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iPadとKindleアプリとSplit Viewで読書メモが捗りそうな理由

最近、なんでもいいから無性にiPad Proでテキストを打ちたくなっている。
直近のiPadOSアップデートで日本語ライブ変換が実装され、日本語入力環境が劇的に進化したのが大きい。


macOSで以前から採用されているライブ変換は、Enterキーで日本語変換を確定するという操作が不要になる革新的な機能だ。とにかく文字を打ち込んでいけば、打ち込んだ先から自動でかな漢字変換してくれる。様々な日本語変換システムで当たり前とされてきたEnterで変換確定という仕草がいかに煩雑で、思考の流れに立ち塞がるノイズになっていたか、ライブ変換を使って気づいた。

もちろん誤変換もあるが(というか他の日本語変換などに比べて変換精度はいまいちで困りはするのだけれど)、どうせ書き終わった後に校正するのだからいいのだ。長文テキストはもちろん、インタビュー時のメモなどには特に相性がいい。相手の話を聴きながら画面を見ずにタッチタイピングする場合、変換操作なんてとてもじゃないができないので。

そんなライブ変換がiPadにようやく搭載されたので、iPadをテキスト打ち端末として活用したくてしょうがなくなっているのだ。

そんなわけで読書メモをiPadで取ってみようと思いたった。最近はKindleなどで読んだ本の読書メモをRoam Researchにまとめることにハマっているのでちょうどいい。

iPadにはSplit Viewという、画面を横に2分割して2つのアプリを同時に使える機能がある。これを活用してKindleアプリとテキストエディタを同時に開き、本を読みつつ読書メモを取るのだ。

実のところMacやPCにもKindleアプリはあるわけで、別にiPadでなくても良いかなと試す前は思っていたが、実際iPadで試してみると思わぬ利点があった。

WindowsやMacの場合、テキストエディタなどで文字入力をした後、Kindleアプリでテキストをハイライトするなど、カーソルを伴う操作を行うと、当然ながらフォーカスはKindleアプリに行くので、テキストエディタの文字入力カーソルは消える。テキストエディタへの読書メモ入力を再開する場合は、カーソルで選択するなりタスク切り替えするなりしてテキストエディタに再度フォーカスする必要がある。これは意外に面倒だ。

ところがiPadのSplit Viewでは事情が異なる。画面分割した片一方であるテキストエディタで文字を入力した後、もう一方のKindle側をタッチで操作しても、文字入力カーソルはテキストエディタから消えず、そのままとなる。Kindleでテキストのハイライトをするなどした後にキーボードからテキスト入力しても、エディタ側に文字が入力されるのだ。読書とメモ入力の間に一切の余分な動作が入らないのは非常に良い。

ちなみにこの挙動はハードウェアキーボードでもソフトウェアキーボードでも変わらない。全幅ソフトウェアキーボードの場合はKindle画面が半分隠れてしまうので、フローティングキーボードを有効にするのが良いかもしれない。

(2020/6/2 Tue 追記)

iPadのKindle、もう一つ良いところを見つけた。

ハイライトした部分をタッチすると、ハイライト箇所が自動で選択されるので、そのままテキストをコピーできる。

macOSのKindleだと、いちいち手動で選択しなければいけないので、iPad版の方が便利。

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