競泳の合宿中に投げかけられた、練習とはどんなものかを知った一言


中学1年生の冬合宿

A、B、Cの3つのチームに分けられて私は念願のAチームに入ることが出来た。

しまちゃん(全中3位で憧れの先輩)と、かおちゃんと一緒だ!!がんばるぞ!!

と意気込んでいたが

初日から鬼のような練習で、すでに腕があがらなくなってた…

たしか練習の〆が16コメ(1600m個人メドレー)だった気がする

32コメだっけ??


ある日の練習メニュー

100×12(1’20)

100×12(1’15)

100×12(1’10”)


…。


(1’10”)は、まわったことない、っていうかやったことない。。

(1’12.5”)までしかやったことない私は、そのときの担当コーチに

「私、1分10秒サークルやったことないです」って言いに行った。

そしたら、コーチは



「あぁ、わかった、やらなくて良いよ。」




(ん?やらなくて良いのか、、私だけ違うサークルかな?)

なんて思いながらプールに飛び込もうとしたら





「やらなくて良いって言っただろう!!!!!!!!」




って、怒鳴られてプールにすら入れなかった。


もちろん、すぐには対応してもらえなくて、その日の練習の間、ずっと泣いてずっと立ってた、、、


やっとの思いで話を聞いてもらえた。



自分の考えが甘かったと、うだうだ話していると、コーチは






「今まで出来なかったことが、出来るようになりたいんじゃねーのか??」



と言った。



…。


「今まで出せなかったタイムがだせるようになりたいんだろ??」



(うなずく私)





「だったら、今までやったことないことに挑戦しなきゃ意味ねぇじゃねーか!!!!!!!」






そっか、、、

今まで出来なかったことを出来るようにするためにやるんだった、、、

練習は、、、、



それまで

「練習頑張れば速くなれる」

としか、考えていなかった私に突き刺さった一言だった。



だから、


世界大会で優勝したいと思ったとき


こう考えることができたのかもしれない。




日本人で世界一になった人はいない




誰もクリアできなかったことを達成したいのなら、

誰もやったことないようなことをやらないと達成できないんじゃない?


誰かに教えてもらって、それを練習するだけじゃ足りない


もっと自分で考えなきゃ



そして、自分がやろうと思ったことを


自分を信じて



やりきろう



「これをやれば世界一になれる」



そんな保証どこにもないのだから