Nintendo Switchの『ヒューマン・リソース・マシーン』でプログラミング世代との邂逅に備えよう
ゼルダをクリアして以来しばらく触っていなかったNintendo Switchで、おもしろいソフトを見つけたのでご紹介したいなと思います。
『ヒューマン・リソース・マシーン』という、6/8に発売されたばかりのDL専用パズルゲームです。
開発はSwitchのDL専用ゲームとして評判のいい『神巫女 -カミコ-』や『グーの惑星』、『リトルインフェルノ』と同じフライハイワークスで、お値段は1000円ポッキリ。
社畜をプログラミングするというメタ視点のゲーム
公式サイトの内容紹介はこんな感じ。
小さな従業員をプログラミングしてパズルを解こう!
目指すは誇り高き社畜……もとい社員!
これは自動化が進む世の中に屈しない24時間戦士の物語だ!
ヒューマンリソースマシーンは社会進出を目指すアナタへピッタリなパズルゲームです。各ステージで上司が課題を出します。いかに効率の良いプログラムを組めるかが成功者になるカギです。成果がよければ翌年昇格! そびえたつ大企業との契約更新です! やったね!
プログラム初心者のあなたもご安心を。プログラムは広く言うと「パズルゲーム」なのです。このゲームにはよくわからない二進法やタグ、読めない記号は登場しません。プログラムとは本来、単純で合理的、かつ美しく、誰にでもできる楽しいものなのです。なになに? アナタはプログラマーとしての腕前に自信がある、と。いいでしょう、そんなあなたには特別やりがいのある課題を与えましょう!
奇抜な世界観が評価されている『グーの惑星』ワールド・オブ・グーのデザイナーと、『リトルインフェルノ』の制作チームによるプログラミングパズルゲーム。
さあ、仕事に戻って! 管理課が見ていますよ。
「上司の指示に従って効率よく従業員を動かし、最強の社畜を目指す」という本職の方にとってはなかなかツラい設定ですが、「プログラミングに興味はあるけど、何からやったらいいのかわからないので何もしてない」というぼくみたいな人間にピッタリのゲームだと思います。
このゲームに出てくる従業員は、コントローラによる操作では動きません。従うのは「プログラミング」のみ! 古き良き、働く機械なのです。
ファーストステージはこんな感じ。指示を出すのがメガネの人で、プレイヤーが動かすのが左の人です。目が見開き、顔色が悪いのがリアルですね。左にある緑色のパネルを、右のベルトコンベアまで運ぶのがこのステージのクリア条件です。
こんな感じで、ブロックを並べ替えるとそれがプログラムになります。「3つ持って3つおけばいいのでは?」ということでこうプログラミングしてみると……。
従業員が6→1→9と上書きしてパネルを持ってしまい、最後9だけを渡してしまいました。怒る上司。
出し入れの命令を交互にして、毎度持って行くようにプログラミングしたら……。
見事クリア! 査定にプラスポイントがつきます。
まだはじめたばかりなのでここまで行っていませんが、どんどん複雑になっていく様子。できる気しねえ……。
「プログラミング思考」を身につけるのにうってつけ
名著『教養としてのプログラミング講座』を読んだ時にも思いましたが、これからはじまるという「プログラミング教育」は、小中学生の問題解決能力・論理的思考力強化にダイレクトにつながると思います。ピタゴラスイッチ的に仕事を考えられる、段取りの良い子が増えるのではないでしょうか。10年後、そんな「ゆとり」ならぬ「だんどり」世代が世に出てきたときに競り負けないよう、今からゲームでプログラミング思考を身につけておくのも一興かと。
何より、パズルゲームとしてすごくよくできています! Switchユーザーは『ARMS』、『Splatoon2』までのつなぎとしてぜひ……!
ヒューマン・リソース・マシーン|Nintendo Switchソフト|任天堂
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