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“飾る” 写真選び|意識した3つのこと

こんにちは。こんばんは。高橋 優里です。
SNSでお知らせしておりましたが、先日FUJIFILMさん主催の「写真幸福論  一生モノのフレーム店」に、写真の展示で参加させていただきました。ご来場いただいた皆さま、関係者の皆さま、ありがとうございました。今回のnoteでは、展示の準備を通して感じたことなどをシェアしようと思います。

会場「代官山 T-SITE GADEN GALLERY」
入口の様子


イベントについて

今回のイベントは、富士フイルムが2023年8月にスタートした「写真幸福論」プロジェクトの一環として展開するポップアップストア。( Instagram )

イベントコンセプトは「家に、幸せの居場所をつくろう。」
写真をさまざまな角度から楽しむためのイベントで、写真を飾る( フレーム )・写真を読む( 本 )・写真と出会う( 写真の展示 )という3つテーマから体験できるものでした。特に「フレーム」を切り口に飾る楽しさを知るのがメインイベント。色、素材、質感などたくさんの種類のフレームとマットを実際に見ることができ、飾ることをもっと自由に楽しんでいいのだと思える空間でした。

フレーム × マット × 写真の
さまざまな組み合わせが展示されていた

内容については代官山 T-SITEさんのサイトで詳しく紹介されていますので、そちらをぜひご覧ください。

展示写真

ということで、今回展示していただいた写真はこちらの5枚でした。

Anthurium
Tulip
Gerbera
Gerbera
Tulip


写真を飾ること:自分編

イベントの内容からお分かりいただけると思いますが、部屋に飾ることをイメージして写真を選んでいます。そこで、準備の段階でまずは自分自身はどこにどんな写真を飾っているかを振り返ってみました。普段写真は撮っているものの、プリントしたり飾る経験はほとんどありません。そんな中、飾っている写真が3枚あります。

3枚のうち2枚は、ラックの上に置いたモノクロ写真。写真家さんのトークイベントでいただいた写真と、自分で撮った花の写真です。


もう1枚は、好きな写真家さんの個展でお迎えしたもの。ドローンで撮影された沖縄・伊良部島の写真。ドローンじゃないと見られない景色と、自然が作り出した不思議な模様が素敵でとても気に入っています。

写真パネル:IRABU ( 2019 ) / Nagisa Ichikawa

当初はリビングに飾ろうと思っていたのですが、後に自分の作業スペースを作ったのでそこに飾ることにしました。椅子にもたれ掛かって壁を見上げた先に飾っています。作業に詰まると写真を見上げる。気持ちが沈んだら写真を見上げる。何かあった時に気持ちをリセットするスイッチのような存在になっています。

写真を飾ること:みなさんは?

次に、どれだけの人が額に入れた写真を飾っているのか考えてみました。

雑誌、インテリア雑貨、花や植物。
恐らくこういったものは気軽に取り入れやすく、飾っている方は多いのではないでしょうか。

では、写真となるとどうでしょう。
思い出の写真を飾る機会はあっても、インテリアとしての写真を飾る機会は少ないイメージがあります。日本では賃貸事情もあり、飾ることを制限される場面もあるかもしれませんね。私も壁に穴が開くことを懸念して、穴を開けずに飾れる方法 ( 軽い額をひっつき虫でつける、ポストカードをマスキングテープで貼る等 ) でしか飾っていませんでした。

ある日、大家さんに会うタイミングがあったので聞いてみると、問題のない範囲の方法を教えてくれました。( 最初にちゃんと聞いてしまえばよかった… ) ちなみに先ほどの壁に飾っていた写真は、忍者ピンを使用しています。念のため、忍者ピンの柄(え)の部分に滑り止めとしてひっつき虫をつけていて、今のところ一度も落ちていません。これは物件によると思うので、内見や引越しの際に確認してしまうのが安心ですね。

少々本題から逸れましたが、写真やアートを飾ることはなぜ敷居が高いと感じるのか。先述したように物理的に難しかったり、何をどう飾っていいかが分からないというのが理由にあるのではないでしょうか。一輪の花を飾るように、フレームに入れた写真をもっと気軽に飾ってもらいたい。そこで写真を選ぶ際に意識した点がこちらです。

写真を選ぶ際に意識した点

① 花瓶に入れた花を置くようなイメージ
② 生活に馴染む写真
③ 写真とフレームのサイズ

① 花瓶に入れた花を置くようなイメージ

花を飾るのと同様に気軽に飾ってもらいたいと思ったので、花の本数は少なく。一輪挿しに一本の花を生けるように、シンプルですっとした佇まいの花の写真を選びました。

Gerbera / Gerbera


② 生活に馴染む写真

部屋に飾る=毎日そこにあるということ。
空間に彩りを加える良さもありますが、“彩り”とは実際に色味を加えることや部屋のアクセントになるものに限らず、そこにあることで心が潤うという意味での彩りであってもいいと思いました。日常に溶け込こんで、ふとした時に自然と目が行くような存在。個人的にはその場に溶け込めば溶け込むほど心地良いかもしれません。

そこで、最初に選んだ一輪挿しに生けた花のような分かりやすくシンプルなものとは違い、フレームに入れることで模様とか具体的なモチーフをもたない柄のようにも見える写真も選んでみることにしました。

Tulip / Anthurium


③ 写真とフレームのサイズ

3つ目に気にした点は、サイズ。
今回写真は「A4」のワンサイズと指定されていました。用紙サイズとして見ると、わりと普段見慣れたサイズかと思います。ただし、写真であること、フレームに入れることを考えると少し見え方が変わってきます。

いわゆる用紙だと白紙だったり、文章が書いてあるものですが、写真はそこに何か主役となるものがそれなりに主張して写っているはず。そもそも写真単体でも存在感があります。

その写真をフレームに入れると、フレームの色・厚み・装飾、マットの色・幅などによっては全体のサイズがさらに大きくなります。それを部屋に飾ると意外と大きくて存在感が出過ぎてしまうこともあるかもしれません。家電とか家具とか、届いて実際に部屋に置いてみると思っていたより大きく感じることありませんか?あれに似ている感覚。なので、写真単体ではなくこの辺りも考慮して選んでみました。

Tulip


こんな感じで展示ではあるけどその先のどこかに“飾る”ことを意識して写真を選びました。SNSの投稿、コンテストへの応募、ブック作成、展示など写真を選ぶタイミングはいろいろあって、その度に写真を見返します。これは貴重な時間で、自分の中で思考が深まっていく大切な時間です。

展示するものは写真であるけれど、それを部屋に飾ってもらう時は写真の主張はなくていいというどこかおもしろい結論に至りました。インテリアとして存在するか、もしくはその空間に溶け込めば溶け込むほどいいのが私の理想。もちろんこれは飾る場所や目的によっても変わると思うので、また違う結果になるかもしれません。

一般的にはすでに完成した空間に合わせて飾る写真を選ぶケースが多そうですが、これを飾りたいんだ!という写真を先に選んで、写真に合わせてインテリアを組むのも楽しそうですね。気軽に利用できる「写真ありきでインテリアを組んでもらえる」サービスがあったらいいな。あるのかな?もしご存じでしたら教えてください。


では今回はこの辺で。
この記事を読んでくださった方や、会場にお越しいただいた方で展示やイベントについて気になった点やご感想などありましたら、お気軽にコメントやDM等いただければ嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。


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