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私が生きる肌(映画のすゝめ:B面)

ざっくりあらすじ
天才外科医の主人公。彼には秘密がある。彼は地下室に美女を監禁してる。
彼女はただの実験対象なのか?何者なのか?
映画が進むにつれて紐解かれていく彼女の正体。
最後に彼が下した決断と、監禁美女の行く末はいかに。


こんな感じ。
ちょっと不気味な映画ですが、安心してください。

マジで笑っちゃうぐらいエグいんで!!

しっかり気持ち悪い映画です。だからB面。

でも、めちゃくちゃ面白いんだ。コレが。

この映画、結構変わった構成になってて。

最初は外科医の視点。そこから、別の人の視点。
そして、また別の人の視点へ

ストーリーが進むにつれて、全然違う形で全体像が見える。

最終的に全部の話を俯瞰で見ると

何じゃこれ!!!気持ち悪っ!

ってなるんすね。展開の見せ方が本当に秀逸。

視点の変わる映画って、どんでん返し系だと多かったりするし

その場合って「実はこう言う事でした」ってワンパンチ喰らわして終わるみたいなのが多い中で

実はこう。実はこう。実はこう。みたいに少しずつ紐解かれていく感じは堪らなく好み。

話を惹きつける魅力と不気味さはトップレベルの作品だと思います。



監督はペドロアルモドバル。
噛みそうな名前ですね。言いにくい監督名ランキング2位です。
(ちなみに1位はアレハンドロゴンサレスイニャリトゥ)

この監督の映画は本当にストーリーがよく出来てて

どれも一見「ウワッ」って思う展開の映画なんですけど

観終わったあと、不思議と満足度が高い。
質の高い気持ち悪さというか。高貴な不気味さというか。

恐らく1番有名なのはトーク・トゥ・ハーだと思うんですが、こちらも最高に気持ち悪くて面白い(褒めてる)


スペイン人監督の中では1番有名じゃないかな?賞レース常連。

でも、不思議とアートに寄りすぎない。
フィルム色とかに癖が少ない。

いかにもアート系ですぜ!って感じを出さない良さがある。

そのため、普通の映画なのかなー?って観てたらどんどんおかしな事になって
鑑賞後は「全然普通じゃねぇ!!」って気付かされる。

多分、超変態。この監督。(褒めてる)


主演はアントニオ・バンデラス。1990年代はアクション俳優みたいな立ち位置だったのに、今や立派な個性派俳優になりましたね。イケ親父。

他は地味かな?エレナ・アナヤとかワンダーウーマンに出てた?ぐらい。

しかしながら、2人ともハマり役で素敵です。
俳優はそんなところ。別にここに熱量は無い。笑

そしてこの作品、世間的にもあんまり人気がない。

だが僕は大好きだ。これぞB面。



以上。気になった方は是非ご鑑賞ください。

ちゃがね

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