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〜今も生きていて欲しかったアニメ映画監督〜

生きていて欲しかったアニメ映画監督とは?

もう時代は2024年に突入しましたが、2010年に惜しくも亡くなったしまった『今 敏』(こん さとし)監督。

今になると本当に惜しい人を早くも無くしてしまったと感じています。
知らない人も多いかと思います。

有名な作品というと、全部と言いたい所ではありますが、世間一般的にいうと「パプリカ」という作品が有名だとは思います。

その他は
・PERFECT BLUE
・千年女優
・東京ゴッドファーザーズ
・妄想代理人
などが挙げられる。

どの作品を観ても損はないと思っています。

今監督の作品は、独特の世界観と絵とテンポで物語に没入させてくれる作品ばかりで、今敏以外で創る事が出来ないと感じさせる作品です。

創る創るアニメ全てが違うテイストの内容なので、今監督の引き出しの幅に驚かされます。
日本での評価も高いのですが、海外での評価も高く、影響を受けたと発言している映画監督も多く存在しているようです。

あくまで私が観ていて感じたことですが、今敏監督は日本人が持つ独特な感覚に刺さる作品を創ろうとしていたのではないか?
いや、もしくは日本人古来からある芸術や話や人情噺などからアニメのヒントを得ていたのではないかな?
と感じる事が多々ある。

どこか歌舞伎を観ているような、落語を聴いてるかのような……
怖い話を聞いてるかのような。

浮世絵とかそういったものを連想させます。
怖い話だって昔からあり、四谷怪談とか番町皿屋敷とか有名です。
今敏監督の作品ってそういったのを何故か連想します。

あくまで私が観た時に感じたものなので、全く関係ないとか全然ありますけども、日本人が持つDNAに刻まれているレベルの日本人的な感覚にアジャストさせてるかのように感じています。

例えば、風鈴の音を聞くと日本人は皮膚温度が下がるそうです。
でも外国人が風鈴の音を聞くと逆に皮膚温度は上がるそうです。

こういった日本人にしか持たない感覚に刺さる作品を創ろうとしていたのではないか?と思わせてくれる監督なんです。

今敏監督って知ってる?
と聞いてそこまで知られていないのは残念ですが、もし後ちょっとでも生きていたらアニメの流れを変えてくれたかもしれません。

きっと生きていたら、天才の新海誠VS鬼才の今敏というようなライバル的な構図が出来て、アニメ映画を盛り上げてくれたかもしれません。

完全に私個人の意見ですが、今敏監督が生きていたら新海誠監督は「君の名は」は創らなかったかもしれません。

皆さんにとっての「君の名は」の評価はわかりませんが、私は相当ショックでした。ショックというのは、新海誠は媚売ったなと思いました。

確かに売れました。
でもそれまでの新海誠は完全に死んだと思いました。
「君の名は」創る前までは、結構ファンでした。

現在でも新作の映画を創っていますが、初期作品の方が全然いいと私は思っています。

今監督が同時期に存在していたら、あんな作品創っているようでは駄目だ!
と思わせてくれたのではないか?と私は考えています。

もっと素晴らしい作品を生み出してくれたのではないか?
とそう考えています。

全く作風が違うからこそ、お互いにいい刺激が生まれてアニメ映画を引っ張ってくれたのではないだろうか?
そしてその影響がアニメ全体にも波及してくれたかもしれない。

そう思うと今敏監督の死は残念過ぎました。
遺作が途中まで残っているようですが、引き継げる才能が居ないからそのままにしているそうです。

それを引き継げる才能が出てきてほしいと思う今日このごろです!
よかったら是非、今敏監督の映画をご覧になってみてはいかがでしょうか?

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