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オクトパストラベラーⅡ:変わらない良さを再確認するRPG
こんにちは、いかがお過ごしでしょうか。自分は変わらずゲーム三昧の日々です。今年はバイオショックリマスターから始まり、ブルアカ、デスストと遊んできました。そんな中、好きなRPGの続編が発売されました。それが、今回感想記事を書く「オクトパストラベラーⅡ」です。
この手のRPGが好きな人は買ってみて損はない出来でしたが、色々と気になるポイントはありました。そこら辺にも触れながら、感想を書いていきたいと思います。
ちなみに関連作品は、ⅠはSteam版をクリア済み、ソシャゲの「大陸の覇者」は未プレイ。今作であるⅡはNintendo Switchでのプレイになります。
グラフィックと音楽はグレードアップ
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オクトラⅡで間違いなく良かった所は、グラフィックと音楽です。ドット絵の良さを現代風にリファインしたHD-2Dのグラフィックは、Ⅰよりもオブジェクトが細かく、表現度が上がっていました。音楽もⅠよりも多彩な楽曲を扱っているように感じました。今作では昼と夜という概念があるんですが、それを切り替えるとシームレスでBGMが変わるのが良かったです。また、各主人公にはメインテーマみたいなものがあるんですが、それをアレンジした楽曲がラスボス戦で使われるのはアツかったです。音楽だけでもプレイする価値がありますね、これは。
そこまで変わらないゲームシステム
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戦闘システムはⅠからそこまで変化していません。敵味方の行動順を操り、弱点属性を攻撃、ブレイクさせたら一気にたたみかけるのは同じです。一方で、キャラクター固有の「底力」コマンドが追加され、キャラクターに個性が生まれました。
ジョブはほとんど据え置きですが、内容は微妙に変更されていました。一部のブレイク性能の高いアビリティがナーフされたので、序盤の戦闘は難易度が高かったような印象があります。
今作からはフィールドコマンドも増えました。昼と夜で各キャラクターが使えるコマンドが変わるんですよね。要はⅠから倍になりました。とはいえ、バリエーションはそこまで増えていません。例えば、ⅠだとNPCからアイテムを手に入れる方法が「買い取る」と「盗む」の2種類だったのが、Ⅱだと「おねだり」が追加された形になります。ほかの種類のコマンドも同様です。コマンドのバリエーションはもうちょっと欲しかったです。
気になった微妙ポイントは「エンカウント率の高さ」と「稼ぎが必要なところ」ですね。今作では昼と夜の切り替えがあり、フィールドに登場するNPCが変化します。なので、すべてのNPCと出会おうとするとフィールドを往復しなければいけません。そこでネックになるのがエンカウント率の高さです。ある程度はカバーできるものの、探索中にいちいちエンカウントするのはテンポが悪いと感じました。稼ぎが必要なところも結局はテンポの話ですね。最終章で急に難易度が上がったように感じました。
穏当な良ストーリー
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肝心のストーリーは普通に良かったです。Ⅰと同じく8人の主人公は皆魅力的でした。特に自分が好きなキャラクターは神官担当のテメノスです。ストーリーも謎が謎を呼ぶミステリー仕立てになっていて面白かったです。あと、相棒のクリックくんとの掛け合いも良かったです。不真面目な探偵と真面目な助手という組み合わせは、シャーロック・ホームズを思い出しましたね。
そして、前作の最大の不満点であった「8人で旅をしている感がない」とう問題は、ぼちぼち解決していました。今作からクロスストーリーという8人の主人公を4組に分けたストーリーがあります。パルテティオとオスバルド、テメノスとソローネ、アグネアとヒカリ、キャスティとオーシュットの組み合わせです。これも王道で良かったです。とはいえ、クロスストーリー(の前半)は主人公それぞれのストーリーとはそこまで関係なく、あくまでもキャラクターの深掘りという内容なので、物足りなさがありましたね。
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そんな物足りなさを払拭してくれたのが最終章です。この章では8人が8人でちゃんと旅をしてくれます。それぞれの主人公のストーリーの最後に「ある共通するワード」が出てくるんですが、そのワードを回収するお話で面白かったです。ラスボス戦はかなり熱かったですね。その後のエピローグでは若干涙腺にきました。
総括すると「穏当なストーリー」だったと思います。最近のストーリーはSNSでバズることを意識してか、どんでん返しに次ぐどんでん返しが行われますが、今作のストーリーはそのような方向性ではありません。王道で、確かにストーリーの顛末は予想はできるかもしれません。しかし、そこには安心感みたいなものがあります。たまにはこういったストーリーを見たくなるんですよね。
変わらないこともいいよね
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オクトパストラベラーⅡは古き良きRPGを地で行く、オールドスクールなRPGでした。例えるならば、住宅街にある老舗の中華そば屋です。確かに、流行りの家系でもなければ、ハイカラなポータジュ系のラーメンでもありません。でも、たまに食べたくなるし、食べると安心する。今作はそんな、老舗の中華そば屋のようなゲームだと思いました。
三十年近く前のRPGを遊んでいた方におすすめしたいです。逆に、お話は王道だしエンカウント率は高いしで、最近のゲームしか遊んでいない方にはちょっとダルいゲームかもしれません。古のRPGをリマスターでもリメイクでもなく、新作を遊びたい人がプレイした方がいいゲームです。
ゲームは日々新しい要素を追加して、進化し続けています。そんな中でオクトⅡはあえて進化しないことを選んだゲームだと思います。皆さんもたまにはオクトラⅡのような、変わらない良さを味わってみてはいかがでしょうか。では、また。
ゲーム代やお供のお菓子やドリンク代にかわります