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BROCKHAMPTONはいいぞ!! vol.1

※この記事はアメリカのヒップホップ・クルー、BROCKHAMPTONにハマっている筆者がBROCKHAMPTONをゴリ押しするためだけに書いた記事です。BROCKHAMPTONに関しては今後、マガジン内で更新していきます。

※2018年8月27日追記
26日の昼にこの記事アップして、翌日起きたらまさかのアルバム・タイトル変更アナウンス。というわけでアルバム名を当初の「The Best Years Of Our Lives」から「iridescence」に改め、少し追記しました。

メジャー・デビュー・アルバム「iridescence」のリリースを控えたBROCKHAMPTON。アルバムが出たらとんでもないことになると思うので(というかすでにアメリカとイギリスではフェスに出演するとモッシュピットで死人が出そうな勢い)、ぜひ今のうちにチェックしといてくれよな!!という気持ちで彼らの魅力をプレゼンします。

●BROCKHAMPTONの魅力

細かい話をして飽きられる前に先に彼らの魅力について挙げておく。

★サウンドがオシャレでセンスがいい。曲に起伏が多く、クリーンパートもあるのでヒップホップそんな詳しくなくても楽しく聴ける

★グループそのものが21世紀型ダイバーシティを体現している(白人、黒人、アジア系など人種もごっちゃ。ストレートもいればゲイもいて、あらゆる差別に対してNoを表明している)

★ビッグになりたいという気持ち隠さない。自ら「One Direction以来最高のアメリカン・ボーイ・バンド」を名乗っている

★ライヴでの勢いが半端ない。絶対来日してほしい

★メンバー総勢17人(たぶん。今のところ)。音楽もアー写も衣装もMVも全部DIYで作ってる

★パフォーマー勢のキャラがみんな違ってみんないい。さあ早くあなたもBROCKHAMPTONにハマって推しを決めよう!!

●BROCKHAMPTONとの出会い
7月上旬、仕事をしながらApple MusicでBeats 1 Radioを聴いていたら、新着ソング特集で流れてきたある曲に一瞬で恋に落ちてしまった。BROCKHAMPTONの「1999 WILDFIRE」だ。


ちょうどフジロックに向けてケンドリック・ラマーの予習に勤しんでいたこともあり、すっかりヒップホップ・モードになっていたのでこの曲を最初に聴いた時には「あっこれ好き!」と思ってすぐ自分のお気に入り曲プレイリストに追加した。

それから彼らは自身の番組「Things We Lost In The Fire Radio」で「1998 TRUMAN」と「1997 DIANA」を解禁。遡って6月20日にはアメリカの人気TV番組「The Tonight Show Starring Jimmy Fallon」で先行シングル「Tonya」もパフォーマンスしている。現在のところ聴ける4曲はどれもが全く個性が違って、来たるアルバムの曲の充実度を期待させるのに充分なクオリティだ。

●BROCKHAMPTONの略歴
BROCKHAMPTONの歴史は2010年から始まる。当時テキサス州コーパス・クリスティに住んでいた中心人物のKevin Abstractがカニエ ・ウェストのファンサイトのフォーラムに「誰か一緒にバンドをやらないか」と投稿すると、数人の仲間が集まった。そこからしばらくは、ネット上で音源をやりとしては完成させていくというスタイルで楽曲を作っていた。

初めてBROCKHAMPTONを名乗ったのは2015年。この年、メンバーは全員でテキサス州サンマルコスに引っ越し、そこで共同生活をしながらプロジェクトを進めるということを始める。そしてリリースしたのが1作目「All-American Trash」(2016年3月)だ。

実は私もテキサスに住んでいたのでサンマルコスには旅行したことがあるのだが、テキサス州立大学のサンマルコス校とどでかいアウトレットくらいしかない、地味な街だった。あとは郊外の街に、驚異的な透明度と深さ(とダイバーがよく死ぬこと)で有名な「ジェイコブの井戸」があるくらいだ。上の写真がそれ。

なぜBROCKHAMPTONがあの街を最初の拠点に選んだのか不思議なのだけれど、たぶんコーパス・クリスティ出身のKevinと、ヒューストン出身のJoba、Ameer(現在は脱退、詳しくは後述)が合流しやすく、なおかつ高速道路のI-10を北上していけば車でLAにも行けるという立地から選んだのはないかと思う。

「All-American Trash」とその後のツアーで注目を集めた彼らは2017年、再び活動拠点を移動する。今度はエンターテインメントの中心地、LAだ。ここでも彼らは一軒家を借り、メンバー全員で共同生活を送りながら創作に励むというスタイルを取っている。グループとしての基盤が整った彼らは2017年、怒涛の勢いでアルバム3作を発表。「SATURATION」「SATURATION Ⅱ」「SATURATION Ⅲ」と、全米規模のツアーでさらにファンベースを拡大した。

そしてさらに2018年には新作「Team Effort」をリリースすることを告知。少し後にはメジャー・レーベルのRCA(ソニー傘下)と契約したことも明かされた。この時点で多くのファンにとってはBROCKHAMPTONの活動は順風満帆そのものに見えただろう。

ところが今年に入って「Team Effort」のリリース延期を発表。代わって「Puppy」という名の別のアルバムを先にリリースするとアナウンスしたが、それも実現しなかった。結成時からのメンバーであるAmeer Vannに、女性への虐待疑惑が持ち上がったからだった。複数の元交際相手からの告発によると彼はガールフレンドに対してパワハラ的な扱いや精神的虐待をしたとされ、本人もこれを認めた。性的虐待に関しては否定したが、元ガールフレンドの一人はAmeerが未成年のファンに不適切な関係を迫った証拠がある、とも証言している。

これを受けてBROCKHAMPTONは5月、声明を発表。Ameerの脱退(というかクビ)を明らかにして被害者とファンに謝罪し、新作のリリースと予定されていたツアー日程をキャンセルした。だがその翌月に彼らは「The Tonight Show Starring Jimmy Fallon」に出演し、新曲「Tonya」と新たな新作タイトル「The Best Years Of Our Lives」を明らかにした。その後、Apple Music内のラジオ番組で3曲の新曲を解禁していることは先にも書いた通りだ。

8月3日にはLollapaloozaに出演。このストリーミング中継は私も観ていたのだが、もう1曲目の「1998 TRUMAN」から異様な盛り上がりで、彼らがすでにアメリカ国内で確固たるファンベースを築いていることがわかった。さらに8月25日にはレディング・フェスティバルにも出演。当日になって急遽パフォーマンス時間が拡大され、観客からは「彼らはメインステージにすべきだった」(BHが出演したのはBBC1のテントステージ)との声も相次ぐほどの熱狂で迎えられた。アメリカだけでなくイギリスでもこれだけ温まっているんだから、新作がリリースされれば世界的ブレイクは間違いない状況と言っていいだろう。

そして8月27日、彼らは次のアルバムのタイトルを再び変更。9月にリリース予定と明言された新タイトルは「iridescence」で、なんと現在ロンドンで制作中であるという。レディングではファレルと会い、NERDのステージにも呼ばれ、ファレルから「Little Brother」とまで呼ばれたBROCKHAMPTON。果たして夢のコラボはアルバムでも実現している……のか?

次号vol.2ではメンバー紹介第1弾を掲載したので、そちらもチェックしてください!

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フリーランスのライター/編集者。洋楽雑誌「CROSSBEAT」編集を経て独立。洋楽関連の執筆以外に株式会社サイバーエージェントでのコピーライティング業務、株式会社ジーニングでのテーマパークメディア記事執筆など。お仕事のご相談はn.k.j.m.yuriあっとgmail.comまで。
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