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風と共に去りぬを観て(ネタバレあり)

名作で有名ですが、タイトルだけで観たことがありませんでした。
英語のタイトルはGone with thd Wind.

主演女優のビビアンリー

ただの恋愛物語かと思っていました。
風と共に去りぬだから、駆け落ちとかしちゃうのかな?と予想。
恋愛物語、そんなイメージ。

ところがどっこい、実際は、ビビアンリー演じるスカーレットオハラという女性が、逞しい生き様を魅せる物語だと思いました。

そして、その時代背景は奴隷問題や南北戦争などかなりシリアスです。

恋愛は要素としてあるけど、あくまでスパイスで主軸ではない印象。

スカーレットオハラのお父さんは、農園経営者。
土地が大事だと言う姿は、映画「大地」を彷彿とさせました。

素敵なセリフ達、抜粋します。
まずは日本語から。

この世で頼りになる唯一のものが土地だ
土地は永遠に残る
-アイルランド人らしいこと(スカーレット)
それがわしの誇りだし
お前もその血を継いどる
わしらには土地は母親と同じだ
お前もいつか土地への愛へ目覚める
わしの娘である限りな

英語。
why,land is the only things in the world worth working for
…worth fighting for, worth dying for,
because it's the only thing that lasts.
-Oh,Pa, you talk like an Irishman.(Scarlett)
It's proud I am that I'm Irish.
And don't you be forgetting, Missy,
that you're half Irish too.
And to anyone with a drop of I rish blood
in them…
…why, the land they live on
is like their mother.
Oh, but you're just a child.
It'll come to you, this love of the land.
There's no getting away from it if you're Irish.

戦禍をかいくぐり、実家へ帰ったスカーレット。
帰る際に出会い、実家まで一緒に行った馬が到着と共に死んでしまった時
何の悲しみもなかったのはちょっとびっくりしました…

実家に帰ると、家はあるものの、母は死に、父は錯乱状態

食べ物もお金もないけど、畑には僅かだけど実りが。それを洗いもせず、思わず口にするスカーレット。
よっぽどの飢え…
そして拳をあげ、神に宣誓。

神よお聞き下さい
この試練に私は負けません
家族に二度とひもじい思いはさせません
生き抜いてみせます
たとえ盗みをし
人を殺してでも
神よ誓います
二度と飢えに泣きません

…うーん

美しいけどワガママで鼻持ちならないお嬢様だったスカーレットが、大人の女性になって、家族を養う宣言まで。
カッコイイけど、盗み人を殺すって…神に宣言することではない気がします…
家や土地があるのだから、盗みや人殺しをする必要はないのでは?

風と共に去りぬ、かなりの長編でDVDは一枚組だったのですが、両面使用でsideB(裏面)がありました。

ここからさらにスカーレットがどう生き抜いていくのか
続きに期待!

して、観ました。
何故か息子が全然寝なくて、最後まで一緒に観ました😅
そして上の抜粋文がに後半でも出てきて、大事な言葉だったんだな〜と思いました。

後半は前半より観てるのがツラかった。
大事な人達の死があったり、気持ちのすれ違いがあったり…

いつもなら原作を読みたくなったり、何回も観たくなったりするのですが、今回はその気持ちがわかない。

風と共に去りぬのDVDを借りた時、オレンジ色の背景と抱き合う2人の絵が目を引きました。

この2人はどうしてこうもすれ違ってしまうのか?
本当に愛しあっていたのか…そもそも愛とは、結婚とはなんなのか…

風と共に去りぬでは、結婚はあくまで形式で、好きだから結婚するというよりは、生活のためだとかそういった要素が強い感じでした。

数ある男女の中、引き合っては離れ、引き合っては離れを何度も繰り返して、よっぽど縁はあるのだろうけど。

後半は、恋愛主軸だったな…

メラニーという女性が素敵でした。
聖母マリアみたいな、イメージ。
芯があって、裏表なく優しく、皆に慕われて。

スカーレットは自分勝手過ぎる。
でも時代に翻弄されながらもとことん自分のやりたいようにやる姿は観ていて清々しくもあり…

普通のひとが絶望してしまうところでも、泣くだけ泣いたら、明日また考えるわ!と切り替える。

逞しさにびっくりしました。

追記2024.5.13
小説読めば映画を観なくてもいいという衝撃的なコラムを読んで、やっぱり小説読んでみようかなと思いました。

コラムを読むきっかけになったno+e


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