Xデザイン学校2023 マスターコース|#01 ブートキャンプ
はじめに|Xデザイン学校を受講する理由
理由①:UXデザインの手法を網羅的に学びたい
私は医療機器や分析装置の組み込み画面やWindowsアプリやWebアプリなどのUIデザインの業務に携わっている。肩書きはUIデザイナーであるものの、実務ではUIデザインの枠を超えて、UX的な観点が必要になる場面が多々ある。UXデザインのフレームワークを用いながら情報を可視化し、製品の開発者と共にユーザー理解を深め、より良い製品開発に繋げたい。
理由②:デザインにおけるビジネス的な観点を身につけたい
自社ではビジネスを考慮し開発される製品も多いが、現状デザイナーにビジネスまで考慮したデザインを求められることはほとんどない。「ユーザビリティ的に〜」「実装コストが〜」というユーザーや開発者目線でのデザインはできていると感じるが、一企業の製品/サービスを開発しているという感覚はない。サービスデザインのようなビジネス的な観点を持ったデザインをすることによって、一企業としての価値を高めることに貢献出来るのではないかと思っている。
今回のブートキャンプは、主に事前講座の振り返りと深掘りだった。
以降印象に残ったトピックについて自身の考えと共に記録しておく。
UX/EX/SXという広い視点で発想する大切さ
企業ややサービスを継続させる、あるいは成長させるためには、UX以外のEXとSXの視点が必要とのこと。紹介された事例の中でジャパネットたかたのコールセンターの事例が非常に参考になった。ユーザーの体験だけに留まらず、社内や社会などあらゆるステークホルダーに対しての体験も考慮することで、発想を広げることができると気付いた。案件をこなしているとついユーザーのことだけを考えてしまいがちだが、その製品やサービスに関わるステークホルダーに対しても目を向けてみたい。
まずは依頼先のビジョンとパーパスを押さえる
今回のワークショップでは課題となる企業のデスクトップリサーチを行った。そもそもその対象企業はどのような事業を行っているのか、どのような組織構成で対象企業はどのような役割を持っているのかなど、基本的な情報の収集を行った。ただ、今までの講義を振り返るとビジネス提案を行うならば、その企業の ビジョンとパーパスも知っておく必要があると感じた。ビジョンやパーパスが言語化されて公 開されている企業もあればそうでない企業もあると思うため、引き続きデスクトップリサーチであればブランド戦略などをキーワードに調査し、実際にその企業の商品を使用しているユーザーに話を聞く機会があれば現在の企業のイメージについて調査してみる。 自社でこの考え方を活用するとしたら、事業部からの依頼案件で活用できるかもしれない。事業部に よってもおそらくビジョンやパーパスがある(明文化はされていないと思うが…)と思うため、依頼案件についてヒアリングを行う際は開発製品の仕様に留まらず、そのような視点でもヒアリングができると、より意味のある製品を作ることができるかもしれない。