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英検準1級対策②Writing(英作文)編~お宝得点源!こうすれば抵抗なく書ける

前回のReading(語彙・読解)編の続きとして、今回は「Writing(英作文)
」にフォーカスしてご紹介する。

なぜ英作文か?

一般に英作文(エッセイ)というと「敷居が高い、難しい、面倒臭い」イメージがあるかもしれない。ただし、英検を制する上で決して侮れない、むしろ「英作文を制するものが英検を制する」と言っても過言ではないくらい大事なのが英作文だ。なぜか?-ズバリ「1点当たりの重み」が最も大きいからである。

英検一次試験はReading、Listening、Writingの3パートに分かれている(二次試験でSpeaking)。それぞれの配点は同程度とされているが、問題数はReading41問、Listening29問に対して、Writingはたったの1問。つまりたとえ問題数の多いリーディングパートでコケたとしても、1問のWritingで満点に近い点数を取れば、十分逆転可能なのだ。

まず仕組みとして、英検では点数でなく、CSE(Common Scale for English)スコアというものが使用されている。英検協会によると、英検準1級一次試験の合格最低CSEスコアは1792/2250。同協会サイトでは「何点とればスコア1792になるのか?」は公開されていないが、大体7割程度得点すれば合格できる、とされている。ただし、一次試験にはReading、Lstening、Writingの項目があるが(二次試験でSpeaking)、これらを「全て平均的に」7-8割クリアしなければいけない、ということではない。試験内容はReadingが41問、Listeningが29問、Writingが1題(16点満点)であり、それぞれの配点は公表されていないが、各技能は750/2250ずつ均等に配点されいる。前述の通り「Reading29問の重みとWriting1問の重みが同じ」ということだ。そうなると、仮にライティング(英作文)で14-15/16点を取れれば、他の技能は5割を切るものがあっても合格のチャンスがあることになる。

英検準1級英作文の分量とルール

準1級の英作文は与えられた TOPICについて、自分の意見とその理由を120~150語程度のエッセイ(英文)にまとめるスタイル。テーマは社会性の高い話題が多い。賛成か反対か。問題に示される4つのPointsのうち2つ以上、を使って書く。配点は16点で以下4つの観点で評価される。
①内容 課題で求められている内容(意見とそれに沿った理由)が含まれているかどうか
②構成 英文の構成や流れがわかりやすく論理的であるか
③語彙 課題に相応しい語彙を正しく使えているか
④文法 文構造のバリエーションやそれらを正しく使えているか。


英検英作文のコツ~まずは「型」

120~150字のエッセイを書くのは初めは抵抗感があるかもしれないが、英検のコツは何と言っても「型」が決まっている。この型は準1級に限らず、準2級~1級まである程度共通(違うのはテーマの難しさやボリューム)しているので、まずは平均的な型を覚えこみ、常にその「型」で書くようにすれば、大幅に時間を節約できる。具体的には以下の4パラグラフだ。
・Introduction(2文)
・Body①1つ目の理由(2-3文)
・Body②2つ目の理由(2-3文)
・Conclusion(2文)の4パラグラフでまとめる。

この流れを理解するには、まずは見本をいくつか読み込み、Essayの「型」を頭に叩き込むのが良いだろう。それらを見るとどの例文いも「共通の言い回し」があるので、そこは考えずにそのまま使っていく(英検は減点方式。つまり減点ポイントになりそうなものを作らない。新しい、難しい文を書こうとしたがために減点になることを避ける。)

Body~流れはこう書く

こうして「型」を頭に叩き込んだら、次に結論(賛成か反対か、その理由)を考え、構成をドラフトしてから文を書いていく(1つ目の理由&具体的例、2つ目の理由&具体的例)。間違っても、いきなり書き出してはいけない。

内容はトピックに合致した内容であることが大前提。そして、英検英作文においては「自分がどう思うか」「どちらが正しいか」よりも、「どちらの理由がより明確に2つの理由を論理づけて説明できるか」で書いた方が得策である。例えば、「学生がボランティアをすることに賛成か?」という題であれば、「学生が経験を積むことができる」、「学生が入ることでコミュニティが活性化するメリットがある」など、より具体例が浮かぶ方が回答として書きやすい。

その他注意点

その他英作文を作成する上での注意点は以下の通り。具体的には以下に書いた「例文」を見ていただけるとイメージが湧くのではないかと思う。

・英語は同じ単語の繰り返しを嫌うため、同じ単語の繰り返しを避ける。(例:1回目 Improve⇒2回目enhance)
・good, bad, thing(s), something , stuffのような単純すぎる表現は使わない。
・youではなくwe/theyを使う。
・(上述の単語は避けつつも)できるだけ平易な英文で書く(難しい単語や複雑な文にしない)。
・4つのパラグラフ構成、各段落の初めはスペース(インデント)。
・問題で指定されたPointsのキーワードを必ず入れる(意味が同じであれば、必ずしも言葉通りでなくても良い)。

<実際の例文>

上記ポイントを反映させて作成したのが以下の例文(「型」と4つのトピックから使ったところは太字にしている)。
※各トピックのキーワードは必ずしも同じ形で使う必要はなく、同じ意図で使われていれば良いとされている。

問:Agree or disagree: Volunteer work should be mandatory for students.(ボランティア活動は学生に義務化すべきか否か)
Self-improvement
Community building
Private time
Education

I agree with the statement that volunteer work should be mandatory for students. I have two reasons to support my opinion.

First of all, volunteer work allows you to gain new experiences. By volunteering, students can learn many skills that they cannot learn in school. For example, by helping out in a nursing home, you can learn how to communicate with different generations. This kind of experience is a practical education for students.

Second, volunteering improves the quality of life and the quality of the community. For example, students can inspire the elderly and staff just by being there.

In conclusion, the two elements of "experience" and "community" are necessary for the effectiveness of volunteer activities. For these reasons, I firmly believe that volunteer work should be mandatory for students.
(130 words)


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