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新年のご挨拶

2024年がはじまりました。

元旦に能登地方での大地震。どうか被害が最小限に済むことを願うばかり。少しでも温かく、安全に過ごされますように。

* * *

一年の計は元旦にあり、と言われますが、子どもの頃からずっと苦手だなと思っていました。目標に向かって計画を立てることは苦手だし、その計画に沿ってこつこつとやることも苦手だし、そもそも目標をあまり思いつかないし。

この苦手感の中には、飽きっぽい自分、何かに縛られたくない自分、そんな感覚がありました。目標を立てても他に興味が湧くものが出てきたらそちらに心が向いてしまう、計画に沿うことは自由が許されない感じがある、そんな風に思う自分がいたと思います。(そして、今も少なからずそういう自分はいる)

だから、コーチングというものに長らく興味はありませんでした。私の中のコーチングに対するイメージは、目標を立てて、そこに向かって自分の意識と行動を定めて、PDCAを回していくようなもの。意識が高く、上昇志向の人のためのものだと思っていました。たぶん嫌悪感すらあったかもしれません。

でも、コロナ禍を経て、誰かと真剣に対話したい欲がまた沸々と湧いてきた時、ふと思いついたのがコーチングでした。これまでも広義のコミュニケーションを仕事や活動の領域とし、「聴く」や「対話」について試行錯誤してきたわけですが(かなり真剣に)、たまたまご縁のあったコーチングのコースに参加してみたところ、それまでの先入観がひっくり返るくらい良い体験と出会いがありました。

何がよかったのかについては、もう少し考察して、またの機会に整理するとして…

いま私が学び実践しているコーチング(Co-Active Coaching)でももちろん目標のようなものを扱います。この目標のようなものは、いわば自分自身が心の底から願っている変化やありたい姿、と私は解釈しています。誰かに頼まれたり強制されるものではなく。

ここをとても丁寧に扱い、見ていくことが、その人の持っている力を引き出し、その人にとって本当に意味のある変化を起こしていきます。コーチングのかかわり(主に聴くことと問うこと)は、この本質的な変化を呼び起こすために行われます。傾聴をものすごく丁寧に行いますが、とても積極的で能動的な聴き方であり、かかわりであり、ここに私はとんでもない可能性と面白さを感じています。

コーチはクライアントの心模様を映す鏡であり、コーチ自身の五感(第六感も)を総動員させてクライアントの変化の兆しを捉えていきます。一瞬たりとも同じ場面はなく、一期一会の真剣勝負。書いてて修行感がある…。日々鍛錬です。(セッションはこんな武士みたいな感じではなく、どちらかと言えば和やかな雰囲気ですが、私の心の中は武士)

正解や完成形のない、こんな世界がやはり好きなんだなと思います。ということで今年の計は、

「コーチングに真摯に取り組み、新しい自分と他者にもっともっと出会っていく」

です。うん、やらされ感なし。やれそうだし、やりたいなと思えます。

2024年もいろいろとやりたいことが渋滞中ですが、一つひとつ丁寧に取り組んでいきます。この場所でも楽しく綴っていけたらと思います。

世のすべての人に平穏と希望が訪れる一年となりますように。


それでは、ごきげんよう。

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