角度からのお顔も好きですけども。

▽前回(13話)の感想はこちら

それでは、14話の感想を書いていきます。


『この恋を星には願わない』 【14話①】感想

14話は、13話に引き続き、映研サークルの合宿回です。

※ここからネタバレあり。ご注意ください※


「ねぇ冬葵、キスしよっか」

13話の終盤、妃咲さんと冬葵がキスをしているところを、瑛莉ちゃんが目撃してしまいます。(というか妃咲さんが目撃させた、が正しいかな)

彼女にとって大きな衝撃で、思わず踵を返してその場を離れる瑛莉ちゃん。

14話はその後のお話です。

冬葵、そんなキスされてドキドキしない?

妃咲さん、理由があるとはいえ、あの場所でキスって大胆だよね。瑛莉ちゃん以外の人にも見られちゃうかもしれないのに。
一方の冬葵。
もちろん冬葵の瑛莉ちゃんへの一途さはわかってはいるけど、こんなに綺麗なお姉さんにこんなシチュエーションでキスされて、ドキドキしないのかな。せざるをえないよね普通(笑)。

高校時代のファーストキスもしかり。

妃咲さん相手には、安心感が勝っちゃうのかなー。
どうなんでしょう。

そんなこんなで、みんながいるバーベキュー会場に向かうことに。

前を歩く冬葵のあとを歩きながら、瑛莉ちゃんがいたほうに目をやる妃咲さん、何を考えてるんだろうなー。
横顔きれいだなー。

瑛莉ちゃんの激重感情は、親友として? それとも

続いて、瑛莉ちゃんのモノローグ。
一貫して妃咲さんのことは「あの人」呼ばわりなのよね(笑)。そりゃまぁ仕方ないけど。

瑛莉ちゃんの価値観がここまでハッキリ描かれるのは、初めてな気がする。
キスやセックスといった恋人同士がする行為を、瑛莉ちゃんは「そんな行為」と、"大したことじゃない"と認識している。
恋人であることを示すためだけのような男性との身体の関係よりも、瑛莉ちゃんは冬葵との心のつながりを大事にしている。
瑛莉ちゃんにとって、大切なのは、恋人<冬葵。
過去の恋人も、京ちゃんのことも大切には違いないはずだけど、あくまで一番は冬葵。それはずっと変わらない。
そして冬葵にもそうあってほしいと考えている。

冬葵に恋人ができても、自分のことを一番に想ってほしい。現に冬葵はそう言ってくれた。
だから、冬葵と妃咲さんがキスをしてようが、それ以上のことをしてようが、特別視するようなことじゃない、そんなもの、瑛莉ちゃんと冬葵が歩んできた17年には敵うわけない、と瑛莉ちゃんは思っている。

紫のあ先生も書かれていたけど、瑛莉ちゃん、激重だね(笑)。
いや笑うところじゃないんだけど、激重にもいろいろあって、瑛莉ちゃんの場合は、「相手の幸せを誰よりも願う」みたいなことにはならなくて。これは本人もつらいね……。
瑛莉ちゃんの冬葵への独占欲は、どこから来てるんだろうね?
恋愛感情なのか、親友への感情なのかは、今の段階ではちょっとわからない。
恋愛感情だとしたら、きっと妃咲さんという同性の恋人が現れたときに、『冬葵は同性を好きになるんだ。でも、だったらなんでその相手が自分じゃないの? 私だって同じように、いやそれ以上に冬葵を想ってきたのに、ずっとずっと想ってきたのに』って、そんな思考が多かれ少なかれ浮かぶと思うのよね。
いつか終わりの訪れる恋人ではなく、ずっとずっと冬葵の一番の親友でいたい、恋人よりも上の存在でいさせてほしい、というのが瑛莉ちゃんの本音で、恋愛とか親愛とか、本人もたぶん線引きできないグラデーションの感情なのかなと思う。今のところは。

過去の瑛莉ちゃんの経験と、冬葵との絆を思えば、瑛莉ちゃんの気持ちもわかるよね……しんどい。

いつも冬葵に優しい妃咲さん

バーベキューの最初のコマ、妃咲さんの隣で冬葵がニコニコしてて楽しそうで微笑ましい。
冬葵に飲みたいものをさらっと聞いて、持ってきてあげる妃咲さん。ナチュラルな恋人ムーブ素敵だよ〜〜!

間違えてハラペーニョソースを食べてしまって「辛っ」となる冬葵、かわいそうだけどめっちゃかわいかった(笑)。
さらにパニクって妃咲さんのお酒をぐいっと飲んでしまい、アルコール激弱の冬葵はふらふらになってしまいます。

そんな冬葵に、その場に戻ってきた瑛莉ちゃんが気づきます。
ここからの会話は、この作品の過去イチの修羅場ですね。

妃咲さんの「私の彼女なんで」発言

お酒でぐったりした冬葵を気遣いながら、「休ませてくるよ」と言う妃咲さん。
ほっぺ真っ赤な冬葵、妃咲さんにひっついててかわいいね。

対して瑛莉ちゃんが、「私が連れてく」と言います。こちらも冬葵の腕に触れながら。

(おおおおおおおおおおおおおおお)
と全読者が思ったことでしょう。

妃咲さん vs 瑛莉ちゃん、勃発!

(話がそれるけど、二人の心理面を表すように、瑛莉ちゃんより妃咲さんの方が少し身長が高いのもいいよね)

「(その人じゃなくて私でしょ)」という瑛莉ちゃんの切実なモノローグをよそに、瑛莉ちゃんの腕から冬葵を引き離して、自分のほうに抱き寄せる妃咲さん。

「いいよ、お構いなく。"私の彼女"なんで」

んんんんんんんんんんんんんんんんんんんっっ

いやーー、妃咲さん、このお顔でこのセリフはずるいでしょう。なんですかこの大ゴマの破壊力っっっ
さらに妃咲さんの左手の人差し指がね、自然と冬葵に触れてるのよね。言葉だけじゃなく、視線でも指の動きでも「私の彼女なんで」を示してますよ。煽り散らかしてますよ。
瑛莉ちゃんが見せた、"ただの幼馴染"'を逸脱した、まるで「"私の冬葵"」とでも言いたげな独占欲に対して、あえて「"私の彼女"なんで」で返す妃咲さん、強いよね。瑛莉ちゃんから見たら性格わるいよね笑。

瑛莉ちゃんに対する一切容赦のない煽りモードの妃咲さん、瑛莉ちゃんには申し訳ないけど、私めちゃくちゃ好きなんですよね…!

かっこいい……!! 紫のあ先生の絵が好きすぎる。
「私の彼女なんで」の妃咲さん、このカラオケの時とちょっと似てる気がする。
どちらも抑えた良い声で言ってるんだろうな〜!(幻聴)煽り全開のクール美女、最高です。

これに対して、瑛莉ちゃん。

「冬葵に触らないで!」

おおおおお。
いやーー、気持ちはわかる。けど、お酒を間違えて飲んじゃってふらふらの彼女を、恋人である妃咲さんが介抱するのはなんの違和感もなくて、おまけに恋人の目の前で冬葵の腕に触れたのは瑛莉ちゃんの方で。 
そこで「触らないで」は妃咲さんじゃなくとも、「瑛莉ちゃん、それどういう意味?」と言いたくなるよね。

そして「どういうつもりで」の妃咲さんの横顔も好きすぎる。

そんな修羅場の場面で登場したのが京ちゃん、二人の仲介に入ったのナイス。
京ちゃんも、瑛莉ちゃんの冬葵への気持ちが、(恋愛にあるかどうかは別にして)自分への気持ちよりも大きいというのは感じとっちゃってるんだろうな。切ないね。

妃咲さんの行動原理を考えてみる

妃咲さんの気持ちや、言動の源泉にあるものが今回も気になる。
妃咲さんは、報われない片想いの痛みを分かち合える相手として、利害一致の観点で、そのほうが都合がいいからと、「恋人」として冬葵と一緒にいる。辛いときに気軽に慰め合える存在。冬葵もそれを望んでいる。

妃咲さんの報われない片想いって?
もともと妃咲さんは、回想シーンからの想像だけど、お母さんの再婚相手となった男性にずっと片想いをしていた、あるいは何らかの関係性を持っていた?のだと思う。報われない片想いの相手は、冬葵ではない。はず。

でも今は、よくわからない。
冬葵の隣に長いこといるようになって、彼女の苦しみや涙を間近で見て、支えてきて、時には甘えられて、頼られて、どんな心境になっているんだろう。


最近の妃咲さんの言動は、カラオケの時に言っていたような"ちょっとした好奇心"にしては、そこまでしなくてもよくない? と感じることが多い。
見せつけキスとか、"私の彼女"煽りとか。

単純に、冬葵に共感する気持ちがあるから、冬葵のことを蔑ろにしているように見える瑛莉ちゃんにムカついている、こらしめたい、と思っているだけかもしれないけど。あるいは冬葵と瑛莉ちゃんの関係性に興味を持って、とか。

でもそれだけじゃないようにも見える。

瑛莉ちゃんが独占欲を出して冬葵を連れていくと言い出したのは、ある意味冬葵にとっては幸せなことかもしれないのに、すんなり引き渡さずバチバチに対抗意志を向けたり、煽ったり。

それに何より、普段から冬葵に見せる表情や言動がとにかくめちゃくちゃ優しく感じるのよね。それは相当特別な子にだけ向けるものでしょうって思う(きさふゆ推しの私の願望フィルター込みだけど)。
こういうときの仕草とか言葉とかね。

でもわからない。本当にわからない。

なので次回もとても楽しみです!

(このイラストも大好きです。投稿された瞬間脊髄反射でリポストしました)

『この恋を星には願わない』【14話②】 はいつ頃? どんな展開になる?

またいいところで終わりましたね。
次は、京ちゃんと瑛莉ちゃん、妃咲さんと冬葵の各場面かな…。京瑛莉はまた修羅場の予感…!?

14話②がとても楽しみです。
公式アカウントによれば、次の「第14話②」更新は【6/28(金)】だそうです。

更新が早くて嬉しい〜!!
でもこのスピード感ってかなり大変だと思うから、紫のあ先生、ご無理なさらないでほしいです…! でも楽しみにしております。

最後までお読みいただきありがとうございました♪


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