見出し画像

ヴァイオレット・エヴァーガーデンというアニメを観て第五話〜解説・考察#6〜

第5話の見どころその1
私がこの話を見たときに最初の方のシーンと最後の方シーンでのシャルロッテ姫の違いに目がいきました。

違いというのは、最後の方のシャルロッテは明らかに大人っぽいと私は感じたのですが他の人もそうではないでしょうか?
癇癪を起こす泣き虫なシャルロッテと最後方のシャルロッテは別人と言っていいほど印象が違う。

何故大人っぽいのか?
結婚するから?
国を離れてダミアン王子の国に行くから?
女官アルベルタのいない異国で一人で生きていかないと決心したから?

私はそうじゃないと個人的には思いました。
ではどういう事か??

月下の庭園でダミアンがシャルロッテに結婚を申し込むシーンがあります。
その直後に窓の外を見ているヴァイオレットが映り、
「恋が実りました」
と発言するシーンがあるのですが、

結婚を申し込むシーンを見ていた視聴者からしたらヴァイオレットのこのセリフは流れで受け入れてしまうかもしれません。
でもヴァイオレットの視点から見ると、声の聞こえない距離での二人のやり取りだけで「恋が実りました」と断言出来るだろうか??

私は出来ないと思う。
じゃあどうしてヴァイオレットはあの発言が出来たのか?
申し込んだ後、二人はあそこでキスをしたのではないだろうか?

と私は思う。
だからはっきりと「恋が実りました」と発言出来たのだと思うのです。
でもそんなシーンはないです!

それでも私はそう思います。
そして、その日の夜にシャルロッテとダミアンは言葉を選ばないとすれば、SEXしたのではないだろうか?

と私は思っています。
飛躍しすぎと思うかもしれませんが、そう考えると私自身は最後の方のシーンなども腑に落ちる部分が多いのです。

いつものように起こしに来たアルベルタをからかったシャルロッテ。
「大人をからかうものではありませんよ」と言われるが、

「私だってもう立派な大人だわ」と返すシーンのこのセリフにも納得がいきますし、突如として急に大人っぽく立派なレディになったシャルロッテにも納得がいきます。

結婚するから立派な大人だわとも取れますが、多分違うと私は思います。

第5話の見どころその2

シャルロッテの一途さを表したシーン!!

そんな事を言われなくても、この話を見てれば分かるわ!
と思うかもしれません。

確かにシャルロッテはダミアン王子にべた惚れだと分かりきってしまうほどのセリフと手紙の内容ばかりでした。
だれが見たって惚れてるな〜と感じると思います。

けど私はあるシーンで心を打たれました。

それはダミアン王子から手紙が届き、
「今宵、月下の庭園で待つ」
という内容がきたシーンでシャルロッテがバラの花を匂いを嗅ぐシーンがあるのですが、ただのなんてことのないシーンだとは思いませんでした。

花の都なんて言うほどの場所であちこちに花に囲まれているシャルロッテがバラの匂いを知らないはずがありません。
そしてそのシーンの後ろには今までもらったバラが花瓶に挿されていますし、わざわざ匂うのは違和感があるのです。

皆さんは、普段飲んでいる飲み物の匂いを嗅ぐでしょうか?
多分しないと思います。

初めて食べる食べ物や飲み物だったら匂うかもしれませんが、一度確かめたらしないと思います。

花だから匂いを嗅ぐのは当たり前でしょうか?
正直この行為自体に違和感があるのです。

ではシャルロッテ自身はどんな気持ちでこの行為をしたのでしょうか?

ダミアン王子と初めて会ったあの日、ダミアン王子からバラの匂いがしたから。バラの匂いがするとダミアン王子が側にいるような感覚がして匂いを嗅いでいる。
というような説

でも正直男性からバラの匂いがするとは到底思えないので、これは違うと私は思う。

そうではなくて、このバラからダミアン王子の匂いがするかもしれないと淡い気持ちを抱きながら匂いを嗅いでいるような気が私はしました。

石川さゆりさんの歌で「飢餓海峡」という歌があるのですが、その中の歌詞

ちり紙に包んだ足の爪、後生大事に持ってます
あんたに逢いたくなったなら
頬っぺにチクチク刺してみる

という歌い出しから始める歌があるのですが、この歌詞の感覚に似てると私はこのシーンを見て感じていました。

シャルロッテはたった一度、ちょっとの会話しかしていないダミアン王子を本気で愛してしまったんです。

人間の記憶というのは最後まで残るのは匂いなんだそうです。
だからシャルロッテにとってたった一度の運命的な出会いがあった時間の中で、最も記憶に残っているのはきっとダミアン王子の匂いのはずなんです。

だからこそシャルロッテは匂ってみたんだと私は思っています。

最後に

第5話ではアルベルタとの関係性とやり取りにもちょっと深い意味もあると私は思っていますし、その視点で観るのも面白いと思いますよ?

ヴァイオレット・エヴァーガーデンというアニメは繊細な所に拘ってる作品だと感じているので、行動や行為にも意味を含ましてると私は感じている作品です。

そんな深く見なくてもヴァイオレット・エヴァーガーデンというアニメの良さを感じる事が出来る事がこのアニメの良さでもあります。
しかし、何度でも繰り返し見ても飽きない。もしくは繰り返し見てほしいというような思いがあるように私は感じています。

皆さんはどうでしょうか?
私が引っかかるシーンや場面ではなく、皆さんが引っかかるシーンなどあったりしますか?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?