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英検2級 受験体験記

*勉強期間

自粛期間中、時間を有意義に過ごそうと思って、かねてから海外旅行に困らないくらいの英語力と、英語でバイオリンのレッスンができるようになったら嬉しいな。きっとアジアから日本に移住する人も増え、そのお子さんとかご本人とか、日本でなにか始めようかなと思ったときに、バイオリン習いに来てくれないかな。と思っていたので、時間ができたのをきっかけに、英検を受けてみることにしました。

中学生の頃に学校で4級を取りました。おとなになって、趣味で勉強しようかなと思って、今から10年くらい前、勢いで準2級を受けて合格。

10年経ったら、もう語学できないとまずいんじゃ?みたいな雰囲気の日本になってきました。小学生も英語の授業が始まった2020年。小学生に負けていられませんね。笑)

5月に申し込んで、ゆるゆると準備をはじめました。

*私の英語勉強歴

公立中学、県立高校で普通に6年間英語の授業を受けました。中2の夏休みに、一ヶ月語学研修のついたホームステイをしました。と言っても、午前中の英語の授業は、♪ハローソングみたいなのを、現地の小学校の先生がやってきて、授業をしてくれるみたいな一ヶ月です。英語が通じて楽しいなという体験はしました。が、ただ一ヶ月行ったところで・・・。という感じです。でも、人生体験としては、はじめての異国。とても衝撃的でした。

音大受験に一応英語はありましたが、間違えようがないんじゃ?みたいな簡単な問題で、高校2年で勉強するのはやめ、とにかく音大の受験科目をひたすら自力でやっていましたので、高校3年のときは、赤点取らない程度にひっそりと高校を卒業すると決めていました。笑)

中学生の頃ラジオ番組「基礎英語」という番組をやっていて、毎日ラジオで勉強。これは父の提案で、半分寝ててもいいから、とにかくピアノの練習と同じで、毎日ラジオの前に座りなさいって言われて、3年間番組がある日はずっと聴き続けました。

高校生で、大村市にキリスト教の布教活動に来ていた男性の先生に2年位英語を習いに行きました。今でも大村市に住んでいらっしゃるそうです!

大人になったら、半年くらいグループレッスンの英会話スクールみたいなのに行きました。なんというか、あまり教える経験のない若い先生が、毎回雑談してるみたいな感じでした。

ここ一年は、ネイティブキャンプというネット上でレッスンを受けられるサイトに登録しています。ここは、一ヶ月に何回でも受講可能で、家でできるしとっても便利です。

あとは、最近は数年毎晩海外ドラマを観る。というミッションを自分に課しています。字幕を英語にして観るといいらしいのですが、だんだん話の筋のほうが面白くなってきて、つい日本語にして夢中で観てしまっていて、これは勉強していると言えるのか?という感じです。リスニングのスピードに慣れるくらいの役にはたったかも?

この中で、一番自分の身になった気がするのは、中学生の頃のラジオ番組「基礎英語」だと断言します。あれが一番役に立ったな。父のあの「半分寝ててもいい」という言葉で、すごい気が楽に細々と続けられました。ヒアリングはとても役に立ったし、毎回「否定文に」とか「疑問文へ」とか問題が出るんですが、あのときの毎日の繰り返しが、今でも役に立ってる気がします。なんと言っても、かかるお金はテキスト代だけ!

それと高校3年間(いや2年?)の英語の授業。受験英語って、文法からきっちりやるし、あれは役に立ってると思います。

*勉強内容

こういうスペックの私が、53歳で英検に挑んだわけですが、まずやったことは「過去問を解いてみる。」です。王道ですかね。

旺文社出版の『英検2級過去6回全問題集』を1年分まずやりました。

その結果、「語彙力なさすぎ」ということに気が付きました。ウェブリオの会員になり、スマホ上で単語帳を作成しようと思い、ネット上で知らない単語に出会ったら、ひたすら入力。という作業をしました。

その後、アプリで「ランク順英検」というのを入れて、寝る前に気楽にゲーム感覚でやりました。

5月に申し込んだのですが、だらだらと夏までこんな感じで、9月ころもう一回過去問を解きました。長文読解は、まあ以前より単語も思い出してきたので、解けてきました。

リスニングも満点まではいかないけど、まあ何とか合格範囲かなと言う感じでした。

そして問題の英作文です。これ、昔はない問題だったので、どうやってできるようになるんだろう・・。としばしネットを検索。ちゃんと対策本がでてるんですね。それを知ったのが10日前!アマゾンの履歴を見たら、10月5日に購入しています。

あはは。やっぱり独学って、要領悪いですよね〜。準一級の準備は、英語学校にお世話になることにしています。

1)『英検2級総合対策教本』と2)『英検2級ライティング大特訓 (アスク出版) Kindle版』を購入しました。前者は紙の本で、後者はキンドルで買ったのですが、紙の本も買っておけばよかったなと思いました。

1)対策教本には、こういう風に接続詞を使いましょうとか、こういう書き方をしましょうとか、かなり具体的に書いてあるので、読めばわかる感じでした。じゃあ、そういう風に書こうかなと思って書き出すのですが、なんというか、出てこないんですよね。このことについてどう思うか?とかいう問題で、思ってることはたくさんあるけど、それを英語にできないというか。

これは困ったなと思い、しばし考えました。どうやって音楽っていう言語を習得したか、自分でも振り返って考えてみました。あと生徒さんたちが、どうやって習得していく過程をたどっているか。まずは、いい表現を真似するところからですよね。語学もきっとこれが一番速いのかも。しかもあと10日しかないし。ということで、2)ライティング大特訓の巻末のおまけに、100題分野別の文章が載っていたのですが、これを覚えることにしました。「昔に比べて女性が産休を取得することははるかに容易になりました」とか、そういう程度の文章です。

まず、覚えるにあたり、なんでこの日本語がこの英文になってるのか、必ず文法や構文の確認をすることにしました。

音楽でも、何もわからず楽譜を覚えても、応用効かないですよね。これは何拍だから、ここではこのくらい伸ばすんだて知ってて覚えないと。

ということで、そのときに役に立ったのがこちら。3)東進ブックス『一億人の英文法』大西泰斗著  これで、この構文はこれを使ってるんだなとか、関係代名詞の使い方なんだなとか、分析していきました。なにせ100題あるので、休日は一日中英語やってる日もありました。

分析が終わって、さて覚えますよ。足を動かしながら覚えるといいってよく言うじゃないですか。歩きながらとか。私はエアロバイクを毎日こぎながら覚えました。30分タイマーをかけて。

100題覚えていくうちに、こういうときはgiveこういうときはmakeなんだな。とか、なんとなく分かってきました。こういうときは過去形で、こういう場合は現在完了かとか。

100題の中に、覚えたほうがいい単語も散りばめられていて、語彙力も多少ましになってきました。人間が使ってる言葉なので、もう覚えるしかないですよね。

*試験当日

試験当日、老眼で目がかすみ全然字が小さくて読めないので、とりあえずコンタクトを外しました。そしたら今度は黒板が見えなくなって、テスト終了時間を10分速く勘違いして、作文を書き始めたときには、あと10分しか残ってない!とか一人であせっていました。本当は20分残ってたんですが。

ていうか、先に英作文書き始めればよかったんですよね。色々戦略をまちがえました。あんなに頑張って100題覚えたのに、全然かっこいい言い回しの作文は書けず、中学生の英語かよ的な、稚拙にも程がある英文でした。650点中448点でした。

リーディングが一番点数は良かったですが、ちょっと時間がかかりすぎました。もっとスピーディーに読めないと、他の問題が解けません。650点中560点でした。

リスニングは、過去問では満点ちかいときもあったのですが、今回はまあまあくらい。選択肢を読む時間が限られていることに気がついていませんでした。選択肢を読んでるうちに、次の問題が始まってしまったのも、何回かありました。650点中555点でした。

二次試験では、650点満点の501点いただいていました。例の100題を、一次試験が終わって合格したことを確認してから、もう一回覚え直しました。今度は、これが口から出てくればいいんだなと思い、iPhoneで録音してみました。録音するというちょっとしたプレッシャーの中で、さくっと口から出てくるように、練習しました。

最初はテキストを丸々覚えてるだけでしたが、二次試験3日前くらいからは、もしこれが違う質問だったら、こういう風に単語を入れ替えて、こんな感じに言い直せるなとか、ちょっと応用編を自分に課して、言い換えてみたりしました。

この100題暗記は、すごく自分のためにもなったと思います。

これが果たしていい勉強法なのかどうかは、全くわかりませんが、海外旅行に行っても、短い単語を並べるだけだったので、いつかまた海外旅行に行ける日が来たら、少しは長い文章を話せるようになってるといいなと思います。





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