Xデザイン学校2019 ベーシックコース #02 オブザベーション
受講2回目。前回アホの限りを尽くしてしまったという失敗を無駄にしないためにも、「ユーザーを置いてきぼりにしない」「考えること、議論することを放棄しない」という2つの目標を自分に課して挑むこととした。
質的調査
今回の講義では、開発プロセスの要となるユーザー調査について学んだ。
曖昧で不確かなものを調査することは本当に難しい。解答が無く、捉えどころの無いものをいかに「解釈」するかが求められる。
道理で、ユーザーに「困っていることは何ですか?」と聞いたところで答えが返ってくるはずがないわけである。(誠にお恥ずかしながら失敗経験アリ)
当たり前だが何かわからないことがあったとして、準備もなく人に質問したり、ぼーっと調べものをするだけでは価値あるものは何も得ることができない。
価値ある答えを得るためには自分なりの仮説を持って挑まなければならないし、その仮説を立てるためには集めた事象からの概念化が必要で、さらに質の高い事象のインプットを得るためには「問い」を持つことが重要であるということを学んだ。
自分に足りていないのは、この「問い」を常に持ち続けることだと思い知る。
なるほど、仮説を立てる以前にインプットの質が低すぎると必ず次のフェーズでコケてしまということか。(私、またしても初期段階でつまづいているぞ…)
検索で簡単に答えが出てくることに慣れてしまった我がゆとり脳の恐怖に震える。そして、普段の業務でやらかす失敗が大抵このパターンであることに気付き更に震える。
失敗して、うまくいかなかったのは何故なのか?と後から振り返ることも重要だが、そもそもなぜそうするのか?を行動しているその時疑問に思えるようにしたい。
ワークショップ:オブザベーション
皮肉にも、ワークショップを通じてまさに問いを持つこと、疑問を持つことが自分に不足していたことに再度気づかされる。
今回のワークは被験者を行動観察し、ユーザーに新しい体験を与える提案をするというものであった。
そして、我々の班は何の新しさもない、ただただユーザーが「あたりまえ」に想像していたことができるだけの提案してしまった。
新しい体験とは何処へ…またしてもNG評価をいただくこととなる。
振り返ると私の失敗の致命的な原因は、観察せよと言われ「何の疑いもなく」ユーザーの困りごとを必死に探してしまったことであると考えられる。
「こういうワークではペインポイントを探さなければ!」と、頭のどこかに思い込み(邪念)があり手癖でワークを進めてしまった。
意図せず視野を狭めて物を見てしまうことで、自らイノベーションのヒントを掴むチャンスを逃してしまうのだ。実に勿体ない。
「これはUIであってUXではないよね」とのコメントをいただいた際「で、自分はいったい何を学びに来たんだっけ?」と冷静になって考えると非常に胸が痛かった。
まとめ
受講前に意気込んでいた「ユーザーを置いてきぼりにしない」は意識しつつもゴールを外して最適な手段を選べず、「考えること、議論することを放棄しない」ことに関しては前回よりうやむやにせず自分の意見を言えたとはいえ、問いが不足している時点でまだまだ未熟なところは多いといえる。
意識と習慣化にはとてもエネルギーを要するが、ここが踏ん張りどころなので楽な方向へ流されないよう気を付けたい。
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