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何があっても自分の将来を考え、前に進む

5月28日に日本の姉を頼って来日した大学生のヴァシリーナさん。
到着時、2月24日の侵攻のその日に描いたウクライナ女性のイラストを見せてくれました。


姉が日本に長く住んでいて、よく話をしてくれました。そのため、子どもの頃から日本に興味を持っていました。自然と日本語の勉強を始め、日本の音楽もよく聴くようになりました。そして、日本語、日本の文化が大好きになりました。YouTubeでは、カメラを持って東京や日本の街を歩いている人たちの動画をたくさん見ました。それで、もう、そこにいるような気がしたのです。

姉のおかげで、大切な趣味を手に入れることができました。アニメをたくさん見たり、マンガを読んだり。そして、それらの制作についても勉強しました。また、InstagramやTwitterで、日本のイラストレーターの作品をフォローしています。彼らからたくさんインスピレーションを受けて、私も絵を描き始めました。

https://www.instagram.com/sostanovki/

ヴァシリーナさんのiPad。これでたくさんのイラストを描いています。

私は、ウクライナでは、キーウ国立大学の3年生を終えたところです。
ウクライナ語と文学を勉強しています。感染症拡大のため2020年からオンライン授業に切り替わりました。戦争が始まってからもオンライン授業は続いており、進級試験もオンラインで合格したところです。最後の1年はオンラインで勉強することになると思います。時差があるので、日本では午後から夜の時間帯に勉強することになります。最後の4年目は、卒業制作を特定のテーマで書いて先生に発表する大事な年です。このたいへんな戦争や日本でのことも書きたいと思います。

私はもっと早く日本を訪問する予定でしたが、感染症拡大で計画がなくなりました。そして、2月に戦争が始まり、私と母はドイツに避難しました。私の夢はまだ日本に来ることでした。姉がやっと招待してくれ、日本YMCA同盟のおかげで、5月に東京に来ることができました。つらい状況のなかですが、私は同時に嬉しく、興奮しました。

私は、家族一人一人が互いをとても大切にしあう、大家族で育ちました。幼い頃から、私たちは成長し、それぞれの道を歩むと理解していましたが、戦争が私たちを引き離すことになるとは想像もしていませんでした。以前の家族写真を見ていると、泣きたくなることがよくあります。戦争が起こる前に、私たち家族がキエフで過ごしたすべての瞬間に感謝しています。

しかし、何があっても、私は自分の将来を考え、前に進みたいと思います。日本という未知の国で、新しい思い出を作りたいのです。家族は、私がどれだけ日本に来たがっていたかを知っているので、私の決断を支持してくれています。将来、日本の大学や美術学校に入学し、日本の文化をより深く知ることができるよう、日本で勉強できたら幸せです。


(横山由利亜)
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