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親愛なるショコラへ

こんにちは松本です。
今回は本当にただの日記のような内容になりますが、個人的に記録に残しておきたかったのでお許しください。

2022年12月23日、朝8時前に私たちの大切な家族が天国に旅立ちました。

2007年11月。
"今日うちに来る犬決めてきたから"
というあまりに唐突すぎる母の発言に家族全員が衝撃を受けたのを今でも覚えています。

もともと、虫も動物も大好きな私。犬を飼うのが夢だった妹。何事にも無関心な兄。
そんな私たち兄妹にもなにも言わずに、母が独断でそんな行動に出たのは、きっとお父さんが原因だったと私は思っています。

大の犬嫌いの父。小さい頃によくありがちな、犬に追いかけられたというトラウマから、妹が犬を飼いたいと何度お願いしても決して首を縦には振りませんでした。

ところがある日、どうしてもと頼まれて、知り合いのトイプードルを預かることになり、最初は露骨に嫌がってた父が本当に少しだけ心許した瞬間を母は見逃しませんでした。

そこで"いける!"と思った母は、強行突破で、人知れずペットショップに行き、1匹のトイプードルを家族に迎え入れました。

そして、そんな衝撃の報告から数週間。2007年11月30日にショコラは我が家にやってきました。

10月11日生まれ、5人兄弟で1番小さく生まれたトイプードルでした。

そこから大きく育つものだと思っていましたが、大人になっても比較的小柄で、毛並みもトイプードル特有のふわふわなイメージからは程遠い仕上がりでしたが、松本家にとっては宇宙一かわいいトイプードルでした。

犬を飼うのが夢だった妹は、言わずもがな溺愛。
母はどこに行くにもショコラと一緒。
兄はしばらくは全く興味がなかったのですが、インフルエンザになり5日間ショコラと時間を共にしてから、分かりやすくショコラを可愛がるようになりました。

そして、あんなに犬嫌いだった父はというと、気づいたときには、帰ってきたら1番にショコラに話しかけ、夜は必ず一緒に寝て、日曜日には散歩に連れて行くという誰もが驚く変化を遂げていました笑

もちろん私も、ショコラが大好きで大好きで仕方がなかったです。

私は小さい頃から家族に悩みを相談したり、辛い出来事を話すことが出来ない性格でした。
学校で嫌なことがあっても、家では何事もなかったかのように過ごすのが癖になっていました。

小学生の頃、友達との関係はそんなにうまくいってなくて、悲しい気持ちで家に帰ることも多かったです。共働きの両親が家に帰ってくるまでの間、なんとなく落ち着くカーテンの裏に隠れて、1人で泣いていました。
5年生になり、ショコラが家に来てからはショコラを抱きしめてカーテン裏で泣いていました。当時のショコラは嫌がって逃げようとしていましたが、逃げられては捕まえて、お母さんが帰ってくるまでを過ごしていました。

私の性格は何年経っても変わらず、中学も高校も社会人になっても、悲しいことがあれば親にはバレないように、こたつや布団に潜り込みこっそり落ち込んでいました。
すると、ショコラは必ずそばに来て、寄り添ってくれました。
ショコラがいると、心が落ち着き、いつも気付けば一緒に寝落ちしていました。

嫌なことや辛いことがあっても、次の日には元気に外に出ていけたのは間違いなくショコラのおかげです。

先日、26歳独身女子が集まった際に"愛とはなにか"という議題があがりました(心配になりますが、拗らせまくった女子の会話はこんなものです笑)

その時の結論は全く出ませんでしたが、私のショコラに対して溢れる感情は間違いなく愛情だったなと思います笑

そんなショコラが旅立ち、悲しい気持ちが消えない中で、ふとその小学生の頃の記憶が蘇り、noteに書き留めておこうと思いました。

ショコラがうちに来てくれて、松本家は最高に幸せでした。
ありがとう。
ゆっくり休んでね。

ps.未だに家族の前ではうまく泣けない私ですが、友達にショコラのことを話したら、一緒に泣いてくれました。今の私にはそんな素敵な友達もいます。だからもう無理やり捕まえて抱きしめたりはしないので、安心して休んでください笑



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