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有楽町憩いの空間、三省堂書店 有楽町店 山口奈美子さん。本の流れから見る有楽町という街

ニッポン放送で40年近くラジオに携わってきた上柳昌彦アナウンサーが、東京・有楽町に関わる様々な人をゲストに迎え、有楽町の魅力やそこで生きる人の思いを聞くポッドキャスト番組「有楽町ひとさんぽ」。

今回のゲストは、三省堂 有楽町店・山口奈美子さん。有楽町のビジネスマンの情報源であり、有楽町の娯楽をも支える三省堂。そこで働く山口さんの本と街のストーリーをお伺いします。

大学卒業と同時に縁があった三省堂

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いつ頃から三省堂さんでお勤めになられているんですか。

2018年の春から勤めてます。本社の方の売り場には出ていなくて上の方の受注生産のオンデマンド書籍だったり、電子書籍だったり、そういった物を扱っている部署におりました。それで久しぶりに店頭に行きなさいと言われて有楽町店でした。あんな都心の店に行くのかと最初は驚きました。

大学卒業されてからずっと三省堂さんと関わりがあるんですよね。

そうですね。元々本が好きで大学卒業してなんの仕事がしたいかと考えた時に、本屋に勤めたいと思いました。
当初はアルバイトで今はもう閉店してしまったんですが、八王子の店で採用していただいてだんだんステップアップして有楽町にたどり着きました。

出版社に思いをぶつけるのも本屋さんのお仕事?

本好きの方が本屋さんに勤めるというのはどういう気持ちなんですか。

元々好きな作家さんとか好きなジャンルとかはあるんですけど、ふと目に入った時に「なんだろうこの本」と全然知らない作家さん・全然知らないジャンルなのに急に興味惹かれることがあるんですね。そして実際読んでみて面白くて、そのジャンルにズブズブのめり込んでいったりとかします。コミック系とかでそういうことが多いです。

事前に新巻とかを読むことはできるんですか。

いわゆる「ゲラ」とか「プルーフ」とか呼ばれるものなんですが、発売前のものを読ませていただいて事前にポップを作るとか、熱く滾った感想を出版社に送りつけるとかそういうこともありますね。ポップに関しては上手な人は本当上手な文章をつけたりするんですが、私はそのあたり苦手なもので、思いのままにぶつけてしまってそれが良い場合もあれば全然売れなかったなということもあります。

三省堂書店 有楽町店の、働き甲斐

三省堂有楽町店で働いていて面白いところはなんですか。

やりたいと思ったことにチャレンジができるところです。有楽町という立地が新しいものを取り入れるのに貪欲な場所ですので、
やりたいと思った時に「やらせてください!」と手をあげやすいお店ではありますね。そしてそれをやった反応がちゃんと返ってきやすい環境ですね。

具体的に山口さんがその面白さを感じたエピソードはありますか。

一番私の印象に残っているのが、昨年「十二国記」というシリーズもの新巻が18年ぶりに出るという出来事がありまして、元々このシリーズすごい好きで、ずっとファンだったんです。ですがしばらく刊行がなくて、待ちわびていて、ついに去年出て気分が燃え上がりました。10月発売の商品だったんですが、まず18年も経っているので知らない人が多かったら良くないということで、6月7月くらいから準備をしました。色んな人にオススメするべくフリーペーパー作って店頭に置いたりしました。それの反響が良かったので新刊が出た時には購入特典のフリーペーパーも作りました。そういうことも「やりたい!」と思ったら上司にお伺いを立てながらやらせてもらいますね。

ニッポン放送と三省堂有楽町との関係

ニッポン放送の番組「あなたとハッピー」で展開している新潮社のがオススメする本を紹介するコーナーもありますね。

そうですね。「あなたとハッピー」は木曜日に放送されている番組で、放送終わった後に結構お客様がいらっしゃって「ラジオで紹介されていた本はありますか?」って問い合わせがありますね。木曜日に問い合わせがきたらそれだなってわかります。

ニッポン放送の女性アナウンサーカレンダーもかなり人気があるみたいですね。

物凄い人気ですね。有楽町店に着任しと当時の私はそこまでラジオ詳しくなかったので、「ニッポン放送のカレンダーはこんなに人気があるんだ!」とびっくりしました。入荷する前からお問い合わせが来まして、発売する時に大量に入荷するカレンダーを見た時は驚きました。

三省堂書店 有楽町店から見える、有楽町の魅力

八王子に住まわれながら有楽町に通われているという山口さんですが、有楽町はどんな風に見えてますか。

お洒落な街だなぁと思います。文芸書などを担当していると女性エッセイがあったり、ファッション紙があったり、私の知らなかった世界の本がどんどん売れていく様を見て、ちゃんとこういうのをキャッチされる方がいる街なんだなあと感じます。

有楽町でおすすめの店はありますか。

最近交通会館の近くにできた「ミバショウ」という名前のバナナジュースのお店があるんですが、基本的なバナナジュースに付け加えてレモン果汁が入ったりとか、ヨーグルトを入れてみたりと味替えができるんです。本当に最近できたので(9月15日オープン)会社の同僚が変わりばんこに行ってますね。

全編はポッドキャスト「有楽町ひとさんぽ」で公開中。今回は三菱地所株式会社プロジェクト開発部の理事・廣野研一さんが出演。「有楽町ひとさんぽ」はポッドキャストで聴くことができます。全編無料です。​

「有楽町ひとさんぽ」は、有楽町の街の新しいテーマソングを公募するプロジェクト「有楽町うたつくり計画」と連動した超ローカルポッドキャスト番組です。有楽町で働く方、生きる方をゲストに迎え、街の魅力や歴史、展望などを伺っていきます。

<有楽町ひとさんぽ>
毎週月曜日、最新エピソード配信予定。
「有楽町うたつくり計画」公式サイトほかポッドキャストで聴取できます。

<有楽町うたつくり計画>
有楽町の街の新しいテーマソングを創り上げる楽曲募集企画。
一次審査通過者は、音楽プロデューサー・本間昭光さんとのワークショップを通して、楽曲をブラッシュアップし、有楽町の”まちうた”をつくりあげていきます。詳細は公式サイトをご覧ください。
公式サイト:https://www.1242.com/project/yurakucho

三省堂書店 有楽町店 infomation
住所:東京都千代田区有楽町2丁目10-1 東京交通会館1 ・2階
電話:03-5222-1200


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