AIイラストの話

AIにお題を投げかけて、そのお題に沿ったイラストが返ってくるということが、LINEなどでできるサービスが流行ったりしている。
私はイラストを描いて生活をしているので、AIイラストに無関心というわけではなく、もちろん仕事が無くなる未来があるのかもしれないという不安もある。
「魂の込もっていないAIイラストに負けるわけない勝つのは人の心だよ」と言ってはみる。が、結局のところ知識不足からの楽観視でしかない。
しかし私はAIイラストすげー！となっているツイートを見るたびに、ひねくれた気持ちではなく率直に、気持ち悪さや不気味さを感じていた。
そして自分の考え方は正しい、今は新しい技術でみんなが興奮しているが、今以上需要があることはない。
人が描いた絵にはやっぱり勝てないんだよバーカ！
と、なんだか自分が何かを成し遂げた者かのようにドヤ顔で心の中に住み着く架空の巨匠に敬礼しているのであった。
そんな私が今日とても素敵な風景画を見つけて、おそらく同じ作家さんが描いたであろう作品をスワイプしていた。
その絵は毎日私が勝ち宣言をしていた相手AIが作ったものだった。