≪Art Conservation 3≫ものを観るということ
ものを観るという事は、実は難しい。見たつもりになっている事が多い。保存修復の仕事で、一番大切なのはその観るという事だ。
何故ものを観るのは難しいのかというと、分かっているとか知っている、もう見たと、脳が分類してしまうからだ。そうするとチェック「✓」がついて、終了。 次に移る。
そこで取りこぼしているのは、たくさんの何故や発見、驚きだ。これらはひとつ見つかると、必ず次の何故や発見につながり根を張るので、自然と自分とものというものは親密になって来る。
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