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私が古着転売に出会うまで ②起業の失敗原因

こんにちは!

私は在宅で古着転売をして3年目になるアラフィフ主婦ユリです。


退職金がない企業で働いていたため、少しでも老後の足しにしようと副業を始めた私。

副業は大当たり。

調子に乗って会社を辞め、本格的に起業しました。

このときの事業内容は、中国工場から商品を仕入れ、日本のアマゾンで売る、いわゆるアマゾン輸入販売です。

商売は順調で、繁華街に事務所を構え、法人化しました。

そして、パートさんのうち一番長く手伝ってくれていた方を感謝の意をこめて正社員にし、社会保険料なども払っていました。

また、商材を増やすために、公庫からお金を借り、次の商品の開発を始めていました。


しかし、次々と現れるアマゾン輸入販売後発組との価格競争に負け、やがて売上は右肩下がり。

資金繰りは悪化の一途をたどり、公庫に借りたお金は、そのうち、家賃や人件費に消えるようになりました。


間が悪いことに、資金繰りが悪化していった頃に、社員さんが離婚をし、シングルマザーになってしまいました。

そんな理由で「辞めてほしい」となかなか言い出せず、人件費を払い続けたのが、資金繰り悪化の理由のひとつでもあります。


そうこうしているうちに、どんどんお金がなくなり、結局、キャッシングの自転車操業で家賃や社員さんの給料や保険料を払っているような状況に陥りました。

結局、どうにもならなくなって、社員さんには、もうお給料が払えないことを告白して、辞めてもらいました。

お金がなかったので、主人の冬のボーナスを使い込んで、退職金がわりに、一ヶ月分のお給料を前払いしたことを覚えています。

主人と娘たち、そしてシングルマザーになったのに職も失ってしまった社員さんに、本当に申し訳なく、自分が情けなかったです。


その後、主人に相談し、事務所は引き払い、自宅で再起を図ることになりました。

借金の返済については、公庫に相談し、1年ほど利息だけの支払いのみにしてもらいました。(それでも苦しかった!)


そうやって徐々に事務所や固定経費を整理し、借金の返済が利息のみとなりましたので、苦しいながらもやっと一息つくことができました。

私は、次の商売のため、今回の起業の失敗原因について考えました。

自分が考える失敗原因は、大きく3つあります。


まず、

①業績悪化にともない、利益率が悪化していった

最初の頃は、売上に対する利益率が50%を超えていたのに、価格競争が激しくなり、値下げを余儀なくされました。

値下げをすれば、当然利益率は悪くなります。

結果、利益率の悪化が、資金繰りの悪化になるという負のスパイラルに陥ってしまいました。


②固定経費が大きくなった

これが私の最大の失敗です。

どうして調子に乗って、事務所を構えたのでしょうか?

どうして簡単に、人を正社員として雇ってしまったのでしょうか?

事務所の家賃、給与、社会保険だけで30万近い固定経費となります。

事務所を借りなければ、パートさんを社員にしなければ、固定経費は発生しませんでした。

社員さんにも、結局、結局一番苦しい時に辞めてもらうことになりました。

固定経費を増やしてしまったことについては、本当に後悔しかありません。


③商材が輸入品のため、大きな資金が必要。また、輸入トラブルが多く仕入が安定しなかった。

商品は中国からの輸入品でした。

送料を考えると、少量発注では、割に合いません。

結局は大量発注となります。

ひとつひとつは安いものでも、1000個単位の大量発注となると、大きな資金が必要です。

また、輸入品だけに、輸入トラブルは日常茶飯事。

中国通関での足止めで、企業への納品で納期に間に合わず、損害が出たこともあります。

それでも、売上順調なときはいいですが、ライバルが増えて売れなくなってくると、大量発注の弊害で、大量の在庫が残ります。

商品はあるのに、売れない・・・売れない在庫はゴミでしかありません。

ある程度、フリマアプリなどで売って、残りは破棄するしかありませんでした。


上記3つの反省点をもとに、私は再起のため、次の商売の方針を決めました。

1.家賃、人件費などの固定経費を発生させないこと。

固定経費はスタートアップ時には本当に足かせになります。

払わなくてよい固定経費は極力払わないようにしたいと思いました。


2.自分は主人の扶養に入る。

社会保険の手続きの煩雑さに辟易しました。

また、事業失敗のため売上はありません。

自分に対する給料は当然ありませんので、主人の扶養に入れてもらいました。


3.商材は、国内で簡単に手に入り、利益率が高いもの。

輸入品の仕入の不安定さが本当に嫌だった!

国内で安全に、簡単に手に入るものを扱いたいと心から思いました。

また、利益率が悪い商材は、何かあったときに取り返しがつかないことになることも、利益率が悪化したことで業績がみるみる悪化していった最初の事業の失敗で学びましたので、利益率が高いものを探すことにしました。


①仕入れが安定していて、②利益率が高いもの、そんな条件に合う商材を探しもとめ、いろいろと検討した結果、私はやっと最適な商材に出会いました。


それが、『古着』でした。


(つづく)






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