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ベルリンの自然 探訪録

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ドイツの首都にしてドイツ1カオスな街と言われるベルリン。街の中に広大で質素な公園が広がったり、少し郊外に出ると森と湖が広がる。 夏は力強く、冬は静かに佇む、どこか質素で無骨な自然…
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#環境

ベルリン湖漂流記特大パック 自然に酔う編

ベルリンの夏といえば湖。 中心地から電車で1時間ほどの場所に様々な湖がある。 6月上旬の気温が30℃をさまよう時期、友達が安いカヤックレンタルを見つけたので、東側にあるGroßer Müggelsee(グローサー ミューゲルゼー/ 大きい ミューゲル湖)に行ってきた。 ここミューゲルゼーは去年の30歳の誕生日(7月16日)に自転車で20km漕いで向かおうとした場所だ、 到着まで半分の地点で雷雨に襲われ、諦めて近くの森に逃げ込んだ際にシュプレーパークという有名な廃遊園地を見つ

溶けた氷の下のゴミ、川に浮かぶ油

先週からいきなり気温が上がり、太陽が顔を出し、積もった雪はものすごい勢いで溶け、砂利だらけの地肌が出る。歩く人たちの着てる服も明るい色が増え、自分も水色のジージャンを久しぶりに羽織る。寒くて孤独で贅沢な冬が終わったのは嬉しいけども少し寂しい気もする。 絵描き仲間が日本に帰るのに、ベルリンで事前検査を受けるために私の家に一泊し早朝に見送った。まだ静かな朝、川沿いを散歩する。川に張っていた氷の一部が溶け始め、水面が所々現れていた。今まで真っ白に美しく凍っていた表面から一変、その