「スポーツのない日常が、こんなに味気無いものだったとは。」

ふと放った主人の言葉に、ぶわっと感じるものがあった。この言葉は今後も忘れないだろう。

主人はサッカー(日本だけでなく世界各国)、野球、ラグビー、などなどメジャースポーツ観戦を愛していて、当然DAZNの会員でもあった。「あった」というように、ダイジェストばかりを観ても悲しくなる、と現在休会中である。

※ちなみに「DAZN」と検索すると「解約」が次ワードで出てくる…切ない。

しかし本当に応援したいのは、メジャースポーツではなく、マイナースポーツだと心から思う。

例えばビリヤード。
国内だけでも300~400人のプロがいるが、誰もが賞金だけでは食べていけない。副業としてビリヤード店で働いているらしい。

今はどうだろう、試合は当然ながら中止、店舗営業も休業中、ということで彼らの収入源はゼロに等しい。

マイナーな故にメディア露出もない。だから資金もない、資金がないから露出もない、という負のループ。

Youtube等の「みんなで頑張ろう動画」の類にも呼ばれることすらない。せっかく世界チャンピオンの日本人もいるのに。

スポンサーや所属会社、運営チーム(球団)があるスポーツはまだ何とかなると思うけど、そんなサポートすら無い「プロ」競技。もし自分が、家族が、と考えるだけで怖くなる。

だからといって「ここで生き残れないということは、必要ないというスポーツなんだよ」と簡単に切り捨てていいのだろうか。

形は変わるかもしれない。でも私はメジャーもマイナーもどちらもあって、色んな競技をザッピングできるくらいの選択肢が欲しい。それでこそ、スポーツをプロになるまで極めたことのない私たちにとって、日々の暮らしを彩るもの、になるはずだから。

運営や経営がばっちりで安定感のあるスポーツの数種類しか選べない暮らし、味気無いものね。

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