沢木遥香*詩
今だから味わえる出会いへ
いつもは周りをきょろきょろしてるけど 右手を振りかざして彼らに答えるの love you! とんでもない遠くまで飛べちゃうんだ 彼らはあたしたちの夢を飛び越える 境界の向こう、今まさに行ける! 動けば景色が自分の意思に応えてくれる 諦めちゃダメ、信じて動くだけだ!
膀胱炎で5ヶ月ぶりに行った病院 先生の髪が 記憶が加工されたのか、だいぶ豊かに増えている 先生も私と同じ悩みを持った人間なんだなと安堵して 恥ずかしさをふわふわ浮かせながら 同じ先生のところに足繁く通う
「なごり雪」の歌詞を読んで感じる 大きなものに動かされて離れる2人の未来 現代に歌詞の中の2人がいたら 現地に着いた瞬間ホームで写真を撮ってSNSで 「着いたよ、離れても好きだよ」 なんて言えるんだね うーん、興ざめ、、
トリートメントの後に美容師の男性が一言 「いつも今の潤った状態が普通なんだよね」 爆破予告なしに放たれた無神経な発言 癖っ毛で乾燥しやすい私の髪をなめている 根元のブラッシングも毛先のオイルも寄せ付けない父から受け継がれたこの図太い髪質を知らないくせに
何かを否定する時 あ、今1番くだらないのはわたしだってなんとなく思う 周りの子も同調して話す光景がゆっくりと見えてむなしくなる 布団にもぐって眠ってしまおう、こんな日だもの
非情に出くわしたから 高いランチで自分をもてなす シンプルで効果は抜群
忘れるまで走る
迷ううちに速度が落ちる 動くことが本音の喜びを呼ぶ 走れ!
金平糖のように甘い幸せが見えないところでそっと私を包んでいる