グランシュライデ裏設定・裏話(ユーニャルーラ編)
ものすごく今更ですが、一緒にグランシュライデの設定を考えたらけしでさんがグランシュライデの裏話をするとのことだったので、私もグランシュライデそのものの世界やシナリオの真相、あと明かしていないヒノイとセントレイクの設定に関して裏話をしようと思います。
フェンテスとシラクレナを考えたのはらけしでさんなので、そちらに関してはらけしでさんの記事をご覧ください!
ただし、これはあくまで原作者が勝手に言っているだけだとご理解ください。グランシュライデそのものの公式な設定は以下の記事で公開されている内容が全てです。
皆さんの考えた設定等に矛盾が生じていたとしても気にせずに、数多あるグランシュライデ世界のひとつの解釈としてください。
グランシュライデの裏話
まずグランシュライデそのものの設定、プロローグとも呼ぶべきところにスポットを当てて説明していきます。
プロローグ冒頭の部分ですが、そもそも何故グランシュライデがこのような壊滅的な世界になってしまったかです。
グランシュライデは双子の神である善の神と悪の神によって管理されていた世界でした。善の神は万能な姉、悪の神は泣き虫だけどグランシュライデのことを誰よりも愛している心優しい神でした。
善と悪と言っていますが、ここで言うところの善とは他者を思いやる気持ち、悪とは利己的で自身を優先する気持ちを主に指します。なので、一般的な善=良いこと、悪=悪いことと断じれる物ではないです。
二人が世界の善悪感情の調和を保つことで、人々は他者と自身を思いやる気持ちにバランスをつけて発展していました。
しかしある時、世界で立て続けに天災、人災が立て続けに起こってしまい、人々は自分のことで精一杯になってしまいました。
それにより、世界の善悪感情の調和を取り切れなくなり、善の心が失われ、悪の心が蔓延しました。
悪の神はその世界中の悪の心に飲み込まれ、自身の神格としての力に自我を奪われ暴走してしまいます。
その結果、悪の神は自身の世界だけでは飽き足らず、あらゆる異世界全てを掌握する絶対神へと進化することを画策し、最愛の姉である善の神、そしてグランシュライデ世界を全て喰いつくしてしまったことで、グランシュライデは終焉を迎えました。
しかし、星そのものを喰らっても悪の神がより上位の存在へと至るにはエネルギーが不足していました。
ただ、異世界へ干渉できるだけの力は獲得していたので、今度こそ上位存在へ進化できるだけのエネルギーが得られるように、強いエネルギーで満たされている異世界をグランシュライデに呼び寄せ、戦わせることで、戦いの中で生じるエネルギーを取り込んだり、最終的に呼び寄せた国そのものを喰らおうとしたのが次元衝突を起こした理由です。
ただし、悪の神が呼び寄せようとしたのは好戦的な気質のあるシラクレナとヒノイのみでした。
悪の神が完全に取り込んだと思っていた善の神は力の一部だけを残して逃げることに成功していて、悪の神の次元衝突に干渉することでグランシュライデを救ってくれる可能性のある温厚な気質のあるフェンテスとセントレイクも次元衝突の対象にしたのでした。
これがプロローグの真相部分になります。
プロローグには一応叙述トリックじみたものを入れたつもりです。
プロローグだけを見れば、この世界の神は崩壊しそうな世界を救うためにやむを得ず他世界を巻き込んでまで星を救おうとした世界想いな神に思えます。また、特に明記されずに神とだけ書かれていれば一柱しかいないように思い込むと思いました。
なおかつ、各陣営で脳内に響く謎の声という超常的な現象が起こっていることで、この声は次元衝突を引き起こした神からのメッセージだろうと解釈してもらえるだろうと思ってこの構成にしています。
しかし、ちゃんと読んでいただければ各メッセージの意図に統一感が無い違和感にも気付いて頂けるんじゃないかと思いました。
これはシラクレナ、ヒノイに聞こえた声は悪の神による戦闘を誘導する声、セントレイク、フェンテスに聞こえた声は善の神による世界を救って欲しいと願う声でした。
なので、制作サイドからの筋書きで言えば、「グランシュライデがやばかったからその世界の神様が他の世界から国を集めてきたんだな。そしてその神様からメッセージが届いているんだな。なんだかメッセージに違和感は感じるけど、よくわからないけど状況に合わせて戦ったりしよう」という状態に最初なって頂けると完璧って感じでした。
実際ツイート等でこの辺に言及してて、最初から「これ神が一人とは限らない?」みたいに言っている方がいて、最初からそこまで感じてもらえるとは・・w と嬉しくなった記憶があります。
そして、それらを紐解く鍵としてTIPS機能がありました。
TIPS機能はぶっちゃけ各陣営のTIPSはちょいネタです。
あくまで各陣営の世界観をほんのちょっとだけ補足するもので、本イベントそのものに大きな影響は与えません。(セントレイクのは人によっては嬉しかったかな?)
ただし、グランシュライデの記憶の欠片はかなり重要な情報を含ませていました。
グランシュライデには善の神と悪の神の二柱の神がいた。
グランシュライデは善悪の調和が取れていた世界だったが、災害等をきっかけに悪の心が膨らんでしまったことで力を付けた悪の神によって滅ぼされた。
善の神はグランシュライデを救うために、悪の神は自分の力として取り込むために、それぞれの国をグランシュライデへ呼び寄せた。
悪の神は最終的に各国を取り込み、自らの糧にしようとしている。
1つ目が普通にやっていれば最初に開放されるグランシュライデのTIPSでした。これで神が二柱いることがわかったので、これを前提にメッセージを見れば、戦闘を促すメッセージと世界を守ろうとするメッセージで二分できるのに気付けると思います。
ほかは一言で言えば黒幕は悪の神ですよと示唆してるような内容ですね。
なんとなくツイート等で後追いでストーリー等や過去を開示するのはずるい気がしたので、参加者の皆さんの活動によって真相を暴いているというユーザー体験を提供するためにも、作品投稿によって開示されるTIPSにこの辺の情報を忍ばせました。
あまりに投稿が奮わないとTIPSが解放される前に第二ミッションが始まって、悪の神・・とは? っとなってしまうリスクを孕んでいたので、結構このへんはドキドキしながらイベントを見守っていましたw
(結果的に即TIPS解放されてましたが)
なので、先ほどの制作サイドの筋書きで言えば、「ここの神様が世界を集めたんだなぁ」→「でもTIPSで神様2人いるってあるぞ?」→「悪の神が黒幕!」→「イベントで黒幕出てきたから戦おう!」→「打倒してめでたしめでたし」
というものを想定していました。
そして実際概ねそのように全体の流れが出来ていたように思えたのでシナリオ考えた者としてすごい安心していましたw
また、エピローグとして私がイベント終わり際に投稿した作品も紹介しておきます。
グランシュライデのシナリオは神との決別もテーマのひとつと言えます。
仮に悪の神の暴走が収まり、正気を取り戻したところで失ったグランシュライデ世界元々の住人たちが帰ってくることはありません。
そして、彼女たちが愛したグランシュライデとは星ではなくその世界の住人達にほかなりません。
よって、その最愛の住人たちを失った時点で、彼女たちはもうこの星の神であることに執着しないのです。
何より、神をも討滅せしめたグランシュライデの新しい住人達に、もはや神の存在は不要でしょう。
これからは、次元を超えた絆で結ばれた人々の世界です。
エンディングは以下の通りです。
これは今後もグランシュライデの設定を使いたい方や、後日談的な創作をされたい方のために残した拡張の余地みたいな設定です。
あと、こうしておけば今後も何かに繋げやすいですからね・・!
ヒノイの裏話
ヒノイの世界観設定を作ったのは私です。ヒノイ陣営の皆さんはわかったでしょうか?
グランシュライデはどんな作品を作っている人でも参加できるように、多種多様な世界観を用意するのは事前に決まっており、未来、現代、和風、ファンタジーの4種を用意することになっていました。
らけしでさんが未来と和風を選んだので私が現代とファンタジーを担当することになったのですが、現代であるヒノイは結構難産でした。
最初現代と思い浮かべて真っ先に考えたのは普通に私たちの住んでいる地球のような世界そのままというもので、つまりは今現実にあるような戦車や銃火器で戦うというものを考えたのですが、それだと未来の世界が絶対に完全上位互換になると思い、4つの世界が拮抗しているようには到底見てもらえないだろうと思いました。
そこで、とりあえず不思議な力があればそのあたりは濁せるなと思ったのと、青いアーカイブやとあるなんちゃららとかからインスピレーションを得て、異能力を持つ学生中心の社会を考えよう!となりました。
ヒノイの国名の由来ですが、ヒノイは明確に日本の平行世界なので、日本から(正確には大日本帝国から)変わった名前になります。
あえて漢字で書くなら「日異」で、ヒノイはノーマ、つまりは異能力者によって激動の時代を勝ち抜いた歴史を持つ国なので、その異能というものを重要視した結果になります。
日本が日の本、つまりは日の登るところにある国として命名されたとしたら、日異は日本そのものを太陽としたうえで、そこに異能(ノーマ)が居る国というような意味を持ちます。
これは国旗(エンブレム)にも表れていて、ヒノイは元の日の丸の国旗の赤部分を紫(異能の比喩)にし、そこにスリットを入れて中央に存在する赤のひし形が太陽を意味し、異能によって守られた太陽を示唆しています。
(各紫に開いている穴はただのデザインで特に意味はないです)
また、なぜこの世界にノーマという存在が生まれたのかに関しては申し訳程度に設定があります。
1900年ごろに地球の近くを通過した流星が未知のエネルギーを含んでおり、その流星のエネルギーによって地球上の全ての人が異能力を持つ新人類を産み出す体質に少しずつ変化したというものです。
流星が通過した距離が最も近いエリアが日本付近だったため、最初に最もノーマが多く生まれたのが日本でした。同じ理由で中国とかも次いでノーマの割合は多めでした。
そのため、ノーマは生まれつきの体質で、ノーマじゃなかった人が急に異能力に目覚めることはありません。
2023年時点でノーマは世界人口の8割を占めていると言われていますが、残り2割はご老人と、極々稀に生まれるノーマでないただの人のみです。
ノーマは生まれながらにして自分の力がどんなものか認識していますし、身体を動かすように自然と扱えます。
ただ、赤ん坊の時にそんなエネルギーを消費している場合ではないので、まともに力を使いだすのは6歳ぐらいからです。
そこから能力は基本的に身体の成長に合わせて右肩上がりで上昇していき、思春期である18歳前後でピークを迎えます。
その後、個人差はありますが緩やかに力が低下していき、大体大人になっている頃には日常生活で気持ち便利な時もある程度の力しか残りません。
ただし、完全に0になることは無いです。
ノーマとしての異能力の強さを算出することのできる計測器が存在し、それによって出された数値はスコアと呼ばれていますが、このスコアの数値は人によって完全にバラバラです。
同じ18歳でもスコアが100の子もいれば10000の子もいます。
全員に必ず共通して言えることは
人生のトップスコアは18歳前後で訪れ、そこが頭打ちになる
遅くとも30歳を過ぎると必ずスコアが急激に落ちる
どれだけ歳を取ってもスコアが0になることはない
のみとなります。
12歳にして人生トップスコアに近いスコアを出してそれを18歳まで維持し続ける人もいれば、25歳ぐらいまで人生トップスコアを維持し続けたと思えば数日後に突然スコアを急激に落とす人もいるし、元の数値が高すぎて40歳とかでも下手な学生平均よりも高いスコアを出す人とかもいます。
そのあたりはかなり個性が出るところです。
ノーマの能力の限界はどれぐらいか?という問いを抱く人もそれなりに居そうですが、これに関しては少なくともグランシュライデで超科学のフェンテスと戦いになるレベルというのは間違いないので、フェンテスの軍事力をどう定義するか次第だと思っています。
ただ私で想定していた範囲では、攻撃面で言えば地図を書き換える必要が生じるレベルの破壊的な攻撃ができることがノーマの最高スコアクラスだと考えていました。(これもあいまいな表現ですが)
ちなみにノーマの異能力はひとりにつきひとつまでを想定していました。
ただし、根本となる能力がとても汎用性が広くて、スコアの高さでその能力を最大限に活かすことであたかも複数の能力を持っているように見えるレベルは想定の範囲内でした。
例えば能力は熱を操ることだけど、そこから炎と氷を生み出せる異能力かのように振る舞うみたいな。
あと正直この手の異能力物では複数能力持ちはロマンなので、例外的に存在してもいいと思いますw
ヒノイの組織的な話をするとまず学校がかなり政治的発言権を持っています。というより、学生が起業してて社長もやってたり、学生が何かしらの組織を作ってたりが結構あり、ヒノイにおいては異能力を存分に発揮できる学生の時にどれだけ稼ぎ、社会的地位を確立し、スコアが落ちたあとを穏やかに過ごせるかが重要視されています。
なので、必然的に有名校であればあるほど社会的に高い地位を持っている人物が多い団体ということになり、その影響力は無視できません。
当然のように学内はもちろん、学校同士でも対立や派閥争いはあり、直接的にも、水面下でも戦いは行われています。
ただ、めちゃくちゃに治安が悪いというわけでもありません。
大問題を起こして投獄されてしまうようなことがあれば、最もスコアの高い人生の黄金時代を無駄に浪費することになってしまいます。
特に本当に問題を起こされて致命的な事態になりかねない高スコアの人ほど、それを活かして結果を残せる(勝ち組になれる)はずなので、事件等を起こすのはかなり見境ない人だったりスコアが低い人が中心になります。
警察のような治安部隊もスコアの高い学生たちが中心となっていますし、大きな問題等は未然に彼らによって対処されています。
とはいえ、誰でも即座に引き金を引けるレベルの銃社会だと思えば日本ほど治安は良くないかもしれませんが・・w
セントレイクの裏話
セントレイクの世界観設定を作ったのも私です。
というかまあ、これに関しては大半の人が気付いたでしょう。
セントレイクはサラトバ世界の未来に生まれることになる第五の国です。
イメージ的にはサラトバの地図の中央にある湖の中心に新しく陸地を作ってできる国です。
こういう前作とは直接の繋がりがない世界で、過去作の匂いを漂わせるのロマン無いですか・・?私は好きです!
ちなみに何度も言いますがこれは原作者が勝手に言っているシリーズなので、セントレイクはサラトバとは関係ないと解釈して頂いても当然構いません。
サラトバとは何ぞや?という方はこちらの記事をご参照ください。
そして正直セントレイクに関しては、実はサラトバであるという点が唯一にして最大の裏設定なのでヒノイほど多く語ることは無いですw
国名に関してですが、これはかなりシンプルな命名ですね。
中央の湖、セントラルレイクからセントレイクです。
また、国旗(エンブレム)に関しては、わかりやすく水と平和をイメージしたデザインをしています。
下におまけみたいについているカラフルなひし形は、サラトバの地図の位置関係と周囲4国のカラー配置を同じにしていて、そのままエルフェアル、レスランド、ウェスティリア、グランゼンを表しています。
後から公開されたTIPSでほぼ答えを言っているわけですが、初見でこれサラトバじゃない???って思った方はどれぐらいいらっしゃったんでしょうねw
一応補足しておくと、国設定開幕がもうサラトバの出来事のことを言っています。
なので、サラトバイベントの戦いが終結したあと同じような戦争が二度と起きないように、4つの国のそれぞれの住人が集って、世界のために協力して研究、開発を行い、人類を発展させていくことを目的に興った国になります。
一見島のように見えますが、TIPSにもあったようにその正体は水中で育つ大樹を柱として、その上を埋め立てることで出来た浮島で、潜ってしまえば陸地の下に潜り込むことも出来ます。
小島に船の帆みたいなのが付いていますが、風力発電みたいなものであって、別にこの小島が有事の際は独立して動き出すとかはないです。
サラトバの時には影も形もなかったところに国ができてるぐらいだから相当サラトバから経過して文明レベルも上がっているのでは?と思うかもしれませんが、サラトバの激戦はサラトバ世界を相当に疲弊させ、復興するだけで100年近く経過しているので大きく進化はしていないです。
サラトバ企画の話が始まったのが約1年前だと思うと時間が経過したものですね・・w
ヒノイと違ってあまり語ることが多くないので、イメージイラスト連続で貼っておきます。
ということで、グランシュライデと私が担当したヒノイ、セントレイクの裏設定、裏話でした!
どこかで語らないとな~っと思いつつもだらだらと年を越してしまいましたが、らけしでさんが語るとのことだったので便乗して私も公開しましたw
※サムネもらけしでさんに作ってもらいました!
らけしでさんのほうでシラクレナ、フェンテスの裏話も公開されていますので、そちらも合わせてお楽しみください!
ではまた次の記事でお会いしましょう~!
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