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『価値観は料理人、目標はお料理』(ACT入門)

『今日も充実してます』『最高の人生です。』
感謝と喜びで一日と全人生を生きる方法

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(当記事は、ACT入門書『幸福になりたいのなら幸福になろうとしてはいけない』の<第24章心の奥底望んでいること>を参考にした記事です。)

わたしたちは本質からくる価値観に従って生きると、

かけがえのないメリットがあることがわかっています。

●決断が早くなる

●後悔の少ない選択・決断ができる

●今からすぐに充足感をもって生きられる

●目標達成率が高くなり、また過程を楽しめる

などです。何よりもいつか訪れるであろう死の間際に、

人生の後悔が減る、「いい人生だった。」と思える

そう思えるというのです。

なんて魅力、と思いませんか?

後悔の少ない人生とは、

人生が一日の積み重ねでできているということを鑑みると、

一日を充実して過ごせるということになりますから。

どんな困難や悲しみがあってもこの命を否定することなく許し愛し受容し、

大切に生きることができる、希望ですね。

さてつながるとそんな恩恵があふれる価値観ですが、

改めて、

『価値観』って何でしょうか?

価値観に従って生きることと、

目標に向かって生きることは異なるのでしょうか?

この点については、明確な答えが出ています。

■目標
●達成したときに、特に高い喜びが生まれる
●達成したときに完了する

■価値観
●今この瞬間から実践でき、喜びや充足感などポジティブな感情を生む
●”達成”や”完了”はなく、継続的であり状態でもある。

具体例をみていくとより分かりやすいかと思います。①~⑥は、目標と価値の両方が書かれた文章です。

①ダイエットを成功させて、マイナス5キロ達成する

②健康を大切に考える

③友達と月2回はコンタクトをとる

④友人関係を大切にする

⑤一日1時間は集中的に読書の時間をつくる

⑥学び考えることを大切にする

このうち、目標は、奇数番号①③⑤、残りが価値観です。

価値観は、お料理人ご本人です。ご本人であることに変わりません。

一方で、目標はお料理。卵焼きに親子丼、いろんな料理がありますし、お料理方法もたくさんあります。

目標は、達成されるといったん完了しますし、達成されないまでは完了しません。

一方で、価値観は今この瞬間から継続している状態の選択です。

そして、

心の中の最も深い部分にある願望であり、
人生を通してわたしたちを導き、また動機づけ元気づけてくれる原理

です。ひとつとは限りません。以下、修行中の魔女ラーニャと悟った猫マナ🐾のダイアログで理解を深めていただければと思います。ダイアログは人が情報を体験するのに最適なメソッドであるそうですから。

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魔女らーにゃ

『あなたとは、価値観が違うからさよならよ。』なんて、セリフは別れの常套句だけれど、

価値観ってそもそも一致することって、ないに等しい・・よね、マナ?」

猫まな🐾「そう思うよ。

価値観は違うのは当たり前だよね。人の数だけ違う。すんなり仲良くなるのには、確かに価値観が近いにこしたことはないとは思うよ。

実際は千人いたら、千人違う。まさに、千差万別なの。

だから、誰も変わりにできなくって自らの手と心と体で見つけるしかないのよね。

ひとつ、

わたしたちは幸福になっていいし、幸福であるために生まれている、

これだけは共通しているね。」

魔女らーにゃ「幸福であるための価値観はみんな違う。

例えば、思いやりを大切にしていることが共通していても量も質も表現の仕方もみんな違うわ。

価値観は、違って当たり前だし、どれがいいとかわるいとかっていう価値判断なんて妙なこと。

お互いに尊重しあうもの。

本質からくる価値観は、

心の深部から喜びをもたらすような生きがいももたらすもの。」

猫まな🐾「喜びだけじゃないよ。

人としてあり得ないほどの

強さ

ももたらすよ。

ユダヤ系の精神分析医ヴィクトール・フランクルは、アウシュビッツ収容所という過酷な環境でも生き抜いた人とそうでなかった人を『夜と霧』でつづったわ。

生き抜いた人は、善良な人でも体が丈夫な人でもなかった。体の弱い人はもちろん健康な人も生き残れない人が多かった。善良な人はころころと死んでしまった。

生き抜いた人は、

価値観を持っていて、その価値観と強くつながっている人々だった。

子供たちへの愛情や、書きたい本などがある人・・

そして、残念だけど善良な人を利用する人も。

フランクル氏は、愛する妻に深い価値を置いていて、生き延びて再び妻に会うって強い意志を持っていたわ。

空腹に耐えかねても

寒さの中で凍傷をかかえながらの厳しい仕事の中でも

彼女への愛の感覚は、身体中にエネルギーをわき起こさせ、どんな苦難にも耐えるだけの強さをもたらしたの。」

魔女らーにゃ「熱いわね。憧れる。

フランクル氏は、わたしたちにかけがえのない遺産を残してくれたのかも。繰り返してはいけないことだけれど、生きる希望になるお話。

 現代にしてみたら、いじめやモラハラ、そんな状況に遭遇しても忍耐して、環境を変える力がわくってことよね?

それに、夢を実現しようとしたら、必ず遭遇する大小こもごもの不快な感情や障壁を乗り越える力がわいてくるってことだよね?」

猫マナ🐾「

価値観は、世界を生きるに値するものに変える

って、本書にかかれていたし、その通りだと思うよ。

世界が生き生きとした緑あふれた瑞々しい世界に変貌するの。」

魔女らーにゃ「世界の見え方が変わるのね。

まったく別次元に行くみたいだね。

・「あぁこのまま生きているのもつらい。」

・「コロナで自粛続き、なんだかさびしーよー。消えてしまいたい。」

・「なんだか不満だけど、蓋をしよう。」

そんな風に現代人は思うこともあるわ。

価値に強くつながった生き方をすれば、

・「朝早く飛び起きたい。」

・「末長く生きて人生を楽しんでみたい。」

・「不満な部分を変えて行くのも楽しみ。」

そんな状態になれるってこと?価値観ってそんな活力の根源なんだね。」

猫まな🐾「ちゃんとつながれば、無限領域の温かい力で満たされていくよ。本当に望んでいる価値観に沿った生き方をすれば、宇宙創始の温度を内側に感じ始めるの。

それに、感動とか喜びとか気づきとかね、感謝とかそんな明るい感情にすぐアクセスできるようになるよ。」

魔女らーにゃ「いつか、絶景の朝日をみたときのような感動、

マナとこうしていられることへの感謝と喜び、

もっと身近にもっと深く感じることができるのね?

さっそく、次の章で見つけてみよっと。」

猫まな🐾「その前に、軽くエクササイズしておくとよりスムーズに進むかも。

80歳になったとしたら・・・・ってエクササイズ。

本書では80歳って書いてあったけど、100歳でもいいと思うよ。その方が、本当に健康寿命のびるからね。」

***************************24章エクササイズ***************************

『100歳の自分を想像して、人生の振り返りを下記の穴埋め形式で行ってください。』

■「わたしは、・・・・・・を恐れることに多くの時間を費やした。」

■「わたしは、・・・・・・・にほとんど時間を使わずにきたので悔いがある。」

■「もし時を戻せるなら、そのときには・・・・・・をする。」

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今日の問いかけ(スティーブン・ジョブズ)

『If this is the last night on earth,

woud I rather spend it at a business meeting or this woman?』

(もし今夜が地上で最後の日なら、会議に出るだろうか、彼女と過ごすだろうか?)


これは妻となるローリンズに出会った1989年秋に、ジョブズ氏が自問した質問です。文章は、こう続きます。

『I ran across the parking lot,

and asked her  if she'd have dinner with me.』

(駐車場で彼女にディナーに誘ったんだ。)

『She said yes,

and we walked into town and we've been together  ever since.』

(彼女は、OKし、町へ行った。それ以来ぼくたちはずっと一緒にいる。)

出会ってからおよそ1年半後に、二人はめでたく結婚しました。1991年3月曹洞宗僧・乙川弘文に禅形式で指揮を行っています。


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