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202407 雑記

梅雨が明けた。
今年は「とんでもない」猛暑になる、らしい。
ここ何年かを思い返してもすでにじゅうぶん「とんでもなかった」と思うのだけど。
地球、どうなっちゃうんだろう。

パショナリーアパショナーリア『おもちゃワーカーズ』、まさか本番初日にゲリラ豪雨による会場の雨漏りで公演中止になるとは思わなかった。
開演直前に中止になったことも初めてだし、天災に遭ったのも初めてだった。積み上げてきたものが一瞬で壊されてしまう悲しみと恐怖。
いろんな人の助けを借りて、次の日から公演が再開できたことは不幸中の幸いがいくつも重なっていたと思う。本当に本当にありがたかった。

災害が起こったとき、真正面から向き合って冷静な判断をし迅速に行動ができるようにしたいけど、それはかなり難しいことだな、と思った。
土地や場所や人や時間に思い入れが強いほど傷つくし、傷つくから脳みそがシャットダウンしてしまう。しっかりしなきゃ、と頭ではわかってるのに呆けたようにフラフラと彷徨ってしまう。

あと、演劇始めてから20年が経って色々わかった気になっていたけど全然まだまだだな、と思った。
俳優として「面白いものを作り上げる」のと、制作する側として「安全に公演を打つ」というのは、同じくらい大切なことだという大きな学びがあったのは、今更過ぎて恥ずかしいけど、でもここに書いておこうと思う。
例えば今後ノウハウがもう少し頭に入って、落ち着いていけばスキルも上がるのかもしれないけど、餅は餅屋、ってタトゥー入れたいくらいその道のプロにしかできない仕事があるのはわかった。
いや、わかってなかったわけじゃない。
わかっていても、餅屋で餅を買えない事情があったのだ。
わたしたちの財布の中身の問題だ。
制作さん、本当にすごいです。

今回、観劇のチケットとは別に寄付型の「おきもチケット」というものを販売してみて。
子どもたちが無料で観劇できる環境をこれからも維持していくために、チケット代金をなるべく上げずにできることをやりたかった。
会場に来られないけど続けてほしいから、という方や観劇後に「買います!」と言って買ってくださった方、お一人で何枚も購入してくださった方、文字通り「おきもち」を直に感じることができて嬉しかった。

パショパショは「観劇を諦めない」場所にしたいってわたしは思っているから。
社会運動としてとってもとっても大事な取り組みだって思っているから。
「大人と子どもがなぜか一緒に楽しめちゃう演劇」を目指して。

たくさんの反省とたくさんの感謝を抱えて前に進んでいきたい。
そして最後に。
『家庭と演劇の両立』はほんっとーーーーに難しい!


【高野ゆらこ今後の予定】
◆MAWマイクロアートワーケーション2024で静岡県裾野市に滞在します!

アーツカウンシルしずおか主催事業で、2022年に引き続き2度目の参加です。成果物を求めない、地域住民との出会いから生まれるナニカが全て、というめちゃくちゃ素敵なプロジェクトです。

◆劇26.25団 第18回公演『振り向け!』
作・演出:杉田鮎味@下北沢OFF・OFFシアター
2024年11月22日(金)〜24日(日)
*映像パートでの出演になります。

20周年記念公演!友情出演!





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