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「鞍馬の赤」2回目は本殿金堂から奥の院までの道程を辿ります。

本殿金堂の左奥より、奥の院への道がはじまります。
小さな門をくぐり鞍馬の奥深くへと脚を進めます。

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しばし、階段と山道をせっせと登っていくと…途中に鞍馬山博物館があり…
前のちょっとした広場は通るたびに光の感じが変化して面白いので、よく道草します。
上の写真を撮影したときは、椿の赤に落ちる木々の影と、まんまるの光の部分が、とてもおもしろかったのを思い出します。

ここから奥の院はまだ先なのですが、いつも折り返して再びここににもどる頃には、光と影の様相はすっかり変化してしまっています。

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この広場の奥には、移築された与謝野晶子の書斎があって、ときどき雨戸が開けられ、公開されています。

そこから、下の写真の木の根道までは登り坂が続きます。
その後、奥の院までは下って登って下ってとつづきます。

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階段の途中にちょこんと赤がかわいい地蔵尊のお堂もあります。
赤い万字がドキッとします。

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万字を見ると、西洋の人はとくに、鉤十字と勘違いすることも多いそうです。
「鉤(かぎ)の向きが逆向きだから混同しないで」と呼びかけている僧侶がいるときいたことがあります。

奥の院までもう少しという辺りに、最澄が刻んだ不動明王が安置されている「不動堂」があり…
前の池には、一匹の赤い金魚がいます。
五年前、小さなちび金魚だったのが、年々大きくなって、この冬にはずいぶん大きくなり鯉のようです。
相変わらずひとりで泳いでいます。
辺り一面静かな冬色の中、この子の赤色がゆらゆらす〜いす〜いと泳いでいました。
まさに紅一点!

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ときどきこちらを見て、パクパクおしゃべりをしてくれます。
夏にはカエルがゲコゲコとにぎやかになります。

そしてまた山道をしばらく行くと…
ようやく奥の院にたどり着きます。
そのままぬけて貴船神社にもいけますが、いつもここでしばしゆっくり時を過ごしてから、同じ道を折り返します。

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奥の院魔王殿

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陰影の中の鮮やかな朱赤。
静けさの中に生を感じさせる彩りです。

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魔王殿の柵の向こう側に、サナトクマラの降り立ったとされる磐座(いわくら)を拝する事ができます。
磐座にも、赤い房(ふさ)が。

まだまだ鞍馬山には赤がたくさん散りばめられています。
紅葉の赤も、南天の赤も美しいです。
見どころいっぱいの鞍馬寺ですが…
赤を切り口に駆け足で紹介してみました。

京都市内からは少し離れていて、山門から奥の院までの道のりも坂道や凸凹道も多く大変ですが…お時間のあるときに、ちょっとした登山のつもりで訪れるのもよいかと思います。運動になりますし、気分転換も、芸術鑑賞も、森林浴もと…とっても贅沢な時間となります。

鞍馬寺への行き方は、鞍馬の赤vol.1に少しご案内しました。
私は車で行くことが多いのですが、近所の商店が管理されている駐車場があります。
電車で行くと、鞍馬駅前に巨大な大天狗の顔のモニュメントがあって、記念撮影にはぴったりです^ ^
この天狗様も…真っ赤です‼️

鞍馬山については、また違った切り口でも紹介できればと思います。

今日も最後までお読みいただきありがとうございました!



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