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花と緑のコンシェルジュ 〜秋の実物②〜

こんにちは😃花と緑のコンシェルジュ、和田由里です。
前回に引き続き、秋の実物をご紹介します。前回は、どちらかというとカラフルなものを紹介しました。今回は、いけばなの花材によく選ばれるものを紹介しましょう!
トップ画像は、先月もご紹介した「肝木(かんぼく)」。。。どうしてもこの赤いつやつやの実に毎回目がいってしまいます。先日の記事。。。肝木に絞って書いているので、よかったら読んでみてください。

山帰来(さんきらい)

山帰来(さんきらい)

山帰来も大好きです。私は山帰来の花は見たことはありません。市場には夏ごろにもまだ若い実(きれいな黄緑色)でも出荷されます。つる状に伸びる植物でとげもありますので注意しないといけません。別名「サルトリイバラ」。写真は色づいていく実の様子がわかるのではないかと思います。これがもう少し秋が深まると実が真っ赤になり、生け花の花材としても好まれますが、クリスマスに向けてリースの材料としても重宝されます。

さらに色がのった山帰来の実

まゆみ

これも秋には外せない実、まゆみ。四角いか配った感じの落ち着いたピンク色の実が枝にぶら下がるようについていて、これが四つに割れて中から鮮やかな濃い赤い実が現れます。

まゆみ

むらさきしきぶ

むらさきしきぶ

美しい紫の実がたわわにつく「むらさきしきぶ」。日本原産なのだそうです。白い実のものもあり「しろしきぶ」と言います。先日、ちょうど出荷されていました。

しろしきぶ

園芸の取引の方でも出荷があります。
切花で出荷されるものは、実を楽しむことから葉っぱは全部きれいに落とされて出荷されます。

桐の実・・・かと思いきや来年のつぼみ

ずいぶん前から、桐の実だと思っていたこの黄土色の粉をふいたような粒粒。。。これは、実ではないことを知ったのは近年のこと。。。(今日のタイトルに桐を紹介するのは、ホントはまちがってるかも。。。)
花市場には桐は花材として出荷されますが、上の写真のようにつぼみの状態のものしか私は出荷されたものを見たことはありません。
桐は成長の早い植物で、秋には「実」と来年の花のつぼみが混在しているのだそうです。
私は以下のページで、桐の花や実の画像をはじめてみました。興味があればごらんください。

最近の方は「桐のタンス」っていってもピンとこないかもしれませんが、昭和以前は、立派なお嫁入り道具のひとつに「桐のタンス」があったんですよ。

まだ、秋の実物の花材は紹介できそうです。市場の中で見つけたものを中心にご紹介していますが、実のつき方は、年によって実付の良い年とそうではない年があるそうです。
花もいいのですが、収穫の秋には、美しい実も楽しいです。

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