4・【モラ逃げ】被害者である自分に向き合うことの怖さ。
前回の記事はこちら ↓
夫のしていることがモラハラ、DVだと認めることはとても苦しかったです。曲がりなりにも自分の夫だし子供の父親です。だからすごく葛藤しましたし時間がかかりました。
厄介なのは、10回のモラハラ言動があったとしたら、そのうち1回くらいは良いこと言ったり、子供を構ってゲラゲラ笑わせたりするんです。私のようなチョロい人間を騙すには充分でした
それと、私の執着心。
Twitterの中の人には話せても、リアルな友人達になんて話せません。私は対外的には「夫が自営業をしているちょっと良さそうな家庭の主婦」を装っていましたから。
家の中では夫に怯え、何を言われるかとビクビクし、掃除を要求する夫に応えるために毎日ウエットシートを持ち歩いてそこらじゅうを拭いて周りました。
夫の外出時間を把握して間に合うような良いタイミングで食事を出し、外出したら留守番として常に電話の子機を持ち歩き、インターホンの呼び出し音を聞き逃さないように意識を張り詰めていました。
帰ってくる頃には料理が出来上がるようにし、同時にお風呂を沸かし・・・
あとは何だっけ?何かし忘れていることはないか?子供たちは煩くしてないか?玄関の鍵は閉まってるか?洗濯物は取り込んだか?部屋は散らかってないか、あとはあとは・・・。
ずっと、夫がどう思うか、何を指摘されるか、どうすれば怒られないか、そればかり考えて急かされるように動いていました。
なのに、手放したくなかったんです。「この家の奥さん」というポジションを。
手放すということは、自分がモラハラやDVを受けていることを認めるという事。そして、これまで自分が積み重ねて来たことが崩れていくことだと思ってました。
ただでさえ辛い、ずっと辛かった。
そこに「被害に遭っている」という事実が追加されるのはとても怖くて、受け入れられなかった。
自分を「被害者」だと思いたくなかった。
それに、自分が必死で守ってきた自分のイメージを崩したくなかったし、立場も失いたくなかった。
失って「何も残っていない自分」になることも怖かった。
後々気がついてきましたが、これらは自分の心を守っていたのかもしれません。
真に受けると傷つき過ぎて心が壊れるから。
防御するために見ないようにしていたのかも。
それに私は大人として不完全なんだと思います。
依存してたのかな。
何度も何度も、
夫がしていることはDVだ!
あぁでも明言するのは怖い...
この発言は人権侵害だ!
あぁでも夫を悪者みたいに言って良いんだろうか...
またDVされた、でも私が怒らせたのかも...
と自分の中で考えがバウンドしていました。
ここで倒れなかったのは私が強いからでもなんでもなく、幸運です。周りに肯定的な意見をくださる方がいたし、子供がとても励みになってくれました。
その後、2020年の夏、初めて行政のDV相談センターへ電話しました。
ネット上ではなく、実際に外への方へ相談することにしたのです。
まだまだ未熟なnoteですが、サポートして頂けたら嬉しいです。私の体験談が少しでも誰かの勇気になってくれたら…!モラハラや離婚問題に苦しむ方のために、note投稿を続けていきたいと思っています。