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おさるの交尾を目撃する確率

動物園でふと目をやった猿が交尾を始める確率はどのくらいなんだろう。
昨年末頃に行った上野動物園で、猿の交尾を目撃した。
2008年の松山ケンイチ・永作博美主演の映画「人のセックスを笑うな」の教えを破り私は爆笑した。
そもそもセックスと交尾は同じ意味なのか調べてみた。
諸説あるようだが、香川県ではセックスのことを交尾ということは珍しくないらしい。
尻尾がないから交尾というのはおかしいという記事や、人間を「何人」と呼び、動物を「何匹」という程度の違いだという記事もあった。
じゃあやっぱりあの日見たのは猿のセックスであろう。
「猿のセックスを笑うな」という映画があってもおかしくないのだ。
そんな上野動物園での猿の交尾が私にもたらしたものは、笑いだけではなかった。
私はその猿が妊娠するかも知れないと思い、とても喜ばしかった。
たまたま行った動物園で、たまたま見た猿の交尾。
そこで産まれた命があるとしたら、どんなにドラマチックだろうときめいた。
上野動物園のホームページを何度も確認する日々。
ニホンザルの解任のニュースはなかった。
それはそうだ。
自分たちの行為を人に見られるという愉快とは程遠い。
しかも下品な声を出して指を差され笑われながらでは、男女が愛し合う環境にないのだ。
他人のセックスなんて干渉するべきことではない。
それは猿も一緒なのだ。

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