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○○女子と○○男子に飽きた話

カメラ女子、とか、料理男子、とかって、自然な単語のように使われていますけど、だからどうした、というか、もうお腹いっぱいじゃありませんか?そういうの、とっくに飽き飽きなんですけど。

というやつ。

ちなみに「そういう強引なカテゴリ分けに飽きた」って話も、それこそ飽きるほどもうされています。でも、しつこく生存中。未だにマーケティングとかコンサルティングとかの世界では、有用な施策の一つとして提案されているのかな…。

私はというと

私は、性別そのものが「男」「女」だけではない、と現代においては認識されていると思っているので、そもそも2つに分断する意味がない
後述するが、○○には後ろにつく性別としては意外とされているものが付属することが多いが、そもそも二分できない性別でそもそも意外とされる属性などない

と思っているので、全然しっくりこないのでした。ピンとこないし、キャッチーでもないし、ただただ違和感だけが残る。

○○女子、の一例をnoteの検索結果から。

○○男子、の一例をnoteの検索結果から。

年齢や学生の区分けはここでは便宜上のものと仮定して、それ以外では、

○○女子、の○○には、元来(性自認的にも遺伝子的にも)男性が好くであろう、と古くからの価値観で固定されているものが入ったり、

○○男子、の○○には、元来(性自認的にも遺伝子的にも)女性が好くであろう、と古くからの価値観で固定されているものが入ったりしている。

という傾向があることも読み取れます。「女らしさ」とか「男らしさ」なんて呼ばれていた過去の遺産をほじくり返して、その逆ってほら新鮮でしょー見て見て!とやっている。

それの何と下らないことか

私は、フェミニズムもマスキュリズムも極論には走りたくはないと思っているが、(遺伝子的や見かけ上や性自認上での)性別が〜だから何かをしなくてはならない、とは思っていないので、とにかくつまらない。というか、マイナスプロモーションに思えてきてしまう。

しかし、そうやって書いてみても、

disるほどじゃないですよー深い意味はないんですよー考えすぎなんじゃないですか?ワハハ!

…のように、無神経極まりない人がそれこそ何も思考せずにもっと楽しめとアドバイスをくれたり(楽しめないから言っているのにね)、

○○女子または○○男子とレッテルをむしろ貼られて、のし上がるために利用されたい!

…などという野心(なの?的な利用者がいたりして、

需要があるんだからケチをつけるお前がナンセンス

みたいな流れになる界隈も存在しているような気がします。みなさんの周囲は、どんな感じですか?

こういう性別を扱った単語は、いくらでも論争になる火種を孕む用語だと思うけれども、ここからは私事として少し書いて終わりにしようと思います。

Bリーグ女子はどうでもいい

私は性別上も性自認的にも女であり、SNSでも女性である、そして好きなバスケットボール選手がいる。とおそらく分かりやすいアカウント名で、口調で、プロフィールです。

さて、では私がBリーグ女子かというと、否。

ハッシュタグで検索してみると、どこかのアンバサダーに任命されていたり、アイドルや女優さんとして売り出し中だったり、そうなりたい方が使うこと、または、綺麗な方を取り上げるメディアの企画がほぼヒットします。

つまりは、私には関係ない、というか、目を引く企画として、綺麗な女性に価値がある、色々なイメージで間口を増やしたいという思惑含めた、お決まりのパターンです。女性の観戦客は多いはずなのに、女子の括りが今度は随分と狭い気がしますが、つまらないイメージにこちらが囚われてもつまらないだけです。

ただ、性別が女であることで理由のない括りに囚われることは、ありました。過去形にしているのは、もうそれをはっきりと拒絶することにしたから。

選手が好きな理由は顔だと思われること
プレーを観ていることが意外なこと
選手に性的な感情を抱いていないこと
バスケに関して興味があると珍しがられること
男性に対してはっきり言論するのは意外なこと
SNSの頻度で専業主婦だと思われること

などです。全て、何の気無しにこぼれた言葉で、悪気があったわけでないと思います。ただ、全て性別からの先入観に起因する話。
それには私も気づいているので、申し訳なくもあり、言い難くもあり、知人になった方が気分を害すことが予測されることもあり、黙っていた時期もありました。

ただ、耐えられないような出来事があったのでした。書こうと思いましたが…なかなかショックが未だに抜けません。もう2年も前のことですが。

そこから、女性である、ということだけに関連する話は、明確に拒絶をすることにしていますし、また、だからと言って、私は私が女性であることを隠しはしません。女性だから〜である、という固定観念は通用しない、という私でいたいので、ここにそうして立って居たいのです。

好きなこと、面白いこと、男女に拘って意識しなくても、その魅力は伝えられる、と思っています。考えすぎている、つべこべ煩い、と思う方からは、つまらない結論かもしれませんが「好きなこと」「興味のあること」に関するとき、特段発表するような性別は、ありません。


2020.06.15.