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【ご連絡】フィトピグメント講座(2017年まで)を受講済みの皆さまへ

事務連絡となります。

2014〜2017年にかけて、下落合のアンデリーズさん主催でフィトピグメント講座として植物顔料を作る教室を行なっておりました。出張教室もあり、全国各地で多くの方に色を取り出す楽しさをお伝えできました。簡単に数えるだけでものべ300名以上のご受講を頂いております。
2018年以降、ゆりくま自身の本業の都合により、石けん講座含めて講師活動はお休みを頂いており、お問合せや再開講のご依頼にもほとんどお応えできていなかったことを大変心苦しく思っております。

今回は、ゆりくまがお伝えした植物顔料の作り方をご自分の教室のメニューにしたい方へのご連絡となります。
これまでもお問合せをいただいた方には都度お答えしておりましたが、改めてこちらで明記することにしました。注意点合わせてご了承いただければ幸いです。

要点

  • 2017年までの「フィトピグメント講座」の内容はご自由に使っていただけます

  • 「フィトピグメント」の呼称は講座タイトルや商品名には使えません

植物顔料の作り方の展開について

アンデリーズ版フィトピグメント講座の内容(作り方)については、ご自身の教室のメニューにしていただけます。
基本の4色と3つの作り方の連続講座と、同じ作り方での他の染料植物への展開、クレヨン、ワックスバーなど全てOKです。
ただし、内容はOKですが、「フィトピグメント」の呼び方については下記の通り、ご注意をお願いします。

「フィトピグメント」の呼称について

「フィトピグメント」については、2016年に商標登録を行なっております。実は「フィトピグメント®️」なんです。丸にRの記号が文字化けしやすいため、普段は省いておりました。

皆様にお願いしたいことは、以下2点です。 
講座タイトル等に「フィトピグメント」を使用しないでください
★「フィトピグメント」を商品名とすることはできません

下記のような理由で現時点でフィトピグメント®️の商標を使っていただける条件を整理しきれていないためで、すでに教室にしている方にもご了承いただいていますので、これからの方にもよろしくお願いします。
植物顔料、顔料、プラントピグメント、ピグメントなど、一般的な呼び方や、ご自分なりの言葉をご使用いただければと思います。
商標を使っていただける範囲の整理ができましたら、その範囲に該当される方とは是非シェアできたらと考えております。

ゆりくまのフィトピグメント講座を受講した、というように、言葉を使っていただくことは問題ありません。その際、フィトピグメント®️として、ゆりくまの登録商標と付け加えていただけると助かります。

理由

植物顔料の作り方は様々あり、ゆりくまのフィトピグメント講座の方法は私なりのアレンジというか、独自に作り上げたものですが、それがベストとは限らず、素材やその後の使い方によってより良い方法があると思います。
実際、ゆりくま自身も講座とは別に勉強や研究を続けており、違う薬品を使う方法や自分の方法とのミックスがそれぞれ違う結果になることを経験しています。藍顔料に至っては素材の状態や条件で異なる結果が出る上に、まだまだアレンジをたくさん思いついてしまって収集がつかなくなっています。
また、私だけでなく、ご自分で顔料を作られている方それぞれがマイベストのアレンジをお持ちであることと思います

講座でお伝えした方法はそれらの中のほんの一部で、それだけを「フィトピグメント®️」と捉えられることは勿体無く、改良をどんどん加えていきたい。その一方で、呼称を解放した場合に、同様に使う人なりのアレンジが入った方法が全てフィトピグメント®️となってしまうと、商標権者であるゆりくまが責任を取れなくなってしまいます。
本当に願っていることは、呼称が広まることで植物顔料のことに気がついてくれる人、楽しんでくれる人が増えることです。
万難排除して、そういう形につながるやり方を見つけたいと考えています。

(左上)植物顔料と土顔料の蜜蝋クレヨン (右上)フィトピグメント講座基本の4色
(左下)最近のフィトピグメントワーク (右下)桜のフィトピグメントの石けん

これからのゆりくまの活動について

植物顔料の作り方、使い方については、今後も研究を続けますし、SNSでの報告やnoteでの発信を行います。
フィトピグメント®️としての展開も引き続き考えていきます。

ご要望の多い講座開催については、何らか形にしたいと思っています。
私がお休みをいただいている間にアンデリーズさんの業容も大きく変化し、過去同様の講座を開催することは物理的に困難になっています。今回、改めて過去講座の内容の解放について触れた理由はこの辺りにもあります(もう私個人で判断できる時期であるということ)。
私自身が講座を企画することも、本業の都合で引き続き容易ではないのですが、教材発送のないオンライン(座学)の形、あるいは進行をアシストしてくださる方がいてくだされば、組み立ていくことは可能ではないかと考えています。作り方、素材、アレンジなど、どこからどのような視点で着手すればよいか考えているところではありますが、是非ここをという方がいらっしゃればリクエストいただければ嬉しいです。

また、過去の講座の内容に関わらず、植物顔料の作り方やアレンジについて、noteや各種ツールを使ってエッセンスを公開していくつもりです。
と書くと、教室の内容を無料でバラすのかということを仰る方もいますが、私は以前からブログ等に書いているように、その考え方では世界が広がらないと考えています。
肉じゃがの作り方は秘密じゃないのに肉じゃがを習いに行く人がいるのはなぜでしょうか。いろいろな切り口がありますが、まず第一に、肉じゃががどんなものかがよく知られていることが大前提です。その種まきをしているとご理解ください。

研究については、続けていくと書きましたが、自分一人でできることには限界があると感じています。なんらか、フィトピグメント研究会や同好会のようなサークルで情報共有しながら深めていけたらいいなと考えています。重たくならないようにするにはどうしたらと考えすぎてしまって逆に動けなくなっていますが。。。 

事務連絡が思ったより長文となってしまいましたことご容赦ください。
上にも書いた通り、植物顔料のことに気がついてくれる人、楽しんでくれる人が増えること、につながる活動を続けていきますので、今後とも応援よろしくお願いします。

もしお心に留まったなら、サポートいただけるとうれしいです。 ご支援はせっけんや色の研究に使わせていただき、noteでご報告いたします。