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綺麗事

悲しんでいるだけでは差別は終わらない。

痛ましいニュースばかりが届きますが、これらは決して他人事ではなくて、自分の心の中にある「意味もなく分けてしまう先入観」と戦うときでもあると思います。

分からないことを極端に恐れる気持ちは、人間の中にあります。自分だけは全くない、と言い切れる方がむしろ不審ですらあると思います。

綺麗事を言ってもどうしようもないので、思うことは

見た目や出自や性別や嗜好などに関係なく、優しい人は優しく、賢い人は賢く、素晴らしい人は素晴らしい。ただ、関係なく、酷い人は酷いし、合わない人は合わない。

私は性善説を信じていません。

辛いニュースを目にして、思い出すのは、黄色人種で、女性で、ヘテロセクシャルで、日本生まれで、日本語が母語の私に対して、親切にしてくれた人たちのことです。優しい人、同じようにニュースに胸を痛ませている人がこの世界のどこかにはたくさんいると思います。

どこかでいつか、誰かから受けた親切は、また、誰かに返せたらいい、と思っています。


2020.05.31.