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鉄道模型専門店 カツミ有楽町店 店長 大嶽敢さん。こだわりだらけのディープな鉄道模型の世界とは?

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ニッポン放送で40年近くラジオに携わってきた上柳昌彦アナウンサーが、東京・有楽町に関わる様々な人をゲストに迎え、有楽町の魅力やそこで生きる人の思いを聞くポッドキャスト番組「有楽町ひとさんぽ」。

今回のゲストは、鉄道模型専門店 カツミ有楽町店 店長 大嶽敢さん。有楽町ビル地下飲食エリアにある異色の店舗カツミ。細部までこだわり抜かれた鉄道模型そしてジオラマの世界について伺っていきます。

鉄道模型に魅せられ、消えなかった憧れ

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いつ頃からこの鉄道模型の専門店ができたんですか

20数年経ちますね。ですが2年前に拡張しまして、面積が約2倍になりました。
基本的に”HOゲージ”という大きい車両を取り扱うので、できるだけスペースがあった方が有難かったんです。

大嶽店長はやはり鉄道が好きでこのカツミさんに入社されたんですよね

最初入社した時はざっくばらんに「模型の世界はいいなぁ」という形で飛び込んできました。
元々は全く畑違いな通関の仕事をしておりまして、カツミには32歳の時に入ってきました。

大胆な転職ですが、何かきっかけはあったんですか

年とともにやはり模型の世界への憧れが強くなりましたね。小学校の頃とかは鉄道模型というのがブームになりまして、そのあとにラジコンとかそういうので育った感じなんですが、まあ高校の頃には一時期少し離れていて、大人になってたまたま横浜の方のお店に鉄道模型が展示してあったのを見て「あ、やっぱりいいな」と感じて転職まで至りましたね。

こだわりの模型の裏を支える多くの職人達

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鉄道模型のまずサイズはどういうものがあって、どんな風に呼ばれているんですか

俗にいう”HOゲージ”っていうやつなんですが、これは実車の80分の1。新幹線とか大きい車両は76分の1で作られています。線路の幅は16.5ミリメートルですね。

どういうところにこだわっていますか

同じ車両によっても年代によって、機器類とか上に付いているパンタグラフとか形状が違ったりするんです。
パーツなんかもうちは販売しているんですが「その年代のこの車両にはどのパンタだっけ」ってなると、わからないところも出てくるので、その都度調べてますね。

実際の車両とのデフォルメなんかもセンスが問われますね。

うちの車両はすべてが真鍮製なんです。なのでグッとくる重さ・ひんやり感など真鍮の良さが持った時から伝わってきます。そこで皆さん虜になられますね。私もこのカツミに入社する前にカツミの模型を持った時は「え、なにこれ,,,」と衝撃を受けました。

あと色の再現も難しそうですよね。

これも製造の方から聞いた話なんですが、実車と同じ色にして模型に塗ると雰囲気が変わってしまうんですよ。80分の1にすると全然イメージが変わってしまうんですよ。なのでそこも職人の技が見れますよね。実写でも明るいところで見るのとホームで見るのでは全然色合いも違うんです。そこをどう見せるかという技なので、色付けも大変ですね。

鉄道模型は1年がかりの大プロジェクト

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カツミさんでは新しい列車を作ろうとして企画してどういう風に作っていくんですか

まず企画会議がありまして、やはり趣味の世界なので色んな意見が出て進行が難しいところではあるんです。
そこから決まって設計となるワケですが、だいたい設計から発売まで1年くらいは要します。
車両によっては同じ車両でも窓の配置が違ったり、そういうのを調べるのが大変ですね。

お客様の層はどのくらいの年齢の方が多いんですか

50前後の方が多いですね。若い方もいらっしゃるんですが、比較的安いやつだったり「組み立てキット」なんかもあるので、そういうのでチャレンジされている若い方なんか結構も増えていますね。

有楽町の豊かさ

大嶽店長は有楽町に勤めて2年目ということですが、有楽町の印象はどうでしょうか

有楽町店に来てから周りの雰囲気も大人の方が多いという印象ですね。懐かしさが詰まった街です。特に日比谷口なんかは昭和チックな落ち着いた雰囲気がいいですね。ガード下が最近またリニューアルされてあの雰囲気もいいですね。

全編はポッドキャスト「有楽町ひとさんぽ」で公開中。カツミ有楽町店 店長  大嶽敢さん。「有楽町ひとさんぽ」はポッドキャストで聴くことができます。全編無料です。​

「有楽町ひとさんぽ」は、有楽町の街の新しいテーマソングを公募するプロジェクト「有楽町うたつくり計画」と連動した超ローカルポッドキャスト番組です。有楽町で働く方、生きる方をゲストに迎え、街の魅力や歴史、展望などを伺っていきます。

<有楽町ひとさんぽ>
毎週月曜日、最新エピソード配信予定。
「有楽町うたつくり計画」公式サイトほかポッドキャストで聴取できます。

<有楽町うたつくり計画>
有楽町の街の新しいテーマソングを創り上げる楽曲募集企画。
一次審査通過者は、音楽プロデューサー・本間昭光さんとのワークショップを通して、楽曲をブラッシュアップし、有楽町の”まちうた”をつくりあげていきます。詳細は公式サイトをご覧ください。
公式サイト:https://www.1242.com/project/yurakucho

「カツミ有楽町店」
HP:http://www.ktm-models.co.jp/shop_yurakucho.html
住所:東京都千代田区有楽町1丁目10-1 B1F 有楽町ビル
電話:03-5220-3158


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