タンポポの黄色 2022spring
あっという間にソメイヨシノの季節が通りすぎ、ぼんやりしているとすぐに夏になってしまいそうです。
3−4月の晴れた日は近所の土手や自宅の植え込みから集めた草花の色を採っていました。その中からタンポポをまとめます。春の野草といえばタンポポですよね。
タンポポ染めとフィトピグメント®️(植物顔料)作り
集めた花を煮出して羊毛を試し染め、残りの染液を顔料にしました。
羊毛は少し青みのある綺麗な黄色、顔料は緑がかった黄色です。
そうそう、最近は試し染めを羊毛にしたのです。
数センチ角の試験布みたいのを使うのが一般的と思うのですが、なんだかときめかなくて。染まるかどうかを確認できればいいのと、細かい条件を振るほどの量の染液も作れないから1−2枚染めたものを整理する気が起こらないんですよ。
なのでそういうのはプロの仕事を参考にさせてもらうとして、羊毛であれば染めたものをニードルワークに使ったりできるし、フカフカしてきっとかわいいと思って。
染めるのに時間かかるのが難ではありますが、その甲斐あります。またいっぱい集まったものをご紹介しますね。
タンポポオイル
お花のもう一つの使い方でお気に入りなのはタンポポオイルです。
カロテノイドやフラボノイドがたっぷりの浸出油は美容から筋肉系(痛みの緩和や肩こり)までなんでも対応の万能オイルと言われています。
摘んだ花の下処理
タンポポの花の浸出油はフレッシュで作るのが良いとされていますが、タンポポに限らず、フレッシュ素材の浸出油はカビの心配があるので、少し手間をかけます。ポイントは以下3点です。
たっぷりの水に浸して洗った後、サラダスピナーやタオルドライでよく水気を切る
1−2日陰干しして水分を飛ばす
蓋をしないで温浸する(水分が飛ぶ&若干の殺菌)
ポイント1は、サラダスピナーお持ちの方は是非使ってください。ハーバリストの必需品だと思います。洗わない場合、紙の上などに花を逆さにして並べて半日ほど置いて虫を追い出してください(バグリリース)。
ポイント2が肝で、半乾きにすることで若干見た目は悪くなりますが。断然カビにくくなりますし、オイル中にたくさん水滴が・・・ということも無くなります。
ポイント3で水分が飛ぶかどうかは怪しいところですが、少なくとも漬けっぱなしにせず短時間でオイルからお花を引き上げるので、カビは発生しません。
冷浸の場合、オイルに漬けた時、素材が液面から顔を出さないように沈めておくと良いです。カビの原因は空気と水分で、上のポイント2のように乾燥させない場合は特に注意が必要です。
オイルを注いだ後、竹串などでゆっくり混ぜて花弁の隙間などの空気を追い出す
食品ラップをふんわり丸めて素材を少し押し込むように入れて、浮いてこないようにする
昨年は冷浸でタンポポオイルを作ったnote書いていました。
温浸で浸出油作成
ということで、温浸でタンポポオイル作りました。
1時間程度の湯煎の温浸で濃い黄色のオイルができました。
下の軟膏の写真には2年前に作った冷浸のオイルが写っていますが、それよりもオレンジ寄りです。
十分陰干したので、ぎゅっと絞ってもオイルの下に水分は出ていないようですが、念のためもう数日静置して様子をみます。
このオイルで軟膏と石けんを作ろうと思います。
タンポポ軟膏のイメージはこちら(2年前の)。この紙の容器、雰囲気にめちゃ合うと思うのですが、どこに片付けたんだろう。。。
ところで
我が家の近所は圧倒的にニホンタンポポが多かったのですが、最近護岸で工事が行われてから西洋タンポポが増えたように思います。頑張れ日本タンポポ!