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最後の小豆沢体育館だったって話

気がつけばもう週末。
いろいろありすぎてもう木曜日。

この試合の後にリリースが出たんですけど、


来シーズンからは本拠地が横浜になるそうで。次の対戦は静岡なので、小豆沢体育館は最後だったのでした。あっさり書いているけれども、私がルークエヴァンス選手に惚れ込んだのは、Bリーグ初年度の開幕でここで試合を観たからです。

83-85で勝ちました。

寿命をキリキリ削られるような展開。そんなにスペクタクルな試合じゃなくていいんですよ…その日、早出で出勤してからコーヒーだけ胃に流し込んで在宅勤務の書類を背負って駆けつけた老体にはキツかった……。

古い写真を載せておきましょう。31と3は監督と選手という形で再会です。私の血が緑色だった時代は確かにあったのです。試合雑感は1日目はご勘弁ください。何故ならシュウマイ70個作ってたらちゃんと観る時間がなかったの…

2日目を観に行ったのでその話をしましょう。

東京エクセレンス

アリーナ問題でB2とB3を行ったり来たりしたチームです。今シーズンはB3に。日本人選手は上記の写真からは随分変わっていますが、それ以降は超ベテランの宮田・斎藤を筆頭に田口・長澤・長谷川と残り、選手だった石田はHCとして指揮を取り続けています。

外国籍は今年はフィジカルとスキルに突き抜けたクレイグ、225センチのデグアラ、元岡山のキングの3枚。この3人はなかなかの難敵です。うちにも高さと情熱のムッサ、守備と献身のルーク、バランスと技術のガドソンの3人がいるから勝負ができました。

前線からしっかり当たっていく激しいディフェンスとトランジションのスピードで突き抜けようとする、若き策士石田HCのチームという印象でした。高さについては後述します。

ベルテックス静岡

1戦目は終始リードした展開でしたが、2戦目は追い付かれる展開。精神的にもタフなゲームでしたが、よく制したと思います。

外国籍3人で75パーセント以上得点したゲームですが、全員での粘り強いディフェンスと折れない心は今後の糧になったと思います。

今回は一人ひとりについてではなく、バックコートとフロントコートに分けて話をしようと思います。

バックコート

石川・福田の若きアマ契約2人を軸に回します。非常に勉強になった試合だったと思います、全てにおいて。

エクセレンスは手練れの名PG宮田の作るチームです。それを受け継ぐ田口の2枚で、非常に相手が嫌がるバスケットを構築していきます。

こちらの攻撃から向こうの攻撃に変わるとき、特にこちらが得点してからの切り替えではスピード任せに突っ込まれ、随分とやられました。気づいていると思います。大澤はケアできていました。流石。石川は身長を武器にしてもっと威圧していっていいと思っています。

スリーに関しては1日目は古橋が当たりました。2日目は苦しかったですが、臆せず福田が打ちました。どんどんいきましょう。

フロントコート

村越のコーナースリー1本を除く全てがムッサ・ルーク・ガドソンによる得点(63点)でした。もちろんバスケットはストロングポイントをできるだけ強調して勝つスポーツなので策としては正しいんですが、地元選手の活躍を待つ方々には少々物足りない出来ともいいます。

ガドソンの3番起用が非常にマッチしています。それはつまり、加納・村越両選手が出てくるのは4番起用の可能性もある、ということです。

エクセレンスはクレイグかキングが必ずいます。守るには手強く、かわしてスコアするのにも難儀するタイプです。加えてデグアラがいて、そのほぼ全てをルークが守りました。ファウルは4。

デグアラに関しては225センチということから、上を通されるとスコアの確率が格段に高まります。どう対応するのか注目していましたが、ルークとムッサが正々堂々と渡り合いました。しっかり手を切り合うムッサ、肘で目を狙われても決して一歩も怯まなかったルーク。素晴らしかったと思います。

監督対決

今回密かに注目していたのは、アルゼンチンで長く指揮を取る静岡・ミュラーHCと、長くお世話になっているエクセレンス・石田HCの指揮でした。

年齢もですが、スタイルも対照的です。ミュラーHCは激しくリアクションし、何が悪いか説明をベンチに繰り返し、時間があればガードに説く。上の写真は石川に指導しているところです。

石田HCは綿密なスカウティングをした上で、しっかりと最終Qにまくってくるスタイルを崩さず、コートにいる人たちの様子を細やかに見て判断するタイプのHC。静かな闘志を燃やすタイプです。

面白かったですね。とっても。ちょっと考えていたことがあったんですが、風がこちらに向きました。内容はまだホーム戦が残ってるから秘密。


2021.01.