最近読んだ本(2024年6月)

6月はあまり数を読めませんでしたが、「読んでよかったな」と思える本が多かったです。

また、小説しか読まない一時期に比べてエッセイやビジネス書も多く読むようになりました。

とはいえ小説と違って、読みたいところだけかいつまんで読むことが多いので、今回は完読したものだけ紹介しようと思います。

イヤミスの女王といわれる、湊かなえさんの比較的新しめの作品です。

イヤミス好きとして履修しておくべきだと思い、「告白」や「Nのために」、他にも何冊か読んでみたんですが、どうにも私がハマる作風ではありませんでした。(作品を批判したいとかではないです)

「これを読んだらもう同じ著者の作品は読まない」と思って購入しましたが、そんな気持ちが覆る1冊でした。

美しく不気味なストーリー、どんでん返しの連発、なんともいえない後味の悪さ…最高でした。

どんでん返しによって登場人物の印象がガラッと変わってしまうので、何回も読み返したくなります。

殺人シーンは簡潔にしか書かれていないので、グロが苦手な方にもおすすめのイヤミスです。

数冊読んだだけでその作家を敬遠するのはよくないと思い知らされました。

ちょうど韓国旅行を控えていたので、韓国文学の入門書として。

韓国の男女格差がテーマです。

韓国は日本から飛行機で2時間弱で行けるようなご近所の国、82年生まれといえば私と10と少ししか変わりません。

ありがたいことに、私はこれまで生きてきた中で物語に出てくるような差別を受けたことはありません。

生まれた場所、時間が少し異なるだけで自分の身の回りに起きることはこうも大きく変わるものかと。

人間が雌雄を持つ生殖動物である以上、男性が女性を下に見てしまうのは本能的な一面もありますし、兵役がある韓国であれば、身体を張る役割は常に男性。

国家の法律、その土地に根付いた文化、宗教、外交問題、さまざまな要素が今の私たちの考え方を形作っています。

ジェンダーレスという考え方が普及しつつありますが、「差別はよくないのでなくしましょう」という警鐘だけでは、根本的な男女格差がなくなることはない気がしています。

いろいろ考えさせられる作品でした。

何を持って「感性がある」とするのが難しいところですが、
なんとなく今まで「感性がある」とは、即ち「センスがいい」ということだと思っていました。

それはファッションに限らず、コミュニケーションの取り方だったり物事の捉え方だったり。

この本でいう「感性がある」とは「自分の軸をしっかり持っている」ということ。

確かに今まで私が「この人、センスいいなあ」と感じた人たちは、大なり小なりその分野に対する自分軸を持っていました。

例えばファッションを選ぶ時も、「自分に似合うかどうか」という他人目線を選択基準に取り入れると、本当に好きなものからのブレが大きくなってしまいます。

パーソナルカラー診断などのイメコンを一通り受けてきた私ですが、
気づけば周囲の評価を主軸に洋服やコスメを選ぶようになっていました。

「あ、これ好きだな、欲しいな。」という自分の中からしか出てこない感情をもっと大切にしようと思いました。

感性ある人間からは程遠い私ですが、何事も継続。
感性を磨くために行うことは、地味ながらも誰にでも取り組める内容なので、最近は少しだけ気にして毎日を過ごすよう心がけています。

以上、先月読んだ本の紹介?感想?でした。

7月はたくさん読みたいなぁ。

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