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専門性はないが、つながって何かを興していく仕事

「あそびの生まれる場所」という本で読書会をしている。

この指とまれで、声かけしたところ、熊本の人12人が集まり、昨日で4回目。読書会という名前ではあるが、この本を持っていても持っていなくても良いし、読んでも読んでなくてもいい。参加しても、しなくてもいい。手元に本は置きつつ、月1回くらいのペースでonline上などで集まり、思い思いのことを語る。本を持たずに焚き火をするときもあるし(本のメインの話題が焚き火なこともあり)、別の読書会とのコラボもあった。次回は秋に焼きいも。楽しみだなー

ということで、昨日の読書会4は、久々、真面目にonlineで集まって、第2章を題材に語り合った。気づきなどをmemo。

人の役に立てること

自分自身、教育に関わる仕事をしていることもあり、テレビで中学生の自殺などのニュースを見ると、ドキッとする。私が今関わっている人がそうなることってあるのかな、と想像する。ただ、あまりその解決策というか、方向性がよく分からなかったけど、昨日ある人が、自殺予防の研修に参加していたそう。自殺よりも、気持ちいいことがあるか否か。気持ちいいこととは、人の役に立つ、という行為だと話を聞いたそうだ。

それでいいのかな、と一瞬思ったが、確かに私も、1日の中で誰かの役に立てたと思える経験をした日は、「あぁーーーー良い日だった!」と思う。そう考えると、あらゆるものが効率化することの弊害もある気がする。効率化すると、関わりしろが無くなる。関わりしろがあることは、居場所を作るってことなんだな。

専門性はないが、つながって何かを興していく仕事

20代を終え、30代前半を迎えたところで、はたと、これからどうしていこうと思う。専門性を身につけねば、という気持ちが湧くものの、専門性を持つ自分をイメージしてうさんくささを覚える自分もいる。「こんな40歳になりたいなー」と思える人が、どうも見つからないというか、しっくりこない。「こんなおばあちゃんに…」というのは、イメージできるんだけどな…。キャリア理論などを学んでみると、「30歳の過渡期」と言うのがあるらしくて、ちょっと納得。

昨日の読書会メンバーに「あなたは何者になろうとしてるんですか?」という問いをぶん投げて…笑(どんどん本からかけ離れる)「専門性」という話題で盛り上がる。専門性はないが、プロの遊び人、みたいな人がかっこいいな。資格や専門分野を持つことの功罪。でも、フラットにその場を見ることができるならば、武器もあると、見える世界が変わる気もする。

「CANが増えると、見える世界が変わるよ」というのは、覚えておきたい言葉で、資格や専門など無くても良いけど、興味あることを突き詰めていきながら、CANを増やしていけると良いな。

場の成り立ちを説明し、協力を呼びかける

参加者が「お客様化」してしまわずに、どう巻き込んで、当事者としてその場にいてもらうか。それが、この本で多く語られている話題。解決する一つの手段として、ボランティアコーディネートの話があった。その場を作るボランティアさんのスタッフマニュアルに「役割」をこう書いていたと。

【スタッフの役割】
①「一緒にやりましょー」と声をかける。にっこり笑ってロウセキを渡す。みんなでつくる遊び場にする。
②みずから遊んで、みんなの遊び心に火をつける。
③準備、かたづけ、などの運営のお手伝い参加者と一緒にやれることは、なるべく声をかけて一緒にやってください。参加者の仕事をつくる、または、一緒に遊びを作るのが、スタッフの仕事です。
④安全の管理
(P.121)

また、別のページには、スタッフが参加者に対してやってみたこととして、下記のようなことがあった。

まず、入り口で、20人くらいの声が届く範囲のかたまりをつくる。その方々に1分ほどの紙芝居をお父さんたち(スタッフ)に交代で一日中、演じてもらった。紙芝居の内容は、次のような内容。
・この場はすべて、落ち葉も段ボールも「いただきもの」で成り立っています。
・スタッフもみなボランティアです。
・スタッフが声をかけたら、ぜひご協力をお願いいたします。
(P.118)

ワークショップをやるときも、グランドルールみたいなものを最初に確認すると、安心して参加できる(感じがする)。そういうのに似てるのかもな。こういう場を重ねながら、遊びが生まれる小さい社会が生まれていくといいなー

社会を変えるんじゃなくて、小さい社会をたくさんつくる

誰が言ってたんだっけ…。このスタンスで行きたいな。

書くの楽しいかも!それでは。

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